
住宅ローンアドバイザーは、住宅ローンに特化した資格です。この資格があれば住宅ローンの専門家としての証明になります。
住宅ローンアドバイザーの資格を認定しているのは、金融検定協会と住宅金融普及協会がありますが、どちらの資格でも住宅ローンアドバイザーに変わりはありません。
この資格は住宅ローンを扱う仕事で効果を発揮します。
金融機関は自社の商品の知識があれば済みますが、不動産会社やファイナンシャルプランナーは様々な商品知識が必要なので、どちらかというと不動産会社やFPといった専門家向きです。
もちろん他の住宅ローンに関わる人が持ってれば適切なアドバイスができるようになります。
住宅ローンアドバイザーの資格は役立たない?資格を取得しても活かす場がない?
インターネットで住宅ローンアドバイザーを検索すると、役立たない、意味がないといった言葉が出てきます。
確かに住宅ローンアドバイザーの資格がなければ業務が行えないということはありません。この資格は独占業務がないので、資格がなくても住宅ローンのアドバイスが出来るからです。
しかし、この資格に合格するためには何十時間も学習しなければならず、勉強する前と後とでは住宅ローンの知識に大きな差があります。
したがって住宅ローンアドバイザーの資格は、住宅ローンの専門的な知識があることの証です。何より住宅ローンアドバイザーの資格で身につけた知識があれば自信を持ってアドバイスできることでしょう。
住宅ローンの借入れは金利、返済方法、繰上返済など専門用語が多く、相談者の人生に大きな影響を与えかねないイベントです。
不動産の購入では、住宅ローンの知識がない専門家に相談してリスクを抱える人であふれてるので、住宅ローンに関わる人は住宅ローンアドバイザーを取得して適切なアドバイスを心がけるべきです。
しかしながら、この資格だけで食べていける人は少ないでしょう。
ほとんどの人は家探しを最初に行いますが、ほしい家が見つかった場合は不動産業者がそのまま住宅ローンの手続きを行うため、住宅ローンアドバイザーに相談する発想に至らないからです。
しかし、住宅ローンアドバイザーの資格を取っても活かす場所はあります。
不動産会社
一番活かしやすいのは不動産会社かもしれません。
住宅ローン利用者が一番最初に相談するのは不動産会社の営業だからです。
ほとんどの人は不動産会社の営業に相談して、不動産の契約と同様にそのまま住宅ローンの契約をします。
不動産会社の営業は、住宅ローンに関わることが多いので、住宅ローンアドバイザーを取得するメリットは多いです。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーはライフプランの専門家ですが、住宅ローンを支払っているか判断する場合にもライフプランを立てて将来のキャッシュフローの診断をします。
ファイナンシャルプランナーが住宅ローンの知識もあれば、より適切なアドバイスができます。
ただ、CFPや1級FP技能士であれば、住宅ローンアドバイザーで身につく範囲はカバーしてる(FPの方がローンに詳しい)ので、取る必要性はないかもしれません。勉強時間も住宅ローンアドバイザーは2,30時間、CFPは300時間と差は歴然です。
金融機関、貸金業の代理店
貸金業や代理店の人にとっても住宅ローンアドバイザーの資格を通して体系的な知識が身につきます。
知識が増えれば利用者に的確なアドバイスをできます。
特に業界に入って日が浅い人には、住宅ローンアドバイザーを取得することで得られるメリットは大きいです。
貸金業務取扱主任者の次に取得することをおすすめします。
住宅ローンアドバイザーの資格を通して専門性が得られる
次に住宅ローンアドバイザーを取得することで得られるメリットについてまとめました。
やはり資格を通して住宅ローンの専門的な知識が身につくのは大きなメリットです。
住宅ローンの金利や仕組み、借り換えや返済方法など、住宅ローンは専門用語も多く、かなり複雑です。
住宅ローン利用者の多くが深く考えず住宅ローンを組みますが、これは住宅ローンが複雑で素人には理解し難いからではないでしょうか。
家を買う時に不動産屋に数十万円を値切る人がいますが、実は0.1%でも金利の方が支払いに与える影響は大きくなります。
また、数万円を惜しんだために数百万円を損する人も多いのが住宅ローンです。
自分の住宅ローンにも活かせる
住宅ローンアドバイザーの知識は自分自身の住宅ローンについても活かせます。
経済を見て将来金利が上がると思えば、今のうちに金利を固定金利にして確定させたり、優遇金利を見てどこまでが損益分岐点か見極めて安心を得たりできます。
繰り上げ返済の効果と借り換えの効果を比較してどちらにするかも導くことができます。
資格の効果を一番知ってるのは、その資格を勉強した人です。是非ご自身の住宅ローンに知識を役立ててください。
住宅ローンアドバイザー資格のまとめ
・住宅ローンアドバイザーは住宅ローンの専門資格
・住宅ローンアドバイザーは不動産業、貸金業、FP業、金融機関で活かせる
・住宅ローンは複雑なので資格を活かせる場は多い
・借入れ時、見直し時が資格のキャッシュポイント
・自分自身の住宅ローンで知識が活かせる