証券外務員資格の試験について

証券外務員資格は、銀行や証券会社の営業に必要不可欠といえる資格です。というより無ければ仕事になりません。

金融機関に就職が決まるとまず最初に取らなければいけない資格が証券外務員です。

証券外務員の登録をすることで、金融商品を販売することができるようになります。

証券外務員には一種と二種がある

証券外務員の登録がないと金融商品を販売できません。

証券外務員の資格には一種と二種がありますが、一種の方が範囲も難易度も高く、扱える商品も多いです。

一種と二種の主な違いは、デリバティブ(金融派生商品)や信用取引の商品を販売できるかどうかです。

私は両方受験しましたが、一種の方が明らかに難易度が高かったです。

試験範囲に専門的な内容もありますが、合格率はどちらも7割程度と高く、合格は意外としやすいです。

金融機関ではこの試験に落ちると出世できなくなるといった話があります。

証券外務員一種の試験について

証券外務員の試験は、プロメトリックのサイトで試験日と時間を予約します。

試験予約は1か月前まで可能となってますが、予約状況で満席になることもありますので、早めに予約するのがよいでしょう。

随時試験は実施されるので、十分に勉強してから受験してもいいですし、時間がある人は申し込んでから勉強を始めるのもいいと思います。

また、受験地も自分の都合の良い場所を選べます。

 

試験は会場のパソコンを使って行われ、一種の試験時間は全部で160分です。

試験の合否は、70%以上なら合格、それ未満なら不合格です。

試験終了して退席すると、そのときに一枚の紙が渡され、その場で合否が分かります。

ちなみに受験料は13,860円です。

 

試験は〇×問題と択一問題で構成され、択一問題がどれだけ合ってるかが合否のポイントです。

〇×問題は70問、択一問題が30問あります。

配点は〇×が1問2点で、択一が1問10点です。

〇×だけで計140点、択一だけで300点なので、全部満点なら440点となります。

70%以上で合格なので、受かるためには308点以上が必要となります。

普通に問題を解くと時間は余るので、早く終わっても択一の見直しだけはするようにするといいかもしれません。

証券外務員二種の試験について

証券外務員二種の試験もプロメトリックのサイトから予約します。

システムは証券外務員一種のやり方と同じです。受験料も一種と同じ13,860円です。

 

二種試験の試験時間は120分です。

〇×問題が50問出題され、五肢選択方式が20問出題されます。

300点満点の70%以上で合格(210点以上)です。

 

一種試験と同様、試験終了後に合否が分かります。

証券外務員試験の合格に必要な時間

一般的に証券外務員一種に合格するには100時間、二種に合格するには50時間といわれています。

この試験を受ける人の中には、ファイナンシャルプランナー(以下FP)資格を持ってる人も多いですが、FPや経済学部の人ならそれ以下の勉強時間で合格できます。

投資経験がない人や経済が苦手な人は余裕をもって勉強するとよいでしょう。

 

証券外務員試験に合格するには、テキストばかりでなく問題を解くことが重要です。

あまり資格試験に慣れてないとテキストを使ったインプットを重視してしまいますが、それだけだと試験問題を解けるようになりません。

本番で合格点に到達するには、問題演習を重視することが大切です。

過去に出題された問題と似た問題が本番でも出るので、問題集の問題が一通り解けるようになったら合格できます。

試験当日の流れ

試験前に荷物は全てロッカールームに入れるよう指示されます。

試験中はスマホも時計も所持することが禁止され、腕時計も外してロッカーに入れるようにいわれます。

試験に出題される計算問題は、パソコンに表示される電卓で行います。

普通に勉強してる人なら時間が余るくらいなので、慌てる必要はありません。

私は見直しと解き直しをしても、1時間くらい時間が余って退席しました。

 

試験場から退出すると、結果通知と書いてあるA4程度の紙を一枚手渡されます。

そこに70%以上の得点か70%未満の得点か書いてあります。

また、試験に合格しても活動するには登録しなければ業務は行えないとも書いてあります。

 

証券外務員として活動するのであれば、証券会社を通して登録します。

登録すれば晴れて外務員として業務を行えます。

おわりに

証券外務員の資格は、金融商品を販売するなら必要な資格です。

今はNISAやiDeCoで投資環境が整いつつありますが、証券外務員で学んだことはNISAやiDeCoでも役立ちます。

・証券外務員は金融商品を販売するには必須の資格

・証券外務員には一種と二種がある

・試験日と日時を自分で決めることができる

・受験した当日に合否が分かる

・業務を行うには、試験合格後、金融機関を通して登録をする