資格試験に短期合格するための過去問の重要性

ただ闇雲に勉強していては、資格試験に短期合格するのは難しいでしょう。

資格試験に短期合格するにはポイントを絞った学習法が必要です。

試験に短期合格するには、試験に出ないようなところには手を出さないことです。どこが試験に出て、どこが出ないかを知るのに最適なのが過去問です。

過去問の重要性

過去問とは、その試験において過去に出題された問題です。

過去問を集め、答えや解説が入っているのが過去問題集といわれる問題集で、過去問といった場合は過去問題集を指すことの方が多いです。

 

同じ試験範囲であっても重要なところは何度も出ますし、重要でないところは試験に出ません。どういった論点が試験で問われるか知るには、やはり過去問を知ることが重要です。

例えば、資格試験の登竜門といわれる宅地建物取引士であれば、民法や宅建業法が試験範囲ですが、民法は範囲が広いので全部学ぶと膨大な時間がかかってしまいます。

また、試験のレベルによって、基本だけ問われる試験があれば、かなり複雑な問題が出る試験があり、難しい論点を勉強しても試験に出なければ効率的とは言えません。

 

資格試験のテキストを使えば、試験範囲に沿った学習ができますが、重要な論点かそうでないかを知るにはテキスト重視の学習では難しいです。

本番の試験では、一つの正解が問われてるのに二つあったり、逆に一つも正解がないこともあります。そういった問題は全員正解になったりするのですが、実際に本番に出題されると非常に困ります。そういう問題は後回しにして、別の問題から手を付けるということも重要ですが、こういった問題が出ることも過去問を通して知ることができます。

過去問と予想問題集を交互に取り組んでると、予想問題は何が問われてるか分かりやすいのに、反対に過去問は分かりにくいという場面に出くわします。資格予備校などが出版してる予想問題集は生徒のことを思って作ってるため、論点も分かりやすく作られてますが、試験問題を作る試験委員はお構いなしだからです。そういった意味でも過去問を解くことは重要です。

過去問を重視した学習にはいろいろとメリットがあります。

短期合格者は過去問を重視する

同じくらい試験勉強しても短期合格する人と合格に時間がかかる人がいます。

ほとんどの人はテキストを中心にしたインプット学習をしています。しかし、実際に問題を解こうと取り組むと、読んだ部分がほとんど覚えてないことに気づきます。

また、テキストだと重要な場所が分かりにくいため、重要な場所とそうでない場所を同じように勉強してしまい、試験に必要な知識の習得に時間がかかってしまいます。

 

過去問を学習すると重要な論点は何度も出ることが分かります。試験によっては毎年出題されることもあります。それは難関資格といわれる試験でも同じです。

 

テキストに難しい論点があると時間をかけて学習してしまいますが、そういうところに限って試験ではあまり出なかったりします。また、過去問の解説の方がコンパクトで分かりやすかったりします。

知り合いには、過去問だけで宅建士や行政書士、ファイナンシャルプランナーの試験に受かった人もいます。

過去問には、効率よく試験の範囲を知ることができ、合格にどんな知識が必要かも分かるメリットがあります。

最短でゴールが目指せる

ゴールまでの最短ルートを知るのに最適の教材が過去問です。

とはいえ最初から過去問に取り組むとあまりの難しさに挫折する人も出てきます。

そこでおすすめなのは、テキストを一読した後、〇×問題を解きまくるというものです。

試験の難易度が上がると一問一答式の問題集が出てるので、こういった問題集から取り組むとボリュームが減って挫折が少なくなります。

例えば、社会保険労務士の択一試験は、五肢択一ですが、これを肢ごとに〇×にした問題集が市販されてます。私は一問一答形式の問題集を何度も繰り返し、実力が付いたら本番と同じように3時間30分計って過去問70問を解いてました。

・挫折しやすい

過去問→難しい→やらなくなる→挫折

 

・挫折しない

テキストを読む→関連する〇×問題を解く→実力着く→過去問に取り組む→合格

間違えた問題は正解するまで繰り返す

間違えた問題というのは、何度やっても間違えたりします。

解説を読んでわかったと思っても、再び解いてみると解けないこともあります。

解けるようになっても、時間が経つとまた間違えたりも多いです。

忘れた場合は、もう一度覚えると記憶が長く続くようになり、長期記憶に近づきます。また、覚えるのに必要な時間も、既に理解してるから短縮できます。

エビングハウスの忘却曲線によれば、復習のタイミングは翌日、1週間後、2週間後、1か月……がよいそうです。だんだん期間を長くしていくのがポイントです。

 

試験の直前期は、過去に間違えた問題を確認するだけでも違います。

解答・解説に間違えた問題や何となく分かった問題をチェックしておけば、苦手な箇所が一目瞭然で確認作業もはかどります。

読んでも分からないところは、付せんを貼って繰り返すだけでも違います。

 

では、何回過去問を繰り返せばいいのでしょう?

答えは、合格するまで何度でも繰り返すです。

ちなみに私は社会保険労務士という試験で10年分の過去問を20回以上解き、日商簿記1級でも8回解き、マンション管理士では12回解きました。資格の登竜門と言われる宅地建物取引士でも3回解いてます。

過去問に取り組むのにおすすめの場所

そうはいっても過去問に取り組むには労力がいります。

テレビを観ながらだと解説を読んでも頭に入ってきません。

過去問をやるのにおすすめなのは図書館です。図書館がないなら地域の自習室等でもいいです。

カフェで勉強のために何時間も居座る耐性がある人なら、カフェやレストランでもいいかもしれません。

難しく考えず、公園でリフレッシュしながらのんびり取り組むのでもいいと思います。

私も肩甲骨はがしが流行った時に、やりながら問題に取り組んでました。

集中できるなら音楽を聴きながらでもいいと思います。

 

ただし、どこかで本番と同じような時間で取り組んでみるということも必要です。

試験時間には限りがあります。時間を計って過去問に取り組むことで、時間配分を身につけられます。

市販の過去問は1問1問見開きになってるものが多いので、こういうときは予想問題集が有効です。

予想問題集は、本番と同じような問題レベルの量を時間をはかって取り組めるからです。

まとめ

・資格試験で短期合格するには過去問が重要

・過去問を解くと合格に必要な知識が分かる

・過去問を重視した勉強でゴールまでの最短ルートが見えてくる

・間違えた問題は正解するまで何度も繰り返す

・過去問は合格するまで何度でも繰り返す