
資格の講師をしていた経験から言うと、独学よりも資格予備校を利用したほうが効率よく勉強できます。
だからといって全ての試験で資格予備校を利用する必要はなく、資格試験の中には予備校を利用せずとも合格を狙えるものもあります。
資格講座の受講は独学の何倍も費用がかかるので、お金をかけたくなければ必然的に独学しか選択肢はありません。
個人的に難関資格であってもお金を理由に諦める必要はないと思ってるので、悩むくらいなら独学でも何でも挑戦することをおすすめします。
ただ、独学で資格試験に合格するには、計画的な学習戦略と継続的な勉強が不可欠です。
独学でも効率的な学習を続ければ、短期合格は可能です。
資格取得の目的を明確にする
働き方や将来の仕事について設計することをキャリアデザインといいます。
資格があれば働き方の選択肢が増えるので、キャリアデザインでも重要です。
資格を選択する時は、現在の自分のレベルと将来なりたいキャリアを秤にかけることが必要です。
独学では難関資格は合格しにくいので、あえて目指さないことも必要かもしれません。
資格選びのポイント
- 自分のキャリアデザインに必要な資格を選ぶ(会計→簿記、金融業界→FP2級、IT業界→基本情報技術者)
- 難易度と学習時間を調べる(簿記2級→合格率30%・勉強時間300時間、FP2級→合格率50%・勉強時間250時間)
- 試験形式を調べる(択一式・記述式・実技講習)
- 独学向きかそうでないか(独学向きでない→テキストが手に入らない、論文式→独学は難しい)
- 市販のテキストが豊富→独学向き(宅建士、簿記3級、FP3級など)
学習計画を立てる
目標があるとないとでは、やる気に差が出るといわれてます(ドーパミンが分泌される)。
また、目標があればスキマ時間で勉強しようという意識も働きます。
・試験日から逆算して毎日の学習量を設定する(必要勉強時間300時間→1日2時間×5カ月)。
・忙しい人 → 往復2時間の通勤時間で勉強する。
・通勤→暗記、休憩時間→テキスト読み込み、休日→問題演習など
最近はYouTubeに講義動画を無料でアップしてる人もいます。補助的に使えば学習効果もアップできます。
まとめ
- 学習計画を立てる
- テキストと問題集を購入する
効率的な学習方法
独学で重要なのは最初から過去問を重視した勉強をすることです。
独学だと勉強する範囲がどこまでか分かりにくく、試験で問われない問題に時間をかけても合格は遠のくばかりだからです。
過去問に出るということは重要な論点ですし、重要な箇所は何年も繰り返し出題されます。
まずは過去問だけでも完ぺきに仕上げないと資格試験で合格することは難しいでしょう。
●過去問を解けるようになる⇒合格が見えてくる
インプット学習
インプット学習とは、テキストを読んだり、暗記シートを活用して知識を身につけることです。
いきなり過去問は解けないので、基礎知識をインプットして習得しましょう。
私はしませんが、テキストの重要なポイントをノートにまとめる人もいます。
テキストを読んでも最初は専門用語が多く、苦痛が続くかもしれませんが、まずは分からなくても一通り読むことで全体像を把握することが大切です。
いきなり覚えようと思って時間を割いても少ししたら忘れるので、あまり気にせず先に進みます。
読み終わったら2回、3回と繰り返したほうが記憶に定着しやすくなります。
アウトプット学習
アウトプット学習では、習得した知識を引き出せるように問題演習をします。
過去問だけでなく、〇×問題も並行して学習すると効果的です。
間違えた問題は、別の日に解き直して試験までに解けるようにすることが大切です。
問題文でなく解説のところにマークをしたり、付せんを貼って後日集中的に復習することも効果的です。
過去問を解くメリットに出題傾向を知ることができるという点があります。
独学では闇雲に勉強すると時間ばかり浪費してしまいますが、過去問を通して重要ポイントが分かれば、出題傾向をつかめます。
過去問については、問題文を覚えるくらい何度も解いても問題ありません。実際の試験で過去に出た問題は、他の受験生は一目見ただけで回答してます。
独学のモチベーション維持・管理
独学が挫折しやすい理由にモチベーションが続かないことが挙げられます。
仕事が忙しければ、なかなか勉強に時間を割けないこともあるでしょう。
そんな時は、小さな達成しやすい目標を設定すると勉強が継続しやすくなります。
どんなに忙しい時も、1問だけでも問題を解くように心がけて実践すれば、それが積み重なって大きな力になります。
平日と土曜日だけ勉強して、日曜はしっかり休むことでモチベーションを維持して社会保険労務士に合格した人もいます。
「5章まで終わったら映画を1本観てよい」「好きなものを食べる」といったアメとムチを使い分けることも効果があります。
X(Twitter)やブログで学習記録を公開してモチベーションを維持する人もいます。SNSなどで学習仲間ができれば、励ましあうこともできます。
独学での直前期の過ごし方
独学でも模擬試験・答練だけ受けると本番に似た雰囲気を味わうことができます。
「ときどき独学でも勉強しますが、答練だけはだいたい受けてます。」
受けた分だけ問題に触れられますし、試験の時間配分を確認できるのはメリットです。
模擬試験や答練も受けないのであれば、市販の予想問題集を活用して代替できます(試験の雰囲気は味わえない)。
法改正が多い試験では予想問題集で取り上げることが多く、時間を計れば時間配分が身につきます。
何千時間も勉強してる人が試験前日に頑張っても1点伸びるようなことはなく、むしろ睡眠時間が少ないと判断力が落ちるので、前日は軽い復習のみにとどめ、睡眠の確保を優先したほうがよいでしょう。
本番の試験では、解ける問題を優先し、分からない問題は後回しにするテクニックも必要です。
試験によっては捨て問といって、ほとんどの受験生が解けない問題が出ます。捨て問は合否を分ける問題ではないので、基本的な問題に時間をあてたほうが合格は近づきます。
マークシート試験で一列ズレて不合格になった人も知ってるので、必ず見直しをすることも重要です。
「私も見直しをしたら1点伸びてギリギリ合格した経験があります。」
独学の成功例(宅地建物取引士の例)
教材:みんなが欲しかった宅建士の教科書 + 一問一答式 + 論点別過去問題集
学習期間:6ヶ月(1日1時間)
- 1~4カ月目 テキストと一問一答式で基礎知識をインプット
- 3~6カ月目 論点別過去問題集を3回以上繰り返す(アウトプット期)
- 試験1か月後→合格証が届く
●独学の注意点
- 独学は挫折しやすいので、勉強時間を計って記録していく(勉強時間を振り返ると自信につながる)
- 法改正は試験の申込前に確認する(法改正が試験に反映されないこともある)
- 継続すれば独学でも合格できる
まとめ
・独学は挫折しやすい⇒目標設定・取得計画・モチベーション維持がポイント
・最初から過去問を意識した勉強が重要
・直前期の過ごし方が合否を分けることも
・模擬試験・答練だけは受けるようにする
・模擬試験・答練を受けない場合は予想問題集で代替