未来のお金の不安に備える。早めの対策で将来を安心に

健康寿命を延ばすことは「最高の資産形成」人生100年時代の備え

健康寿命を延ばすことは「最高の資産形成」人生100年時代の備え

日本は世界有数の長寿国です。

しかし近年、「老後破綻」という言葉が一般化したことで、長寿そのものに不安を抱く方が増えてきました。

健康であれば、旅行に出かけたり、趣味を続けたりできます。

しかし、病院通いや持病があると、やりたいことが制限されてしまいます。寿命が延びたのに生活の質が下がっては、本末転倒です。

人生100年時代が到来すると、「長生き」よりも「元気に生きる」ことが重要になります。そのカギとなるのが、近年注目される健康寿命です。

そして、FPの視点から見ると、健康寿命を延ばすことは「最高の資産形成」でもあります。健康でいられる期間が長いほど、医療・介護にかかるお金を抑えられ、貯えを「楽しむこと」に使えるからです。

 

この記事では、健康寿命とは何かを整理したうえで、健康とお金の両面から、人生後半に備える考え方を、FPの視点を踏まえてお伝えします。

 

健康寿命とは何か

昔に比べて「寿命が延びた」といわれる現代ですが、健康に過ごせる時間=健康寿命はどうでしょうか。

健康寿命とは、「介護を受けたり寝たきりになったりせず、自立して日常生活を送れる期間」のことをいいます。

 

平均寿命と健康寿命の差

厚生労働省の最新データ(令和4年値・2024年12月公表)によると、日本人の平均寿命と健康寿命には、次のような差があります。

  平均寿命 健康寿命
男性 81.05歳 72.57歳 約8.5年
女性 87.09歳 75.45歳 約11.6年

この差にあたる年月は、健康上の問題で日常生活に何らかの制限を受けながら過ごす期間とも言えます。

男性で約8.5年、女性で約11.6年……、これは決して短くない期間です。

なお、この差は2010年以降、わずかながら縮小傾向にあります。健康寿命を延ばす取り組みが、社会全体で少しずつ実を結びつつあるとも言えます。

 

なぜ健康寿命が大事なのか|FPの視点

健康寿命が大事な理由は、健康面だけではありません。お金の面でも大きな意味を持つからです。

 

① 自分の人生を「自分の足」で楽しめる

健康であれば、旅行にも出かけられ、趣味も続けられます。病院通いや介護に時間を費やすのではなく、自分の意思で「やりたいことができる時間」が増えます。

FPの視点で言えば、これは「貯えてきたお金を、楽しむために使える期間」が長くなるということです。

せっかく老後資金を準備しても、使える健康な期間が短ければ、人生の満足度は上がりにくくなります。

 

② 家族や社会への負担を減らせる

介護が必要になると、家族の時間や費用が奪われます。

健康でいられることは、周囲への最大の思いやりでもあります。

 

③ 医療・介護のコストを抑えられる

高齢期の医療費や介護費は、本人だけでなく社会保険制度にも影響します。

健康寿命が延びれば、生涯にわたる医療・介護費の負担を抑えられる可能性が高まります。

内閣府の調査でも、55歳以上の高齢者が「年間で最も大きな割合を占める支出」として、「健康維持や医療・介護のための支出」を挙げる方が多いという結果が出ています。

健康は、家計を守ることにも直結しているのです。

 

健康寿命を延ばすために今できること

健康寿命は、日々の積み重ねで延ばせます。

重要なのは、「歳をとってから頑張る」のではなく、今から少しずつ生活習慣を見直すことです。

 

食事

野菜・魚・発酵食品を多く取り入れる。塩分・糖分を控え、腹八分目を心がける。

味噌汁や納豆、漬物などの発酵食品も無理なく取り入れたいところです。

 

運動

ウォーキングや軽い筋トレを週に数回でも効果あります。「階段を使う」「よく歩く」など、日常の中で体を動かすことも立派な運動です。

特に下半身の筋力を保つことは、転倒や寝たきりの予防に直結します。

 

社会とのつながり

孤独は健康寿命の大敵です。趣味サークルや地域活動への参加がおすすめです。

会話のある暮らしは、認知症予防にも効果的とされています。

 

定期的な健康チェック

血圧や血糖値のチェック、がん検診の受診なども忘れずに。「まだ元気だから大丈夫」と思わず、予防に取り組む姿勢が大切です。

 

元気な高齢者に共通する5つの習慣

実際に高齢でも元気に過ごしている方には、いくつかの共通点があります。決して特別なことではありません。

① 規則正しい生活

毎日決まった時間に起きて寝る。朝日を浴びる、朝食をしっかりとる、といった習慣が体内リズムを整えます。

 

② よく歩き、よく動く

散歩・買い物・畑仕事・体操など、日常生活そのものが運動になっている方が多いです。「毎日5,000歩」など、無理のない目標を続ける工夫が効果的です。

 

③ バランス重視・腹八分目の食事

肉・魚・野菜・豆類など、栄養バランスの取れた食事を意識。「毎日おいしく食べることが元気の源」という声も多く聞かれます。

 

④ 人とのつながりを大事にする

趣味サークル、地域活動、ご近所づきあいなど、社会との接点を持ち続けることで、心もイキイキと保てます。

 

⑤ 目標や楽しみを持っている

「花を育てるのが楽しみ」「孫の成長を見届けたい」など、小さなことでも「やりたいこと」がある方は、日々の活力が違います。

共通しているのは、無理をせず、でも毎日コツコツ続けることです。そして、好きなこと・楽しいことを生活の中に持ち続けることです。

健康は、毎日の積み重ねで守られています。

 

健康とお金、両面からの備えを

ここまで健康習慣の話をしてきましたが、人生100年時代を安心して過ごすには、健康とお金、両方の備えが欠かせません。

 

「元気に過ごせる期間」は意外と短い

退職年齢を65歳前後とすると、退職後から健康寿命(男性72歳・女性75歳前後)までの「元気に過ごせる期間」は、思いのほか短いことが分かります。

だからこそ、この貴重な期間を充実して過ごすためにも、早めの資金準備が意味を持ちます。

「いつか」と先延ばしにせず、元気なうちにやりたいことができる準備をしておきたいものです。

 

健康寿命到達後の備えも

健康寿命に達した後は、医療費や介護費が増える傾向があります。

将来の金銭面の不安を減らすためにも、早めに備えておくことが大切です。

 

お金の備えの考え方

お金の備えには、さまざまな方法があります。

預貯金を中心に考える方もいれば、新NISAやiDeCoなどの制度を活用して長期的な資産形成に取り組む方もいます。

どの方法が合うかは、ご家庭の状況・価値観・リスクに対する考え方によって異なります

「これが正解」という唯一の答えはありません。大切なのは、ご自身に合った方法を、無理のない範囲で続けることです。

※資産運用には元本割れのリスクがあります。ご自身の状況に応じて慎重にご判断ください。

 

まとめ|長生きより「元気に生きる」をめざして

人生100年時代——ただ長く生きるのではなく、「元気に、自分らしく生きられる時間」をいかに増やすかが問われています。

そのためにできることは、決して難しくありません。

  • 少し歩く
  • 野菜を多めにとる
  • 人と話す
  • 好きなことに関わる

こうした小さな積み重ねが、将来の自分を守ります。

そして、健康への投資と並行して、お金の備えも少しずつ進めておくことが重要です。

この2つが揃ってこそ、人生後半を安心して、自分らしく過ごせるのだと思います。

健康寿命を延ばすことは、未来への最高の自己投資です。

 

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重要なご注意

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品・投資手法を推奨するものではありません。資産運用には元本割れのリスクがあります。。健康に関する内容は一般的な情報であり、個別の健康状態については医療機関にご相談ください。データは2024年12月公表の厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」等に基づきます。

 

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