試験当日の本番で力を発揮するための準備(心得)

多くの資格試験は年に何度も実施されません。特に国家資格と言われる試験のほとんどは年に1回しかチャンスがありません。

数少ないチャンスを活かすためには実際の試験で力を発揮する必要があります。

 

私も高校生の頃から今までに様々な試験を受験してきましたが、試験当日に調子を合わせるには、試験までの準備、当日の行動が重要です。

しっかりと準備すれば本番で自信を持って臨めることでしょう。

試験直前期の準備

試験には落とすための試験とそうでない試験があるといわれます。

落とすための試験でないものは勉強すれば誰でも受かりますが、落とすための試験は勉強しても受かるとは限りません。

特に合格率が10%以下の難関試験では1点で不合格になる人が多く、3年続けて1点足りず不合格になった人を知っています。

試験直前期から勝負は始まっていると思って行動することが大切です。

模試・答練を利用して試験に慣れる

毎年、何らかの資格試験を受験してますが、少し前までは試験が近づくたびに緊張してました。

合格レベルにない人は緊張することはないでしょうが、合格圏内のレベルの人ほど直前期は緊張しやすくなります。特に少しのミスが合否を分ける試験では……。

緊張は集中力を高める一方で、過剰になると私生活にも悪影響が出ることがあります。

うまく緊張を抑えて本番で力を発揮するには、試験に慣れておく訓練も必要かもしれません。

 

試験に慣れるためにおすすめなのが、試験直前期に資格予備校が実施している公開模試や答案練習会(答練)に参加することです。

多くの答練では、実際の試験を想定して試験を開始し、試験時間も休憩時間も同じように取るので本番さながらです。

私も様々な試験で模試・答練に参加してきましたが、実際の試験と同じような体験ができるのは貴重です。

また、模試・答練の結果で自分のレベルを知ることが出来、復習すべきポイントも明確になります。

 

独学の人も模試・答練だけは受験することをおすすめします。

貧乏や節約派の人の中には、模試・答練のお金を出せないという人もいるでしょう。貧乏な人は市販の予想問題集で実際に試験と同じように時間を計って解くだけでも違います。

市販の予想問題集には解答用紙が付いるので、それをコピーして毎回同じように時間を計って解けば、かなり効果的です。

予想問題を繰り返すことで時間配分も身につきます。

健康管理には気を付ける

日本は四季があるので季節の変わり目に体調を崩す人も多いです。

税理士や司法書士、社会保険労務士は毎年真夏に試験が実施され、この時期は夏風邪に注意が必要です。

行政書士や宅地建物取引士、マンション管理士などは10月、11月に試験が実施され、この時期は昼と夜の寒暖差で風邪を引きやすくなります。インフルエンザが流行するのもこの時期です。

 

体調を崩すと試験で力を発揮できないのはもちろん、周りにも迷惑をかけることになります。

体調を崩せば直前期の追い込みができなくなり、体調がよくなっても本番で不完全燃焼の恐れがあります。

万全の体調で本番に臨むためにも10日~2週間前は健康管理には十分注意することです。

勉強よりも睡眠を十分とるように優先したほうがいいでしょう。

 

普段から運動をすると風邪をひきにくくなるので、運動習慣を取り入れることもおすすめです。私はランニングとロードバイクやクロスバイクを取り入れて10年になりますが、風邪を引いたことはありません。

試験前日の準備

試験当日に慌てないよう前日に持ち物を準備しておくことが重要です。分かっててもなかなかできない人が多いです。

試験会場によってはスリッパが必要な場合があります。試験当日にスリッパが用意できなかったため、そのまま試験を受けましたが、なかなか落ち着くことができませんでした(日商簿記)。試験も不合格でした。

また、多くの試験では会場に時計がなく、腕時計がないと試験の残り時間が分からず落ち着きません。

試験の持ち物は前日に確認して、準備を済ませておくとよいでしょう。

  • スリッパ
  • 腕時計
  • えんぴつと消しゴム
  • 受験票など

 

試験前日はあまり勉強せず、早く眠って十分な睡眠をとることが重要です。

特に難関試験では前日に勉強してもプラス1点が関の山なので、復習は試験会場に行く途中で行えば十分です。

試験当日の準備

試験会場に十分な余裕をもって到着すると落ち着いて試験に臨めます。

難関試験でも試験時間ぎりぎりで到着するような人がいますが、合格した人を見たことがありません。

 

朝早くから開始する試験は仕方ありませんが、午後からの試験は余裕をもって試験会場に到着することをおすすめします。

復習もできますし、トイレも余裕をもって済ませられます。

 

昼食もお腹いっぱい食べてしまうと睡魔が襲ってくるので、私は試験当日は軽くで済ませてます。

あとゲン担ぎも兼ねてエナジードリンクを1年で試験日にだけ飲んでますが、効果があるかは不明です。実はただのジュースなので効果は期待できないという意見もあります。

試験終了後ですが、1年頑張ったご褒美としていつもラーメンを食べて帰ります。

試験本番でのコツ

試験では最初に問題の全体を見ます。

特に試験時間内では全て解ききれない量の問題量が出る試験では重要です。

問題を見て解くべき問題、手を出してはいけない問題、後回しの問題の取捨選択が重要です。論文試験ではテーマを最初に確認しておいて、思い出したことを書き出したりしながら、構成を考えてます。

 

マークシート試験でも難易度が高い問題は後回しにして、解きやすい問題から解いていくといったことも時には必要です。時間がかかる問題も後回しにしたほうがいいかもしれません。時間がかかる問題を後回しにすると落ち着いて問題にトライできるので、精神的に余裕が生まれます。

マークシート試験は塗りつぶし箇所がずれることがあるので、必ず見直しが必要です。私も見直しのおかげでギリギリ合格したことが何度もあります。

まとめ

・試験で力を発揮するには直前期の過ごし方と体調管理が重要

・試験に慣れるために模試・答練を受けるのがおすすめ

・独学の人は市販の予想問題集を使って本番を想定して解いてみる

・試験直前期から睡眠不足は避ける

・スリッパが必要な会場もある

・試験会場に時計はないことがほとんど(腕時計を持参する)

・試験当日は会場に余裕をもって到着する(余裕をもって席を確認、トイレを済ます)

・試験前は昼食を食べ過ぎない

・試験の解き方にはコツがある(特に記述式)

・マークシートは見直しをする(回答がズレること多い)