不動産業者には、毎年一回の宅建業者講習の受講が義務付けられています。
宅建業者講習の開催については事前にハガキで通知され、そこに会場と日時が記載されてるのですが、今年は会場が関内ホールしかありません。
去年までは、横浜・川崎・相模原・藤沢で実施されてたのに、今年は藤沢市民会館の記載がありません。
神奈川県の業者ならどこで受講してもよかったので、毎年藤沢市民会館で受講してたのですが、今年はできないみたいです。その代わりにeラーニングでの受講ができるようになってました。
関内ホールなら会社から歩いて10分以内の距離なので、別に関内ホールでもよかったのですが、せっかくなのでeラーニングで受講してみることにしました。
宅建業者講習の受講方法
来年度は分かりませんが、令和7年度はeラーニングで宅建業者講習を受講できます。
令和7年度の宅建業者講習の受講方法は、会場受講とeラーニング受講の2つです。
会場受講の場合(神奈川県)
- 会場:関内ホール(大ホール)
- 所在地:横浜市中区住吉町4-42-1
- 日時:令和7年7月8日(火)13:50~16:00(受付時間:13:00~13:50)
eラーニング受講の場合
- 期間:6月2日(月)~7月31日(木)
会場受講の場合は日時が決まってるので、その日時を逃してしまうと、別の会場で受講しなければいけませんでしたが、eラーニングならパソコンやタブレットがあればどこでも受講できます。
今回は関内ホールのみの実施なので、会場が遠い人、その日は都合が悪い人などはeラーニングがあります。7月8日に関内で受講するのを忘れても、eラーニングがあるから安心です。
ただ、不動産業界は高齢者が多いので、問題があるとすればeラーニングについていけないことです。いまだにe-mailを使えないという経営者もいるくらいです。
宅建業者講習をeラーニングに受講する流れ
不動産協会には、全日本不動産協会と宅地建物取引業協会があるので、ここからは全日本不動産協会のeラーニングの流れについて説明します。
令和7年度・eラーニング受講の内容(神奈川県)
開催期間 | 令和7年6月2日(月)~7月31日(木) |
1.宅建業を巡る諸問題(免許、紛争等)について | 神奈川県県土整備局事業管理部建設業課宅建指導グループ |
2.法改正に係る留意事項・不動産取引における紛争事例 | 一般財団法人不動産適正取引推進機構 |
観終わるのに、それぞれ1時間くらいかかります。
eラーニング受講の流れ
- ラビーネットにログイン
- 全日・保証eラーニング研修システムを選択
- 法定研修会を選択
- 令和7年度宅建業者講習の動画を視聴
- 効果測定→5問中5問正解(4問)
- 効果測定が思ってた以上に簡単
- 研修済証はダウンロード
受講してみて
レジュメを見ながら動画を視聴したのですが、1分に数秒動画が止まるような感じで少しストレスでした。
囲い込み対策のステータス管理機能も、実際に公開してても問い合わせで断られるので、どこまで有効か疑問と思いました。
長期の空家等の貸借の媒介について、貸主・借主からの合計が2倍を上限に受領できることになりましたが、業者からの問い合わせが多いそうです。
長期の空家等の貸借の媒介
- 1年超未利用
- 相続等により今後も所有者等の利用が見込まれない
これらの場合に貸主・借主からの合計が借賃2倍を上限に受領できることになりました(借主からは1ヶ月分が上限)。
令和7年度宅建業者講習のポイント
- レインズのステータス管理機能
- 長期の空家等の貸借の媒介の特例
- 空き家対策推進プログラム
- 宅建業免許の電子申請(eMLIT)
今までは狭い会場で2時間以上、窮屈な思いをしながら受講してましたが、今回eラーニングを受講して、もっと早く導入してほしかったと思うほど快適でした。
講義が所々聞き取りにくかったので、イヤホンとiPadで講義を聞き直しましたが、改善しませんでした。どうやらそういう仕様みたいです。
まとめ
コロナの時の宅建業者講習もオンラインになりましたが、わざわざ会場まで行くことなく受講できるのはメリットしかありません。
去年まであった藤沢・横浜・川崎・相模原の会場が、今回横浜(関内)だけだったのを見ると、来年以降はオンラインが主流になると思います。
eラーニングのメリット
- 自宅でも会社でも受講できる
- 期間内なら空いた時間でいつでも受講できる
- わざわざ会場まで行かなくてよい(特に県西部の業者の人)
- 窮屈な思いをして受講しないで済む
- 受講期間が長く設けられている(約2ヶ月)
eラーニングのデメリット
- パソコン・タブレットがないと利用できない
- パソコン・タブレットが使えない人は難しい
- 不動産業者の仲間に会場で出会えない