
ファイナンシャルプランナー(以下FP)の資格には、国家資格のFP技能士と民間資格のAFP、CFPがあります。
民間資格のAFPとCFPは、日本FP協会が認定している資格です。
日本FP協会のAFP、CFPになると2年ごとに資格の更新が必要です。
資格の更新時には、必要な単位を満たしてなければいけません。
AFPとCFPの資格を更新するには要件がある
AFPとCFPの資格を更新するには規定の要件を満たす必要があります。
日本FP協会のFP資格は、AFPが普通資格にあたり、CFPが上級資格にあたります。そのためCFPの方が要件が少し厳しくなっています。
どちらの資格も更新時までに単位の取得が必要で、AFPは15単位、CFPは30単位が必要です。
- 15単位取得していること
- 課目をFP実務と倫理(1単位以上)を含む3課目以上履修していること
- 単位の取得記録を自身で管理していること
- 所定の継続更新期間内に更新手続きを行っていること
- 30単位取得していること
- 課目をFP実務と倫理(2単位以上)を含む3課目以上履修していること
- 単位の取得記録を自身で管理していること
- 所定の更新期間内に更新手続きを行ていること
単位の取得方法
FP協会が認める課目には、FP実務と倫理、金融資産運用設計、不動産運用設計、ライフプランニング、リスクと保険、タックスプランニング、相続事業承継があります。
単位の取得方法には、FPジャーナルの継続教育テストの合格、SG(スタディグループ)の参加、認定教育セミナーの受講、執筆、講師などがあります。
会員の人はほとんどがFPジャーナルの継続教育テストでの単位取得だと思います。
継続教育テストは1回千円と資格を維持するだけなら一番安く、AFPの人が全て継続教育テストで取れば一番安く済ませられます(約5千円)。
私もSGに所属してますが、SGでの単位は2単位の上、半分までしか認められません(AFP7.5単位、CFP15単位まで)。したがって半分は継続教育テストで単位を取得しています。
SGに加入すると年会費が数千円から1万円くらいかかります。
SGの参加や執筆の場合は、FP協会のマイページから自分で単位の申請が必要です。
FPジャーナルの継続教育テストを受講して合格した場合は、申請せずとも会員ページに反映されます。
興味がある分野のSG(スタディグループ)に参加してみる
AFPの人の多くはFPジャーナルの継続教育テストで資格を更新してると思います。
それだけだとつまらないので、勉強したい分野のSG(スタディグループ)に参加してみることをおすすめします。
私が所属してるSGは年に6~8回くらい勉強会がありますが、会費は年3千円です。これは東京では安いと思います。その前に所属していたSGは5千円だったと思います。
SGによって力を入れてる分野(金融、相続、不動産など)が違うので、興味があるセミナーにお試しから参加するのがいいと思います。
私はお試しで参加したSGの投資に関する勉強会がきっかけで投資信託を始めました。FPの勉強会だと投資信託やETFくらいしか勉強しないので、個別株式投資を始めてからはあまり行かなくなりました。でも、参加したのがきっかけで投資を初めたので、参加してよかったと思います。
今まで参加した勉強会の中には、FPとして独立した人の体験をテーマにしたものもありましたが、みんな興味があるのか凄い盛況でした(飛び入り参加も多かった)。
SGによっては入会金が数千円かかるところもあります。
SGの多くは週末の開催ですが、中には平日の夜をメインにしてるSGもあります。私は最初に所属したSGがそうでしたが、帰りが遅くなるので辞めました。
SGに参加する人の中には、仲間づくりが目的の人や営業目的の人もいます。
資格を役立てたいと思ってる人は多いので、思わぬところで仲間ができたり、仕事につながるかもしれません。
私は認定教育セミナーの団体にもいたので、その縁で5千円のセミナーを何回か受講しましたが、やってることはSGと大差ありませんでした。
認定教育セミナーの受講費用は5千円から数万円くらいです。
AFPとCFPは継続教育の費用以外にも維持費が必要
AFPとCFPの資格を維持するには年会費もかかります。これは継続教育の費用とは別に掛かります。
まず、FP協会に加入する際に入会金が1万円かかります。
そして、年会費が毎年AFPなら1万2千円、CFPなら2万円かかります。
継続教育テストは2年ごとなので、安くても2年でAFPは1万2千円×2年+5千円で2万9千円がかかる計算です。
1年あたりではAFPだと1万4千5百円、CFPだと1年あたり2万5千円かかりますが、これは決して安いとはいえません。
そのため、せっかくCFPを取ってもやめてしまう人は多いです。
FP資格の有効活用として副業はあり?
せっかく取った資格を活かすためにはFPの副業がおすすめです。ただし、副業禁止の服務規定があると難しいです。
副業禁止でもFP資格を活かしてブログやSNSで情報を発信して、本業の集客につなげることは可能です。
今はSNSがあるので集客もしやすく、FPだったら費用をかけずに事業を始められます。
有料のホームページでもWordpressなら年間2万円以下で作れるので、リスクもほとんどありません。サブディレクトリやサブドメインを作って、そこに広告を貼り付けておけば2万円なら回収するのも難しくありません(更新は面倒)。
FPの金融知識を活かしてライターをしている人も多いです。
私の知り合いには金融ライターとして年収一千万円稼ぐ人がいますが、その人はCFPじゃないと高額案件は難しいと言います。
自分のSNSやホームページがあれば、仕事の依頼を受け付けやすくなります。
特にホームページはSNSと違って文章で伝えやすいのでおすすめです。
ホームページを履歴書代わりに作って就職した人もいます。私の周りには変わった人が多い?いや、頭が良いですね。
まとめ
・日本FP協会認定のAFP、CFPには資格の更新が必要
・AFPとCFPは年会費と更新費用がかかる
・資格の更新には、AFPは15単位、CFPは30単位が要る
・資格の更新費用には継続教育テスト、勉強会、講師、執筆、認定機関のセミナーなどがある
・FPは副業と相性がよい資格
・副業した場合、資格があると説明しなくて済む