電卓の定数計算&メモリ機能を使いこなそう!実務・試験で差がつく便利ワザ

ファイナンシャルプランナーや簿記といった資格では電卓の持ち込みが可能なので、計算は電卓を使用して答えを出していきます。

電卓を持ち込める試験はいくつもありますが、ファイナンシャルプランナーや簿記の試験では、電卓がうまく使えるかで合否を分けることもあります。

いずれの試験でも、級が上がるほど電卓のスキルがあると有利になります。

 

また、電卓のスキルがあれば、実務でもいろいろと役立ちます。

電卓はパソコンのようにバージョンアップがなく、同じメーカーであれば機種が変わっても仕様が変わるものではありません。

今電卓についてスキルを身につけておけば一生ものです。

 

たとえば、電卓のボタンにある「M+」「M-」「MRC」、これはメモリ機能といわれる機能で、このボタンを使いこなせれば複雑な計算が楽になります。

他にも「定数計算」や「GT(グランドトータル機能)」は、覚えておいて損はありません。

※電卓によっては「GT」のキーボタンがないものがあります。

電卓は大きく分けるとシャープとカシオの2つ

電卓の使い方については、大きく分けるとシャープとカシオの2つがあります。

特にシャープとカシオとでは定数計算やメモリクリアのやり方に違いがあります。

 

シャープとカシオのどちらがいいかは慣れや好みもあるので一概には言えませんので、実際に手にして選ぶようにするとよいでしょう。

電卓はそんな簡単に壊れるものではなく、数千円のものであれば10年以上使えます。

私の電卓は学校の簿記の授業で購入したものを使ってますが、今も問題なく使用できます。

シャープの電卓をメインに使ってますが、カシオの電卓も数台保有して壊れたことはありません。

 

キャノンの電卓も保有してますが、使い方はシャープとほぼ同じでした。

あまり有名ではない電卓の場合は使ってみなければ分かりませんが、これから紹介する定数計算やメモリ機能では、どちらかに当てはまります。

目安として6,000円くらいの物なら間違いないでしょう。

 

電卓のメモリ機能

電卓には、「M+」「M-」「MRC」といったボタンがあります。

これらのボタンは、メモリ機能で使用します。

 

例として「120×5+110×22+123×11=」という面倒くさそうな計算をする場合に便利です。

メモリ機能を使わなければ、「120×5」「110×22」「123×11」をそれぞれ計算して、どこかにメモ書きをして最後に足して求めます。

しかし、メモリ機能を使えば、それぞれを計算したときに「M+」を押すことでメモ書きしないで済みます。

 

実際に計算してみると、「120×5」「M+」「110×22」「M+」「123×11」と計算した後、最後に「MRC(MR)」を押すことで、今までM+として加算された数値が表示されます。

 

  • 「M+」表示されている数値を足し算しする
  • 「M-」表示されている数値を引き算する
  • 「MR」今まで計算した数値を表示する
  • 「MC」今まで計算した数値をキャンセル(消去)する

電卓によっては「MRC」とボタンが表示されていますが、これはMRとMCを兼ねています。

 

メモリ機能を使ってるときは電卓の画面にMが表示されます。

新しくメモリ機能を使う場合は、MCを押して(カシオは2回)クリアしてから計算をはじめます。

 

定数計算

定数計算は、5+10、5+11、5+88といったように、決まった数値(ここでは+5)について計算することです。

 

加算の計算

シャープの場合は「5」「+」「=」と押すだけで「5+」が固定されます。

その後に「11」「=」と入力するだけで5+11が計算でき、続けて88=と入力すれば5+88が計算できます。

カシオの場合は「5」「+」「+」と+を2回押す必要があります。

プラスを2回続けて入力すると電卓の画面にKが表示されますが、これは定数計算を意味します。

あとはシャープの電卓と同様に11、=と入力すれば答え16が表示されます。

 

引き算の計算

10-5、11-5、100-5といったように5を固定する場合です。

シャープの電卓であれば、5、-、=と入力すると「-5」が固定されるので、その後に10=、11=、100=、と入力すれば〇-5の答えが表示されます。

カシオの電卓の場合は、5、-、-、とマイナスを2回入力すると電卓の画面にKと表示され、「-5」が固定されていることを示します。

「10=」「11=」「100=」と入力すればそれぞれ答えが表示されます。

 

掛け算の計算

5×11、5×12、5×13といったように5を固定する場合です。

シャープの電卓であれば、「5」「×」「=」と入力すれば「5×」が固定されます。

カシオの電卓であれば、「5」「×」「×」と入力すれば「5×」が固定されます。

その後、「11=」「12=」「13=」と入力すれば答えが出ます。

 

 

割り算の定数計算

100÷5、10÷5、20÷5、といったように÷5を固定できます。

シャープの電卓であれば「5」「÷」「=」で÷5を固定できます。

カシオの電卓であれば「5」「÷」「÷」で÷5を固定できます。電卓の画面にKが表示されれば成功です。

その後「100=」「10=」「20=」と入力すれば答えが表示されます。

 

GT(グランドトータル)機能

GT(グランドトータル)機能は、「=」を押すたびに表示されている数値が加算されていく機能です。

 

「100+10」「=」「100×1」「=」「100」「=」と入力した後に「GT」を押すと「310」と答えが返ってくるはずです。

これは「=」を押すたびに数値が加算されていき、GTを押すことで今まで加算された数値が表示されるからです。

 

メモリ機能に比べるとあまり出番は少ないですが、知っておくと会計士や税理士、簿記1級といった難関試験でも活躍します。

 

おわりに

今回紹介した電卓の機能を活用すれば、簿記やファイナンシャルプランナー試験での時間短縮が図れます。

これらの機能は試験だけでなく、実務でも使える知識です。

是非、資格試験に役立ててください。