簿記の基本となる仕訳とは?初心者が押さえるべきルール

簿記の基本となるのは仕訳です。

3級から2級、2級から1級と上位資格になると勘定科目が増え、処理も少し複雑になることがありますが、仕訳が基本であることには変わりありません。3級から1級だけでなく、上位資格の税理士や会計士であってもそれは同じです。

財務諸表の損益計算書や貸借対照表、キャッシュフロー計算書も仕訳から作成されます。

 

仕訳を確実にできることが簿記の試験でも高得点につながります。

簿記試験の問題の多くは複雑に見えますが、一つ一つの仕訳の積み重ねに過ぎません。まずは試験範囲の仕訳について処理できるようになることが大事です。

毎日少しでも学習を続けることも大切です。私も簿記の受験生時代は、忙しい時であっても一日一問は仕訳の問題を解くようにしてました。

仕訳とは?

人気資格である日商簿記は、簿記についての知識やスキルについての試験です。

簿記は、会社や個人(個人事業主)の取引で生じたのお金の流れをルールに従って計算、記録、整理することです。

 

簿記は複式簿記によって行われます。

仕訳は取引で生じたお金の流れを一つ一つ処理したものです。

仕訳では、資産の増減や費用収益の発生に応じて借方(左側)と貸方(右側)に処理します。

この場合に借方の金額と貸方の金額とは必ず合計が一致するといった特徴があります。

簿記のルールに基づいて計算処理していくことで、会社の期間の経営成績(利益)や資産の増減を把握できる決算書(財務諸表)を作成します。

簿記のルールを知っておけば、決算書からその会社の稼得能力や財政状態を知ることができるので、就職活動や資産運用に役立ちます。

絶対に知っておくべき仕訳の基本ルール

仕訳は取引の一つ一つを借方と貸方に記録することです。

借方と聞くと借金みたいなイメージを持つかもしれませんが、借方と貸方という呼び名自体には現在は意味がないと言われています。

仕訳をするためには、最低限知っておくべきルールがあります。このルールは全ての会計に通じるので、学習が進んでも立ち返ることになります。

簿記の勘定科目は、資産、負債、純資産、収益、費用に分けることができます。

例えば、現金、貸付金、売掛金、備品は資産になり、借入金や買掛金は負債に分類されます。

会社の売上は収益、仕入は費用に分類されて処理されます。

簿記の基本ルールとして、資産が増えれば借方で減れば貸方、負債が増えれば貸方で減れば借方に記録します。

収益については、発生したら貸方、修正などで減れば借方に記録します。

費用については、発生したら借方、減れば貸方に記録します。

分類 増えた場合 減った場合 勘定科目の例
資産 借方(左) 貸方(右) 現金・売掛金・備品
負債 貸方(右) 借方(左) 買掛金・借入金
純資産(資本) 貸方(右) 借方(左) 資本金・利益準備金
収益 貸方(右) 借方(左) 売上・受取利息
費用 借方(左) 貸方(右) 仕入・給与・支払家賃

資産と費用が増えるときは借方(左)に、負債および純資産(資本)並びに収益が増えるときは貸方(右)に記録します。

仕訳の具体例

ここからは実際の例で仕訳のやり方を見ていきます。

 

1.現金で商品を5,000円分仕入れた

仕入(費用)が5,000円発生するので借方、現金(資産)が減るので貸方

借方 貸方
仕入 5,000円 現金 5,000円

 

2.10,000円の売上を現金で受け取った

現金(資産)が増えるので借方、売上(収益)が発生したので貸方

借方 貸方
現金 10,000円 売上 10,000円

 

3.95,000円の家賃を銀行振込(普通預金)で支払った

支払家賃(費用)が発生したので借方、普通預金(資産)が減るので貸方

借方 貸方
支払家賃 95,000円 普通預金 95,000円

 

4.売上150,000円を売掛金として処理する

売掛金(資産)が増えたので借方、売上が発生したので貸方

借方 貸方
売掛金 150,000円 売上 150,000円

 

5.売掛金150,000円を現金で回収した

現金(資産)が増えたので借方、売掛金(資産)が減ったので貸方

借方 貸方
現金 150,000円 売掛金 150,000円

 

6.仕入150,000円を現金で100,000円支払い、残りは掛けとした

仕入(費用)が発生したので借方、現金(現金)が減って買掛金(負債)が増えたので貸方

借方 貸方
仕入 150,000円 現金 100,000円
買掛金 50,000円

 

仕訳のポイントのまとめ

・仕訳を制する者は簿記を制す

・借方と貸方の金額は必ず一致する

・勘定科目が資産、負債、純資産、収益、費用のどの分類になるかを意識する

・仕訳を間違えると合計が合わなくなる

・決算書は仕訳の積み重ねによって出来る