
令和7年度の司法書士試験の受付が開始されました(5月2日~5月16日まで)。
現在、社会人をしながら司法書士の学習をしてますが、少し前は専業受験生が多い資格試験として知られるほど難易度が高いことで有名でした。
資格学校では、司法書士は合格までに必要な勉強時間を3,000時間としてるので、この時間を捻出するとなると社会人にはかなり厳しいからです。
毎日8時間以上勉強しないと合格できないとなると、精神的にもきついです。
知り合いに司法書士が多いので聞いたところ、3,000時間で合格できるような試験ではないと言われました。その人は1万時間くらい勉強したそうです。
私の場合は、現在のところ総勉強時間は1,500時間なので、今年は記念受験になりそうです。
司法書士はどんな試験?
私は不動産会社に勤務してたので司法書士が何の職業か知ってましたが、世間的には司法書士が何の専門家なのかいまいち知られてません。
司法書士は、不動産登記や商業登記の専門家です。
一生賃貸暮らしで、起業することがなければ、司法書士と関わる機会はそうありません。税理士ほど身近な存在とは言えないのが司法書士です。
ただ、相続の登記が義務化されたので、実家の家を相続した人はお世話になるかもしれません。
また、認定司法書士になると、簡易裁判所での代理業務が行えるようになります。
ちなみに私は特に理由なく司法書士の勉強を始めました。
ところが、いざ勉強を開始してみると、こんなに勉強量が多いとは思わず、ちょっと後悔しています。
何より勉強時間が取れないので、2年後の試験あたりを本番に想定しています。
司法書士試験の概要
この試験は、受験資格の制限はなく、誰でも受験することができます。
試験の受験案内書は4月頃に法務局で配布されます(法務省管轄)。法務局が遠い人は郵送も可能です。
気をつけなければいけないのは、2週間の受験申請受付期間に申し込みをしなければいけないことです(5月16日の消印有効)。
勉強しても申し込まないと受けられませんからね。
試験は年1回実施され、7月6日に筆記試験、10月14日に口述試験があります(令和7年度)。
筆記試験
東京、横浜、さいたま、千葉、静岡、大阪、京都、神戸、名古屋、広島、福岡、那覇、仙台、札幌、高松
口述試験
東京、大阪、名古屋、広島、福岡、仙台、札幌、高松
試験の結果発表
- 筆記試験→令和7年10月2日午後4時
- 筆記試験合格者→口述試験
- 最終合格者→令和7年11月4日午後4時
試験科目と形式
試験科目
- 主要4科目 → 民法・不動産登記法・商法会社法・商業登記法
- マイナー科目 → 民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・司法書士法・供託法・憲法・刑法
- 午前 → 択一式
- 午後 → 択一式・記述式
試験の時間割
着席時刻 | 指定時刻 | 試験時間 | |
午前の部 | 午前9時 | 午前9時15分 | 午前9時30分から午前11時30分まで |
午後の部 | 午後0時30分 | 午後0時45分 | 午後1時から午後4時まで |
午前(憲法・民法・商法会社法・刑法)
午後(不動産登記法・商業登記法・供託法・民事訴訟法・民事執行法・民事保全法・司法書士法)
合格率:3~5%(ここ5年は5%)
勉強時間:3,000時間以上(2~3年が目安)
難易度:とても高い
申し込み手続き
●提出書類
・司法書士試験受験申請書(1)、(2)、写真票、筆記試験受験票(全部一枚に繋がっている)
・収入印紙8,000円
・写真(4.5㎝×3.5㎝・6カ月以内に撮影したもの・パスポートサイズ)
●持参するもの
・筆記試験受験票
・筆記具
- BまたはHBのえんぴつ
- 黒インクの万年筆またはボールペン(インクが消せるものは不可)
- プラスチック製消しゴム
・腕時計(計時機能のみ)
・キャップ付きペットボトル飲料
など
資格を取るメリット
司法書士には、有資格者でないと業務を行えない独占業務(登記)があります。
資格に合格すれば、様々な法律知識が身につきますし、就職や転職にも有利です。
また、独立開業の道もあります。
国家資格としての信頼性と将来性も期待できます。
私も宅建士や社会保険労務士といった国家資格がありますが、国家資格には信頼性があると感じることがあります。
おすすめの勉強方法
社会保険労務士や行政書士であれば、独学でも合格を目指せますが、司法書士は勉強量が膨大なので独学は非効率です。
司法書士の勉強を進めるなら、通信講座や通学講座を利用しましょう。
今は資格予備校の中にリーズナブルなものもあります。私は習い事、サブスク感覚で何か知らの講座を受けてます。
何より楽しみながら勉強ができる点が、独学よりおすすめです。
独学 | 通信講座 | 通学講座 | |
特徴 | 市販のテキストと過去問を使って一人で学習 | 講義動画や教材を使ってスマホやPCで受講 | 予備校や専門学校に通って直接講義を受ける |
メリット | 費用が安い・自分のペースで学べる | 通学不要・独学よりも体系的に学べる | 継続しやすい・講師に質問できる・仲間ができる |
デメリット | 挫折する・スケジュール管理が必要 | モチベーション維持が課題・通信費や教材がかかる(15~50万円) | 費用が高い(40~60万円)・通学が面倒 |
向いてる人 | 自己管理が得意・他資格の学習経験がある | 地方在住者・通う時間がない人 | 1人での学習が苦手な人・時間に余裕がある人 |