今人気のファイナンシャル・プランニング技能士試験とは

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格として、国家資格のファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)が人気です。

他のFP資格としてAFPとCFPというものもありますが、この二つは日本FP協会が認定する民間資格です。

民間資格のAFPとCFPは、合格後も資格の維持費がかかりますが、FP技能士資格なら維持費はかかりません。費用がかからないこともFP技能士が人気の理由です。

FP技能士の資格は、難易度によって1級、2級、3級があります。

最初は3級から受験するのがいいでしょう。一般的に就職に役立つとされてる2級をめざす人が多いといわれています。

ファイナンシャル・プランニング技能士とは

ファイナンシャルプランナー(FP)は、資産の設計や運用・管理およびこれらに係わる相談・コンサルティングの専門家です。

FPの知識やスキルを問う試験がファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)試験です。

 

FP技能士は、技能検定制度の一つです。

技能検定は、働く上で身につけたり、必要とされる技能の習得レベルを評価する国の検定制度で、FP技能士の他全部で131種類あります。

試験に合格すると合格証書が交付され、技能士を名乗ることができます。

FP技能士は、最も簡単な3級から、普通レベルの2級、難関の1級に分かれます。

試験は実技試験と学科試験に分かれ、二つともクリアして合格です。

 

受験資格は、実務経験や学校によるものがあります。

実務経験のない多くの人は、3級FP技能士から受験することになります。

3級FP技能士試験に合格すれば、2級FP技能士の受験資格が得られます。

 

2級FP技能士試験には受験資格があります。3級FP技能士試験に合格するほか、2年の実務経験がある人も受験できます。

どのような業務が実務経験と認められるかですが、以下のいずれかに当たる人は実務経験にあたるとされます。

  • 次のいずれかに該当する方の多くはおおむね「実務経験を有する者」といえます。

    • 銀行、保険会社、証券会社、クレジット会社等の金融機関に勤務している方
    • 保険会社の代理店の職員
    • 税理士、公認会計士、不動産鑑定士、宅地建物取引士、社会保険労務士、中小企業診断士、弁護士、司法書士、行政書士、その他の士業で顧客の資産に係わる業務に従事している方
    • 会計事務所の職員
    • 不動産会社、建設会社など土地建物の取引・建築・相談業務に従事している方
    • 投資顧問会社の職員
    • 生活協同組合などの共済等担当職員
    • 商品先物取引会社の職員
    • 一般事業会社および官公庁の福利厚生担当者および金融・財務・経理担当者
    • 商事会社の商社金融担当者、商事会社やコンピュータ会社等の金融機関営業担当者および金融機関向けソフト開発担当者

    金融財政事情研究会のHPより

2級FP技能士試験は、3級試験に合格すれば受けれますが、1級FP技能士試験は実務経験がないと受験資格がありません。

5年以上の実務経験を有するか、2級合格者で1年以上の実務経験を有する人は1級の受験資格があります。

ファイナンシャル・プランニング技能士試験の難易度

FP技能士試験は、金融財政事情研究会とFP協会が実施してます。

日本FP協会でも2025年から2級FP技能士試験のCBT化がはかられます。CBT化すれば受験生にとっても取得しやすい資格になると思います。

FP技能士試験の難易度をはかる合格率は、3級で80%くらい、2級で20〜50%、1級は10%です。回によって合格率にばらつきがあります。

勉強時間の目安として、3級は1〜2ヶ月、2級は3〜6ヶ月、1級は1年くらい合格までにかかります。

合格するための勉強法

2級と3級は市販のテキストも豊富にありますが、1級はあまりありません。

2級と3級は資格講座も豊富ですが、1級はほとんどありません。

2級と3級は独学でも合格できますが、1級は難しいです。1級は資格講座がほとんどないので強制的に独学です。

 

FP講座の講師をしてましたが、合格するためにはテキストより問題を重視することが大切です。

多くの人はインプットを重視しますが、合格には問題演習を中心としたアウトプットが必要です。

テキストを読んで分かったようになっても、実際に問題にあたると解けないということは多いです。

練習で解けなければ、本番の試験で解けるわけありません。

過去問を完璧にすれば、2級までは合格できます。

おわりに

私は過去問だけをひたすら繰り返すという勉強方法で合格しましたが、この方法だと勉強がつまらなくなるリスクがあります。

重要なのはテキストだけでなく、問題演習も並行して行うということです。

過去に出たことは繰り返して出題されるので、少なくとも試験までに過去問レベルの問題を解けるようにしておくことは重要です。