鎌倉の「円応寺」は、迫力ある閻魔王と十王の像が見れます

投稿日:2020年2月23日 更新日:

 

鎌倉駅から小町通りを抜けて、北鎌倉にある「円応寺」に行ってきました。

 

円応寺は、瑞泉寺や鶴岡八幡宮、高徳院(鎌倉大仏)と同じくミシュラングリーンガイドで星を獲得しています。

その割にはお客さんが全然いませんでしたが……もしかしたら穴場なのかも。

 

私は宗教にはあまり関心がありませんが、仏像や建築物を見るのが好きで寺院によく行きます。

本尊の閻魔像は、見ることを是非おすすめしたいほど迫力があります。

十王像も間近で見ることができます。

 

ちなみに閻魔像に合掌して、パンフレットに書いてある懺悔文を三回唱えると、罪が許されるそうです。

円応寺を訪れた際は、是非唱えてみてください。

 

円応寺の歴史

円応寺は、山号寺号を新居山(あらいざん)円応寺という臨済宗建長寺派の寺院です。

円応寺が建立されたのは、建長二年(1250)といわれています。

開基は、建長寺の開山蘭渓道隆の弟子の智覚禅師です。

本尊は閻魔王で、閻魔像の左右には十王像が安置されています。

 

十王

閻魔(えんま)、秦広(しんこう)、初江(しょこう)、宗帝(そうてい)、五官(ごかん)、変成(へんじょう)、泰山(たいざん)、平等(びょうどう)、都市(とし)、五道転輪(ごどうてんりん)

 

十王思想

死んだ後、善人は極楽、悪人は地獄に行き、善人でも悪人でもない人は、冥府で7日ごとに十王の裁きを受けていき先が決まるという思想。

 

閻魔(えんま)大王とは、インド最古の神話「リグ・ベーダ―」における「ヤマ」のことです。「ヤマ」は人間として最初に生まれ、死後には楽園の主となりました。

インドの「ヤマ」が仏教とともに中国に伝わり、「エンマ」となり、道教の影響により閻魔大王を中心とした「十王思想」となりました。

十王思想は、室町時代に「十三仏信仰」となり、日本仏教独自の宗派を越えた葬儀・法要の元となっています。円応寺の「十王」は鎌倉時代に中国から伝わった「十王思想」を彫像したものです。本尊の「木造閻魔王坐像」は運慶(うんけい)の作と伝わり国指定重要文化財です。

円応寺案内板より

 

入口の横にある案内

写真は閻魔大王の像です。

拝観料は200円です。拝観料を支払ったときにパンフレットがもらえます。

 

 

円応寺へのアクセス

円応寺所在地 神奈川県鎌倉市山ノ内1543
交通 JR横須賀線「北鎌倉」駅から徒歩15分

駐車場なし

少し歩けば有料の駐車場があります。

 

 

円応寺の最寄り駅は北鎌倉駅ですが、今回は鎌倉駅から行きました。鎌倉駅からだと徒歩で20~25分くらいです。

 

鎌倉駅から小町通りを抜けて円応寺を目指します

最初は北鎌倉駅から円応寺に行こうと予定してましたが、せっかく鎌倉に来たので、久しぶりに小町通りを歩いてみようと思い、急きょ鎌倉駅から徒歩で円応寺を目指すことにしました。

小町通り沿いの店が開店前だったのですが、人通りが少ないと鎌倉駅から歩いても20分~25分で行けます。

 

鎌倉駅のロータリー、古都なので大きなビルはありません。

 

鎌倉駅の外観

円応寺の拝観開始時間に合わせて、鎌倉駅には午前9時前に到着しました。

 

9時前なので、小町通りも店が開いてないところが多く、通りを歩く人も疎らです。

 

小町通りの店舗は、午前10時から営業開始するところが多いみたいです。

店舗が開いてないので人もいません。

 

鎌倉周辺では、埋蔵物文化財調査をしているのをよく見かけますが、この日も見かけました。

 

途中には「聖ミカエル教会聖堂」という建築物がありました。

この聖堂は、昭和8年に建てられましたが、当時の姿をとどめているそうです。

貴重な建築物として、鎌倉市の景観重要建築物等(第11号 平成7年1月1日指定)とされています。

 

小町通りを抜けると、鶴岡八幡宮の近くに出ます。

この近辺にも駐車場があります。この辺りは鶴岡八幡宮がすぐなので、1時間600円、それ以降30分ごとに300円くらいの駐車料金がかかります。

 

円応寺に向かって歩いている途中にあった看板です。

現在の雪ノ下二丁目辺りは、鶯ヶ谷(うぐいすがやつ)と呼ばれていたそうです。

 

二十五坊旧蹟

この辺りには、頼朝の時代から江戸時代まで二十五坊があったと書いてあります。

 

この巨福呂坂洞門(トンネル)の先に円応寺があります。

 

 

円応寺に到着

鎌倉駅から小町通りまでは平たんですが、小町通を抜けた先から上り坂になるので、25分くらいかかっての到着でした。

 

左が円応寺入口の階段です。このまま進むと右手に建長寺があります。

 

円応寺の入口の階段と山門、のぼりには「南無地蔵菩薩」とあります

 

円応寺の山門

 

境内はそれほど広くはありません

 

円応寺の鐘楼です。

 

円応寺の本堂です。ここに閻魔王と十王の像が解説と一緒に安置されています。

 

パンフレットに書いてある懺悔文を閻魔王の前で合掌して三回唱えると罪が許されるそうです。

我昔所造諸悪業

皆由無始貪瞋痴

従身口意之所生

一切我今皆懺悔

 

がしゃくしょぞうしょあくごう

かいゆうむしとんじんち

じゅうしんくいししょしょう

いっさいがこんかいさんげ

 

 

一通り見学した後、再び来た道を引き返して帰ります。

 

まとめ

一通り円応寺を見学した後、小町通りに戻った時には10時くらいだったので、お店の多くが開いてました。

行きは早足で通り過ぎたので、帰りはゆっくりと小町通りを散策しながら歩きました。

 

お店が開店しだして、人も増えました。昼過ぎにはたくさんの観光客で賑わいます。

 

帰りにしらす丼を食べて戻りました。

 

・円応寺は、閻魔大王を祀っており、本堂では迫力ある閻魔像、十王像が見れます。

・閻魔像は、運慶の作と伝わっています。

・閻魔像に向かって懺悔すると、罪が許されるといわれています。

・小町通りは、10時前は開いている店が少なかった。

・円応寺は、ミシュランガイドで一つ星を獲得している

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