不動産の広告で表記される広さの単位は、平方メートルを使うルールになっています。
1平方メートルは今さら言うまでもなく、一辺が1mの正方形をいいますが、不動産や建築といった業界では、平方メートル以外にも坪といった単位が日常的に使われています。
また、尺(しゃく)や寸(すん)、間(けん)といった単位も建築現場では普通に使われています。
1間は何mか
不動産の広告では、広さを表示するのに平方メートル(㎡)の単位を使う決まりなので、不動産探しではこの単位をもとに比較検討してれば問題ありません。
しかし、日本では1坪を建築の基本として建物が建てられてるので、坪といった単位は今でもよく聞きます。
坪や尺といった単位は、若い人同士ではあまり使わないかもしれませんが、祖父母や高齢者の父母との会話で出てくることはあります。
坪や尺について知っておけば、何かの拍子に役に立つかもしれません。
尺や寸は、尺貫法の単位になります。
尺貫法では、1尺は303mm(ミリ)をいい、1尺の10分の1が1寸になります。したがって1寸は30.3mmになります。
さらに1寸の10分の1は1分(ぶ)となります。つまり1分は3.03mmです。
1間(けん)は、6尺をいいます。そのため1間は約1818mmです。正確には1818.181818……と続きます。
1間 | 6尺≒1818mm |
1尺 | 10寸≒303mm |
1寸 | 10分≒30.3mm |
1m =100㎝ =1000mm
1坪は何平方メートルか
1坪 ≒ 3.30579㎡
上で書いたように、1坪は約3.30579㎡になります。
1間(1818mm)× 1間(1818mm)が1坪になります。
この坪が建築の基本寸法になって設計されます。
この1坪は、畳2枚分の大きさになるといわれています。
心々寸法か内法寸法かによっても違いますが、内法寸法なら畳は1820mm×910mmになります。
ただし、畳は東京(東日本)と京都(西日本)、愛知(東海)とで大きさが異なります。
また、不動産の広告では、畳1枚は1.62㎡以上とするルールがあります。
畳の大きさ
東京(東日本) | 176cm×88cm=1.54㎡ |
京都(西日本) | 191cm×95.5cm=1.82㎡ |
愛知(東海) | 182cm×91cm=1.65㎡ |
1坪は約3.30579㎡なので、1㎡は1÷3.30579で約0.3025坪になります。
1㎡≒0.3025坪
平方メートル(㎡)から坪に直す場合の例
100㎡ 100×0.3025=30.25坪
150㎡ 150×0.3025=45.375坪
物件を見る時はざっくりとで問題ないので、1坪≒3.3㎡か1㎡≒0.3坪を覚えておくといいかもしれません。
㎡を坪に直すときは0.3を乗じて、坪を㎡に直すときは0.3で割ると覚えておけば十分です。
100㎡≒100×0.3≒30坪
40坪=40÷0.3≒133.3㎡(132.23)
尺貫法は今でも現場で使われている?
戸建てには、在来工法とツーバイフォー工法とがあります。
在来工法は昔からある日本伝統の構造をいい、ツーバイフォー工法は北米で使われている構造をいいます。
日本は湿気があるので在来工法が適してますが、地震にはツーバイフォー工法の方が強いといわれています。
一方で間取りの自由度やリフォームがしやすいのは在来工法です。
どちらも現在の日本では根付いた構造であり、比較した場合に長所と短所はそれぞれあります。
在来工法では、今も尺貫法が使われていて、さしがね(工具の一つ)の単位も尺貫法で表示されています。
「私が持ってるさしがねには、尺貫法とメートル法の両方が書いてあります」
長さを測るスケールでも、尺貫法の単位とメートル単位が表記されてるものがあります。
(上が尺貫法、下がメートル法)
まとめ
1間=6尺=1.82m(1818mm)
1尺=10寸=303mm
1寸=30.3mm
1坪=1間×1間=3.305785㎡
1㎡=0.3025坪
1間=畳2畳
畳1枚=半間