簿記の勉強に必要な電卓の機能とは

簿記の学習に電卓はかかせません。

簿記以外にも税理士や会計士、ファイナンシャルプランナーといった試験でも電卓は必須です。

簿記の試験では電卓を持ち込んで問題を解いていくので、特に上級の試験になるほど電卓選びは重要です。

では、簿記の学習ではどのような電卓を選べばいいのでしょうか。

電卓は結構長く使える

簿記3級くらいなら安い電卓でも対応できますが、それ以上のレベルの試験だと少し厳しくなってきます。

電卓を使って問題を解く試験には、簿記の他にファイナンシャルプランナーや税理士試験、会計士試験などがあります。

試験の難易度が進むにつれて、電卓を使って解く計算問題の量も増えていきます。簿記1級以上の難関試験になると電卓のスキルで数点差がつくこともあります。

 

今は簿記3級レベルしか考えてなくても、この先レベルアップしたいと思うようになるかもしれませんし、将来的に簿記1級や税理士試験を狙うならそれなりの電卓にした方がいいと思います。

私が現在使っている電卓は20年以上前のものですが、今も普通に使えます。普通に使ってれば10年以上持ちます。

電卓は日常のことでも使いますし、長く使えることを考えたら、機能も考えて購入するのが良いと思います。

ただ、簿記やFPといった資格試験で使える電卓には制限があるので、試験に持ち込める電卓の条件を備えているかの確認は必要です。

人気はシャープ製とカシオ製

資格試験の予備校に行くと試験で使える電卓が売られてます。私も資格予備校のTACで売ってた簿記試験用の電卓を購入しました。家電量販店やアマゾンでも買えます。

電卓で人気があるのはシャープ製とカシオ製の二つです。

私はどちらの製品の電卓も保有してますが、そもそも双方にはキーの配置と機能の使い方に違いがあります。

私は簿記3級からカシオの電卓を使ってましたが、途中で電卓をなくしてしまいました。仕方ないのでシャープ製品の電卓を購入しましたが、使い勝手が全然違うことに驚きました。

電卓のブラインドタッチ(タッチタイピング)は意外と簡単に覚えられますが、どちらかの電卓に慣れるともう一方の電卓でブラインドタッチするのは大変です。

どちらの製品がいいかは人によるとしか言えませんが、最初に慣れた会社の電卓を以後使うようになると思います。

資格試験で使えるのは普通の電卓

シャープとカシオのどちらの製品を選ぶにしても、試験に持ち込めないと意味がありません。

私は普通の電卓の他に金融電卓と関数電卓を持ってます。金融電卓は実務で使うため、関数電卓は測量士補に合格した後に買いました。

しかし、簿記試験では普通の電卓でないと使用できません。

上級試験になるほど計算の桁数も増えるので、12桁まで計算できるということも必要です。

自習室で勉強する際に周りへの配慮として、サイレントキーの電卓がおすすめです。

また、小さい電卓だと計算に不向きなので、手のひらサイズの電卓であることも必要です(私は3級を胸ポケットサイズの電卓で受験しましたがやりづらくて試験どころではなかったです)。

おすすめな電卓の機能

電卓にも様々な機能が付いてるものがあります。

ここでは電卓にあると効率的に計算できる機能を紹介します。

キーロールオーバー(早打ち)機能

電卓のキーを早く打てるようになっても、電卓の方でキーロールオーバー機能がないと入力した数字を拾ってくれません。

練習すれば電卓は誰でも早く入力できるようになりますが、キーロールオーバー機能がないと入力のたびに確認しなければならず、練習した成果を発揮できません。

簿記1級や税理士試験では大量の計算が必要なので、キーロールオーバー機能がない電卓はその時点で致命的といえます。

メモリ機能

電卓にはメモリ機能が搭載されているものもあります。

私の手元にある電卓を例にすると、CM、RM、M-、M+のキーがありますが、これらがメモリ機能です。

M+を押すと表示されている数値が加算され、M-を押すと表示されている数値が減算されます。

今まで計算された数値を呼び出すのがRMです。

CMを押すとメモリされた数値が消されます。

メモリ機能を使うと計算問題が効率的に解けるようになります。試験で最も活躍する機能がメモリ機能です。

グランドトータル機能

グランドトータル機能は、=を押すたびに加算されていく機能です。

分かりにくいので例を挙げます。試しに「5×2=10、5-5=0、5-7=ー2」、と押した後、GTを押すと8が表示されます。

これは3つの計算結果が合計されたものです。

原価計算等の総和を求める時などに使えますが、メモリ機能と比べると使う機会は少ないかもしれません。

定数計算

定数計算は、決まった数値を何度も計算する場合に使います。

例えばシャープ製品の電卓であれば、「10×3=」「10×8=」「10×12=」の総和を求めたい時などに、「10×3=」を入力すると10×が定数となり、後は「8=」「12=」で計算結果が出ます。

さらにGTを押すと、230という計算結果が得られます。

カシオ製品の電卓の場合は、×を2回入力すると定数が記録されます。

加算(+)や減算(ー)、除算(÷)であっても同じように計算できます。

おわりに

 

2,000円以上出せば実際にこれらの機能が備わってる電卓を購入できると思います。

税理士試験や会計士試験の受験生は、だいたいの人が5,000円以上する電卓を使ってるように思います。理由は資格予備校で売ってる電卓が5,000円くらいの物だからです。

私の電卓は5,000円くらいのものから10,000円のものまでありますが、一番使いやすいのは5,000円のものです。高いものが必ずしも使いやすいわけではなく、どれだけ使い込んだかです。

電卓を使って計算問題を解いていれば、自然とブラインドタッチや早打ちはできるようになりますし、右手でも左手でも打てるようになりますが、一定レベルの電卓でないとスキルを活かしきれません。

自分の今のレベルと将来の目標を考えて自分に合った電卓を選ぶことが大切です。