ライフプランは15年、25年といった先のことを考えて立てる人生設計です。
人生100年時代では、これまで以上に長期を見据えたライフプランが欠かせません。
一般的に老後は年金だけでは不足するといわれており、老後までに貯めた老後資金を取り崩しながら生活することになります。
人生100年時代のライフプランでは、資産運用をしながら長く働き続けることが重要といわれています。
老後資金を取り崩すのに運用しながらであれば、資金の枯渇を先延ばしすることができますし、健康寿命が延びて長く働き続けることができれば、生活に余裕ができ、かかる医療費も削減できます。
人生100年時代では、資産運用と健康管理がカギになります。
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人生100年時代とは?平均寿命と健康寿命の現実
平均寿命は伸び続けている
今から数年前に『LIFE SHIFT』という本で、2007年に生まれた子の半分は107歳まで生きるという研究調査が話題になりました。
人の身体の構造は変わってませんが、医療の進歩や生活環境の向上により、平均寿命がどんどん延びてます。
人の平均寿命が延びることは目出度い一方、長く生きる分のお金、生きがい、健康寿命が課題です。
健康寿命との差が問題
健康寿命は世界保健機関が提唱した概念をいい、健康上の問題で日常生活が制限されず、自立して生活できる寿命をいいます。
素敵な老後を過ごすための障壁となるのが、肉体の衰えです。
病気やケガで動けなくなれば、やりたいことも制限され、働くこともできません。
長期的なライフプランを立ててみることも重要ですが、健康寿命はライフプランに影響するので、人生100年時代を生き抜くには健康寿命を延ばすことがカギです。
日本の平均寿命と健康寿命のデータ
日本人の平均寿命
- 男性:81.3歳(2023年)
- 女性:87.3歳(2023年)
- 厚生労働省「簡易生命表」より
日本人の健康寿命(介護なく自立した生活が送れる期間)
- 男性:72.6歳(2019年)
- 女性:75.5歳(2019年)
男性は8.7年(81.3-72.6=8.7)、女性は11.8年(87.3-75.5=11.8)が健康上の問題がある期間になります。
病気やケガになれば当然ですが必要な医療費も高額になります。
長寿時代に起きる3つのリスク
長寿時代の3つのリスク
- お金(資産形成)
- 健康(運動習慣)
- 生きがい(趣味・人間関係が重要)
老後資金が足りなくなるリスク
老後資金2,000年問題は、現在の平均寿命をもとにした問題です。
今後、平均寿命が延びれば必要な資金はもっと多くなります。
老後資金を3,000万円準備できても生き方によっては80歳よりも前に老後資金が底を尽きてしまう人もいます。
医療・介護費が増えるリスク
寿命が長くても健康でなければ、医療費や介護費が増えるリスクがあります。
現在、医療費・介護費が財政を圧迫しているといわれており、今後は健康保険の自己負担限度が引き上げられる可能性もあります。そうすれば、当然に医療費・介護費用は増加します。
孤独・生きがい喪失のリスク
健康を損なってしまうと、せっかくの趣味も思うように楽しめなくなるかもしれません。
また、十分な資金がなければ、趣味そのものをあきらめざるを得ない場面も出てきます。
一方で、お金を使わないために自宅に引きこもるという選択は、運動不足や孤立を招き、かえって健康を害する原因になりかねません。
お金と健康はどちらか一方ではなく、バランスよく整えていくことが大切です。
人生100年の資産形成|今から何をすべきか
まずは公的年金の「現状把握」
まずは現状の年金を知り、不足する分をどのような方法で貯めていくかをシミュレーションすることです。
- 将来の年金を見積もる → ねんきん定期便(確定した年金)+今の収入から見積もる(予測される年金)
働き方は長期前提に変える
近年は継続雇用制度や人手不足で定年後も働きやすくなってますが、現状では定年を65歳としてる企業が多数です。定年後の収入を目的に学び直しや資格取得を目指す人もいます。
- 定年後の収入 → 再雇用、副業、起業(リスクを抑えること)
NISA・iDeCoで効率よく増やす
iDeCoやNISAといった非課税制度を利用すれば、効率よく資産を殖やせます。
つみたてNISAとiDeCoであれば、現在お金がなくても少額から始められ、リスクも抑えることができます。
- 老後資金 → 貯蓄や投資、NISAやiDeCo(非課税制度)
| つみたてNISA | iDeCo | |
| 税優遇 | 運用益が非課税 |
|
| 投資対象 | 投資信託、ETF | 投資信託、安全資産など |
| 加入できる人 | 18歳以上 | 65歳未満の年金加入者 |
| 拠出限度額 | 年120万円(つみたて投資枠) | 月12,000~68,000円(区分による) |
| 引き出し | いつでも可能 | 原則60歳まで不可 |
毎月一定額を35年積立てた場合の予想積立額
| 毎月の積立額 | 年1% | 年3% | 年10% |
| 1万円 | 503万円 | 743万円 | 3390万円 |
| 2万円 | 1004万円 | 1480万円 | 6790万円 |
| 5万円 | 2511万円 | 3670万円 | 16900万円 |
これから迎える人生100年時代では、早めにライフプランを考え、少しでも長く働き、資産形成に取り組むことがポイントです。
健康寿命を伸ばす|医療費と将来リスクの最大対策
健康であれば医療や介護の費用は必要なく、長く働けるので収入を増やせます。
運動習慣が最大の投資
健康であるためには自分で出来ることは自分で行い、運動習慣を作ることが重要とされてます。
運動は認知症予防に効果的とされ、うつ病改善やポジティブにも効果があります。
病気予防にもなり、仕事の生産性向上にも効果的とメリットだらけです。
ある保険会社には、運動習慣に応じて保険料が安くなる商品もあります。
- 健康寿命を延ばす→運動が重要
- 運動習慣→心身の健康・仕事の効率向上・健康寿命が延びる
睡眠と食事は健康の基盤
- 食事・睡眠の改善
- 食事に気をつける→塩分控えめ・和食中心
認知症予防=脳の刺激が必要
運動は、認知症、脳卒中、骨粗しょう症、糖尿病、高血圧といった病気の対策になります。
- 認知症予防→運動・楽器・旅行・趣味
週に3回以上の有酸素運動(水泳・サイクリング・ランニングなど)と筋トレが幸せな老後のためにおすすめされています。運動はポジティブになるので、孤独も寂しくなくなります。
学び直し・生きがい・人間関係が寿命を延ばす
人生100年時代では、一つの会社や同じ仕事だけで過ごすことは難しいとされています。
今のような変化の早い時代では、現在、活かせるスキルや知識も10年後には役立たなくなってるかもしれないからです。
時代に取り残されないためには、学び直しや資格取得が有効です。
定年後も働き続けるには、老後でも働けるようなスキルを身につけておくことです。
- 定年後も活かせるおすすめスキル →語学、専門資格、IT系、コンサルティング
趣味やボランティア活動を生きがいにしてる人もいます。
- 人気の趣味→囲碁将棋・楽器・ロードバイク・旅行・語学・読書
- ボランティア→町内会の活動・シルバー人材
長寿時代のライフプラン実践例
20~30代
- 収入を増やす
- 積立投資や貯蓄を始める
- 健康管理の習慣を身につける
40~50代
- 子供が独立したら貯蓄額を増やす
- 年金から必要な老後資金を確認する
- 定年後に向けたスキルアップや副業を始める
60代以降
- フルタイムから無理のない働き方へシフトする
- 運用しながら資金を取り崩す
- 運動・趣味・ボランティアを継続する
まとめ|長寿時代は「お金×健康×生きがい」の3本柱で備える
- 平均寿命の延びによって長期的なライフプランが必要になっている
- 長寿時代は老後資金が枯渇しやすい
- 運用しながら取り崩す方が老後資金の枯渇を先延ばしできる
- 健康寿命を延ばすことが重要(働ける・医療費が減る)
- 非課税制度(NISA・iDeCo・国民年金基金など)を活用すると効率よく資産を増やせる
- 学び直し・生きがいを持つと充実した老後が送れる

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