証券外務員の一種と二種の違いと合格するための学習法

金融商品を扱ううえで必ず取得しなければいけない資格が「証券外務員」といわれる資格です。

証券外務員の資格は銀行や証券会社といった金融業界では必須となっている資格です。

この資格がないと金融業務ができないので、金融機関に就職が決まると最初に取らされます。

証券外務員の資格で学習する内容は決して簡単ではありませんが、この試験に落ちると出世に響くなんて噂もあります。

金融業界を目指す大学生は、事前に取得しておくといいかもしれません。この資格で学んだことは自分の資産運用でも役立ちます。

証券外務員資格には一種と二種がある

証券外務員の資格には一種と二種とがあります。一種と二種の違いは扱える商品にあります。

株式や債券などの売買や相談だけであれば二種でもできます。

金融派生商品(デリバティブ)取引や信用取引といった複雑な取引を扱うには一種が必要です。

試験内容も一種の方が広く難しい内容になっています。

私も二種はほとんど勉強しなくても合格できましたが、一種は難しい内容なのでかなり頑張って取りました。

試験に合格した後に登録することで金融商品を扱えるようになります。

証券外務員試験について

証券外務員の試験は、一種も二種もプロメトリックというサイトで試験日を予約します。

つまり試験日は自分で決めることができます。

試験日の予約は1か月前から可能となってますが、予約の混雑状況次第では自分が希望する日に受験できないこともあります。

金融機関に就職する前であれば、しっかりと勉強してから受験することもできます。先に予約した方がやる気が出る人は、先に予約してから勉強を開始するのも手です。

受験場所は全国にあるプロメトリック(https://www.prometric-jp.com/examinee/hall/)の試験会場から自分で選びます。

私が受験した会場は今は利用できなくなってたので、その都度確認するのがよいでしょう。

 

試験時間は一種が160分、二種が120分です。試験時間は長いですが、見直しをしても十分時間が余ります。

受験料は税込み13,860円です。

 

合格のためには70%以上の点数が必要で、試験が終了すると紙を一枚渡され、そこに試験結果が書いてあります。

合格率は7割くらいです。

 

証券外務員試験受験要綱

証券外務員試験に合格する方法

資格予備校によれば証券外務員試験の合格には、一種で100時間、二種で50時間が必要とされています。

既に二種に合格してる人が一種を目指すなら、デリバティブと信用取引を中心に学べばいいので勉強時間は少なくて済みます。

一日一時間の勉強を確保できる人は、一種は3カ月以上、二種なら2カ月を目安に学習することで合格を目指せます。

合格のためには少しずつでも毎日継続するといった意識も大切です。少しでも勉強するようにしてれば挫折しにくくなります。

 

試験はテキストと問題を繰り返すことが合格への近道です。

初心者はインプットを重視しがちですが、インプットばかり勉強していても知識はなかなか身につかないので、問題を解くアプトプットを重視するようにするとよいでしょう。

インプット→アプトプット→インプット→アウトプットと繰り返すことで知識が定着していきます。

 

証券外務員の試験には計算問題が出ます。

計算問題は解き方さえ覚えれば得点源になります。それほど難しい計算問題は出ないので、確実に解けるようになるまで問題を繰り返すことです。

登録する

試験に合格した後は金融機関を通して登録します。

登録が完了すれば営業として業務を行えるようになります。

 

金融業界はライバルが多いので、ライバルとの差別化を図るため他の資格に力を入れている企業が多いです。

ある証券会社では、証券分析のプロである証券アナリストとFP協会のCFPを推奨しています。

証券外務員の資格は業務を行ううえで当たり前の資格なので、差別化を図るためにも他の金融資格の勉強を検討するとよいでしょう。

まとめ

・証券外務員がないと金融商品を扱えない

・一種と二種の違いは扱える商品の違い

・証券外務員の試験は自分で試験日と場所を予約する

・証券外務員に合格するには一種で100時間、二種で50時間かかる

・合格には繰り返しが大切

・合格率は70%と比較的高い

・勤務先を通して登録を行う