住宅ローンに関する資格に「住宅ローンアドバイザー」という資格があります。
住宅ローンアドバイザーは、その名の通り住宅ローンに関してアドバイスをする専門家です。
住宅ローンアドバイザーと似た専門家に、ファイナンシャルプランナーがいます。
ファイナンシャルプランナーは、住宅ローンも含めたお金に関することを総合的にアドバイスしますが、住宅ローンアドバイザーは住宅ローンに特化したアドバイスをします。
住宅ローンを扱う身近な専門家というと、銀行員や不動産営業がいますが、最近では住宅ローンアドバイザーに相談する人も増えています。
今回は、そんな住宅ローンアドバイザーという専門家について解説します。
この記事から分かること
- 住宅ローンアドバイザーとはどんな資格か、FPとの違い
- 2026年の住宅ローン金利の動向(フラット35が過去最高水準に)
- 変動金利・固定金利それぞれの見直しポイント
- 借り換えを検討する際に確認すべきチェックポイント
住宅ローンアドバイザーとは

住宅ローンアドバイザーは、その名の通り住宅ローンに関する専門知識を持ち、利用者に対して住宅ローンに関する適切なアドバイスを行う専門家です。
住宅ローンを扱う身近な専門家というと銀行員や不動産営業がいますが、それぞれの金融機関・会社が扱う商品を前提にした提案になりがちです。
それに対して住宅ローンアドバイザーは、特定の商品に縛られず住宅ローン全般についてアドバイスできる立場にあります。
住宅ローンアドバイザーとFPの違い
住宅ローンに関する相談先には、ファイナンシャルプランナー(FP)もいます。
両者の違いは、扱う範囲です。
| 住宅ローンアドバイザー | ファイナンシャルプランナー(FP) | |
| 扱う範囲 | 住宅ローンに特化 | 住宅ローンを含めたお金全般 |
| 向いている相談 | 住宅ローンの商品比較・借り換えの是非を深く相談したい | 住宅ローンを含めた家計全体・ライフプランで判断したい |
| 相談の視点 | ローン単体の条件比較 | 教育費・老後資金なども含めた総合的なキャッシュフロー |
住宅ローンだけを深く相談したい場合は住宅ローンアドバイザー、住宅ローンを含めた家計全体のバランスで判断したい場合はFPが向いています。
実際には、両方の視点を持つ専門家に相談できると、ローン単体の損得だけでなく家計全体への影響まで踏まえた判断がしやすくなります。
金利は今、上昇局面にある

住宅金融支援機構は2026年8月、長期固定金利型住宅ローン「フラット35」の8月の適用金利を発表しました。
返済期間21年以上35年以下の最低金利は3.29%で、現行制度になった2017年10月以降で過去最高を更新しています。
フラット35の最低金利は、日銀がマイナス金利政策を導入した2016年から2022年頃までは1%台前半で推移していましたが、2022年以降は上昇傾向に転じ、2026年に入ってからは3%を超える水準まで上がっています。
長期金利の上昇や日銀の政策金利引き上げが主な背景です。
これは、数年前まで「金利が下がったから借り換えでお得に」という話が中心だった状況から大きく変わっていることを意味します。
今は逆に、変動金利を選んでいる方が今後の上昇リスクにどう備えるかが焦点になりつつあります。
変動金利と固定金利、それぞれの見直しポイント
| 変動金利 | 全期間固定金利(フラット35等) | |
| 現在の傾向 | 主要銀行の一部が金利を引き上げ、多くは据え置き | 過去最高水準(3.29%)まで上昇 |
| 見直しの焦点 | 今後の上昇リスクへの備え。固定への借り換えも選択肢 | 現在の借入金利が過去の低い時期のものであれば、無理に動かさない選択も |
| 注意点 | 上昇が続くと返済額が増える可能性 | 借り換え時の金利が現在の借入金利より高ければ、借り換えのメリットは薄い |
ポイント
数年前の「金利が下がったから借り換える」という単純な話ではなく、自分が今借りている金利と、現在の市場金利を比較したうえで判断することが重要な局面になっています。
低い固定金利で借りている方は、無理に動かさない方がよいケースも多くあります。
【実務エピソード】
住宅ローンアドバイザーとFPの両方の立場で相談を受けてきましたが、住宅ローンの見直し相談で多いのは「金利が下がったから」ではなく「返済がきつくなってきたから」というタイミングでの相談です。
金利環境が変わった今は、「下がったから借り換える」だけでなく、「今の金利が今後どう動きそうか」「家計全体でどこまでなら耐えられるか」まで含めて考える必要があります。
単発の金利比較だけでなく、住宅ローンを含めた家計全体のキャッシュフローで判断することが、結果的に後悔の少ない選択につながります。
借り換え・見直しを検討する際のチェックポイント
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- 現在の借入金利と、今の市場金利を比較したか
- 変動金利の場合、今後の金利上昇シナリオを想定できているか
- 借り換えにかかる諸費用(事務手数料・登記費用等)を含めても得になるか計算したか
- 住宅ローン以外の支出(教育費・修繕費等)も含めた家計全体で判断できているか
まとめ
- 住宅ローンアドバイザーは住宅ローンに特化した専門家で、家計全体を扱うFPとは視点が異なる
- 2026年はフラット35が過去最高水準に達するなど、金利上昇局面にある
- 「金利が下がったから借り換える」という単純な判断はできない環境になっている
- 現在の借入金利と市場金利を比較し、家計全体のバランスで判断することが重要
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品や借り換えを推奨するものではありません。実際の借り換え判断は、ご自身の資金計画に基づき、金融機関や専門家にご相談のうえ行ってください。

