![マンション管理士の資格を取っても食えない?役に立たない?](https://i0.wp.com/yokohama-lifeplan.com/qualification/wp-content/uploads/2024/12/delegate-1971218_1280.jpg?fit=1024%2C672&ssl=1)
マンション管理士は、区分所有マンションの運営や管理について管理組合や区分所有者から相談を受けたり、修繕について助言する専門家です。
試験の難易度も高く、合格率は10%前後となっています。
同じ不動産関係の資格の宅地建物取引士や管理業務主任者よりも難しく、合格するには勉強時間も2~3倍必要とされています。
しかし、ネットでマンション管理士と検索すると「食えない」「役に立たない」といったワードが表示されます。
私もマンション管理士として登録してますが、結論から言ってしまうとマンション管理士だけではほとんどの人が食えてないようです。
人によって立場や環境が違うので、全ての人におすすめの資格とは言えませんが、役に立たない資格かというと、自信をもって役に立つ資格だと言えます。
独立しても食えないというだけで、少なくとも管理会社、不動産業界、FPならマンション管理士の知識が役立ちます。
そもそもマンション管理士試験に合格しても開業する人が少ない
マンション管理士は難関資格にもかかわらず、食えないことで有名なので、開業する人があまりいません。
管理会社に不満を持つ管理組合は多いですが、多くの区分所有マンションでは、管理会社に業務を委託してるので、本来はマンション管理士に仕事を依頼する必要性がありません
そもそもマンション管理士の知名度が低く、私もマンションを所有していた時でもそんな専門家がいることを知りませんでした。
マンション管理センターの調査によれば、マンション管理士の半数が100万円も稼げてないそうです。加えて2割以上のマンション管理士が1円も稼いだことがないのを見ると、夢も希望もないかもしれません。
登録しても維持費が5年で2万円以下と安いので、登録だけして何もしない人も多いです。何もしなければ稼ぐのは難しいでしょう。
また、マンション管理士として本気で営業してる人も見たことがありません。多くのマンション管理士は他に仕事を持っており、とりあえず登録だけの人がたくさんいます。マンション管理士として本を書いている人でも食えないなんて書いてるほどです。
ネットの記事でもマンション管理士の特集をしてるのに、マンション管理士について誤解してる記事も見かけます。
中にはマンション管理士で稼いでる人もいますが、圧倒的に少数派です。そもそもマンションのコンサルトは資格がなくても行えます。
そうなると、そもそもマンション管理士という資格を勉強する意味があるのかと言われそうですが、私はマンション管理士を勉強してよかったと思ってます。
マンション管理士で学んだ知識は役に立つ
私は不動産会社とFP事務所でも働いたことがありますが、多い相談の一つにマンションに関するものがありました。
FPはお金のことばかりと思われがちですが、お金以外の相談もあります。
特に区分所有マンションに住んだことがない人は、どのようなトラブルがあるか分からず購入に踏み切れない人もいます。マンションの知識があれば、こういった相談にアドバイスすることもできます。
マンションと一口に言っても新築のものから老朽化したマンションがあり、どちらであっても問題があることを知ったのはマンション管理士のおかげです。
マンション管理士の仕事はストレスも多いので、本来の業務とは違いますが、ライターとして知識を活かしてる人もいます(資格も活かせる、ストレスが少ない)。
自分が住んでる分譲マンションでも知識が活かせるので、マンション管理士は食えない資格かもしれませんが、役に立たないということはありません。
マンション管理士資格が役立つ場面
- マンションに住んでるとき
- 管理会社に就職してるとき
- 不動産会社で働いてるとき
- マンション管理士として独立してるとき
- マンションに関する記事を書いてるとき
老朽化マンションは増え続ける
日本にはマンションが700万あるといわれており、築40年のマンションも140万戸に上ると言われています。
今後も老朽化マンションは増え続けていき、社会問題となることは明らかです。
また、日本は現在、少子高齢社会真っ只中なので、管理会社も人手不足に落ちいっており、管理業務を撤退する会社も出てきました。
老朽化マンションが増え続ける一方で、こういったマンションはお金がないのでなかなか解決にいたりません。
区分所有マンションは不特定多数の人が共有する関係から、老朽化マンションだけでなく、問題を抱えるマンションは今後も増え続けるでしょう。
問題を抱えるマンションは今後増え続ける一方でマンションを管理する人が減っていくことから、マンション管理士はこれからの資格といわれてます。これについては何年も前から散々言われてきますが、老朽化で崩れるマンションが出てきた時にマンション管理士がテレビで取り上げられ、ようやく日の目を浴びるかもしれないと思ってます。
マンション管理士資格の活かし方
マンション管理士が食えないといっても、資格の活かし方はあります。
マンション管理会社なら知識が十分活かせますし、不動産会社でも役立ちます。
マンション管理士は仕事を得るのが大変かもしれませんが、独立すれば一国一城の主です。やり方次第で収入に限りがありません。中には年収2,000万円以上稼ぐ人もいるそうです。
資格を有しても待っているだけでは食えるようにならないので、営業するなり情報発信をするなりする必要があります。
幸いマンション管理士は他の士業と比較して維持費が低いので、副業から始めてみるというのも一つの手です。
- 食べていくのは難しいと言われてるが、役に立つ資格
- 管理会社、不動産会社では活かせる
- 独立しても食べていくのに時間がかかる
- 現状では副業向きか
- 兼業の人が多い
- 将来化ける可能性がある資格