【旧華頂宮邸】ドラマにも使われた鎌倉にある洋風建築

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鎌倉市の浄明寺2丁目に旧華頂宮邸と呼ばれる洋風の建築物があります。

旧華頂宮邸は、伏見宮博信王が皇族から臣籍降下した後に1929年に建築した建物です。

県内にある戦前の洋風住宅建築としては、鎌倉文学館とともに最大規模の建築物といわれています。

竹の寺としてミシュランガイドで星を獲得した報国寺から近いので、少し足を延ばして見学に訪れる人も多い観光名所です。

華頂宮とは

伏見宮博信王は1925年に貴族院皇族議員に就任し、1926年に臣籍降下して華頂の家号を賜り侯爵華頂博信となりました。その際に兄華頂宮博忠王の死によって断絶していた華頂宮家の祭祀を継承しました。

華頂宮家は1868年に伏見宮家邦家親王の第12王子博経親王によって創設された宮家です。

博信侯爵は海軍学校卒業に軍人となり、兄弟が病死や戦死で早世する中、太平洋戦争後も存命でした。

 

1929年に鎌倉に築造したのが旧華頂宮邸ですが、邸には数年住んだだけで後は所有者が変わったので旧華頂宮邸というわけです。

旧華頂宮邸は、鎌倉市に戦前からある洋館としては鎌倉文学館に次ぐ大きな建物です。

 

旧華頂宮邸は、鎌倉市の景観重要建築物、国の登録有形文化財に指定・登録されています。

年に2回ほど建物が公開され、次回公開日は建物入り口の看板に表示されます。

 

ドラマのロケ地にも使われた「旧華頂宮邸」

金沢街道から報国寺に続く道をそのまま真っすぐ行った先に「旧華頂宮邸(きゅうかちょうみやてい)」があります。

建物はドラマのロケ地でもたびたび使われており、数年前にはモンテクリスト伯の撮影場所として話題になりました。

 

『外観はハーフティンバーと呼ばれる西洋の民家風で、極めて整然かつ古典的な意匠となっています。建築物の内部は、玄関ホールの小ヴォールドと呼ばれる珍しい天井や洋室にあるマントルビースなどが魅力的な空間を演出しています。フランス式庭園では、バラやアジサイなど四季折々の花や緑を楽しむことができます。』

 

旧華頂宮邸の建物内部は普段は公開してませんが、4月と10月に限定で公開しています。

次回の建物の公開については、鎌倉市のホームページも参照できます。

鎌倉市 旧華頂宮邸

 

建物を公開してない日でもフランス式の庭園は見学できます。

・庭園の公開時間 4月~9月10:00~16:00  10月~3月10:00~15:00

・休園日 月曜・火曜(祝日の場合は次の日)及び年末年始  

 

旧華頂宮邸へのアクセス

・神奈川県鎌倉市浄明寺2丁目6−37

・JR鎌倉駅東口からバスで「浄明寺」停下車、または京浜急行線金沢八景駅からバス

金沢街道の報国寺入口を入り、報国寺の前をそのまま真っすぐ進んだ先にあります。

報国寺から近いです。

 

駐車場はありません。

 

フランス式の庭園

住宅地を進んだ先にある旧華頂宮邸の入口門です。山に囲まれた自然あふれる庭園で、鎌倉らしい谷戸にあります。開園時間は門が開いてます。

 

入口の門を入って庭側にまわると、テレビで見たことがあるような光景が見れます。この建物とフランス式の庭園は、何度もドラマに使われてます。凄くきれいに整備されてました。

建物の外観は西洋で見られるハーフティンバー様式です。ハーフティンバー様式はスイスやドイツでよく見られる建物様式をいいます。

敷地は約4500平方メートルあるそうです。

 

建物からの庭の眺めです。緑あふれる眺めがよい雰囲気で落ち着きます。

看板によるとバラやアジサイも楽しめるそうです。

この先に無為庵という茶室がありますが、無為庵も旧華頂宮邸の公開日にあわせて玄関まで公開されます。

 

おわりに

・旧華頂宮邸は1929年に侯爵の華頂宮博信によって建てられた。

・旧華頂宮邸はドラマによく使われる。

・建物は年に2回公開される。

・普段は庭園だけ一般公開されている。

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