現在は、簿記とファイナンシャルプランニング技能士の2つの資格試験の講師をしながら、宅地建物取引業者の免許取得に向けて動いています。
講師だけでなく、キャリアについての相談も受け持っているのですが、ファイナンシャルプランナーになりたいという人は意外といます。
ファイナンシャルプランニング技能士の資格を取得した人の中には、勉強で得た知識を活かして副業している人も多くいます。
ファイナンシャルプランナー資格で学ぶことは個人に関わることなので、知識を活用できるシーンは多いのです。
ファイナンシャルプランナー資格の活かせる仕事
ファイナンシャルプランナー(FP)は、お客さんの収入や資産及び負債、支出、現状等のデータを集め、顧客の将来に対する希望や目標を踏まえたうえで、現状の問題点をもとにライフプランを達成するためのライフプランを提案し、実行をサポートする専門家です。
ファイナンシャルプランナー資格の活かせる仕事
・証券会社、証券外務員、投資アナリスト
・不動産会社、住宅ローンアドバイザー、銀行員
・生命保険会社、損害保険会社、保険外務員
・社会保険労務士、年金アドバイザー
・税理士、相続アドバイザー
・ブロガー、アフィリエイター
など
ファイナンシャルプランナーの資格で学ぶ知識は、ブログのネタにも使えると思います。
資格試験で学ぶことは広範にわたるため、応用できる仕事は多いのですが、それは時宜を得た調査を行ったうえでサービスを提供することが求められるということです。
専門知識以上に、お客さんの声に耳を傾け、客観的で公平な判断をするといったことが実務では大事です。
ファイナンシャルプランナー資格で身につく知識
ファイナンシャルプランナーに求められるのは広範囲に及ぶため、資格試験でも広い範囲の出題がされます。
簿記や宅地建物取引士といった資格試験では、狭い専門的な知識を学ぶことが多いのですが、ファイナンシャルプランナーの試験では、浅くても広い知識が合格に必要です。
ファイナンシャルプランナーはライフプランの専門家なので、ライフプランを立てるための知識が必要です。
ライフプランとは、「30歳までに住宅を購入したい」「子供は2人ほしい」「老後に備えて資産形成しよう」といった誰でもがもっている希望を実現するためだったり、不安を解消するために行う個人の生活設計のことをいいます。
ライフプランを立てるためには、家計の収支に関するキャッシュフロー分析、医療保障、年金制度、その他生活に関する制度の知識が必要となります。
ライフプランを立てるには、このような広い知識が必要なので様々な制度を勉強しますから、実生活でも役立ちます。
経済や金融商品の知識
ライフプラン達成のために金融商品を活用することがあるので、経済に関する知識、金融商品に関する知識、為替やオプション、株式等の知識が必要になってきます。
日々、新しく金融商品が開発されているため、リスク管理といった面からも、新たな金融商品や手法に関する知識は必要です。
最低でもインフレによる目減りを上回る程度の利回りは確保したいと思う人は多いです。
生命・損害保険の知識
家族の大黒柱として働く人に何かあったときに加入するのが生命保険です。
年金や社会保障でも保障されることがあるので、ファイナンシャル・プランニングを行う際には年金や社会保障を補う形で利用します。
特に若い世帯などの子供が小さい家庭では、年金や社会保険制度だけでは遺族の保障が十分ではありませんから、民間の保険に加入する人が多いです。
このように保障が不足する場合は、民間の保険商品についての知識が必要となります。
社会保険の知識
ライフプランを立てるうえで最も欠かせないのが社会保険に関する知識です。
ファイナンシャルプランナーの勉強をして初めて知ったという人も多いのが社会保険制度ですが、老後の年金だけでなく現役時代にも重要な制度が多いです。
資格試験に合格するよりも、合格した後に勉強が必要なのが社会保険制度についてかもしれません。それくらい複雑なのが社会保険です。
税金の知識
個人にかかわりある税金……つまり所得税や相続税といった知識もファイナンシャルプランナーには重要です。
税金の分野は税理士や税務署の管轄ですが、ライフプランを考える上でかかわりのある税金の種類を知っておくことは大事です。
個人の収入には所得税がかかりますし、贈与を受ければ贈与税がかかり、死亡の際には相続税が遺族にかかります。
これから先、どのような税金が係るのかが分かれば対策をうつこともできるので、最低限の税金知識はファイナンシャルプランナーに必要です。
不動産、住宅ローンの知識
不動産の購入では、大きな金額が動くので、不動産の購入自体がライフプランに大きく影響します。
そのため、ライフプランおよびファイナンシャル・プランニングをおこなうためには不動産及び住宅ローンの知識は欠かせません。
また、住宅ローンは金利の環境に合わせて見直しを行い、借り換えや繰り上げ返済を併用していくことで支出を数百万円単位で軽減させることができます。
ファイナンシャルプランナーに相談が多い分野の一つが住宅ローンに関することです。
相続の知識
相続の問題は本人の死後の話なのですが、残された遺族が安心して生活するためには相続の対策が必要なこともあります。
相続税がかからない家庭では、相続対策をせず、何もしないケースも多いですが、相続がかかる世帯よりも相続のかからない家庭の方が裁判沙汰に発展しているケースが多いというデータがあります。
相続税が非課税の世帯でも最低限の相続対策はしておいた方がいいでしょう。
その他の知識
ファイナンシャルプランナーは、個人のお客さんを相手にするので、お金に関する知識だけではなく、心理学や傾聴スキルのような知識も必要とされます。
せっかくいい提案をできてもファイナンシャルプランナーが信頼されなければ、お客さんが納得することは少ないでしょう。
ファイナンシャルプランナーの業務には、相談業務、セミナー業務、執筆業務等があり、どの業務をメインにするかで必要な知識やスキルが異なります。
どの業務をメインにするにしても日々の勉強や、知識の習得は必要です。
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まとめ
ファイナンシャルプランナーには広い知識が求められますが、それぞれの分野に精通している必要はありません。
むしろ一つ一つの専門的な知識よりも、どの分野でも基本的な知識を有してライフプランを立てたり、それぞれの専門家をコーディネートすることが重要です。
今までは、不動産のことは不動産会社、税金のことは税務署や税理士、保険のことは保険会社といったように、それぞれ単独で相談していましたが、それでは家計における潜在的な問題が認識されないため、結果として住宅ローン破産や無駄な保険料、老後不安といった形となって現れていました。
ライフプランを立てることによって、これから将来おこるイベントを把握できれば何を優先して行うかが分かるようになります。
一人一人にあったライフプランを立てるためにも、ファイナンシャルプランナーには広範な知識が必要とされます。
ファイナンシャルプランナーに必要な知識は多いですが、知識以上に大事なのがお客さんとの関係の確立です。
まずは傾聴することが必要ですし、お客さんのことを第一に考えなければなりません。また、客観的に物事を見れることも大事です。
独立した場合は、集客やIT、SEOの知識が必要になります。というより集客ができなければ、知識があっても役に立ちません。
お客さんからの信頼を得るには、知識だけでは無理なので、適切な行動やルールの遵守を心がける必要があります。