未来のお金の不安に備える。早めの対策で将来を安心に

金融リテラシーが低いと何が起きる?人生を左右するお金の知識格差をプロが解説

金融リテラシーが低いと何が起きる?人生を左右するお金の知識格差をプロが解説

2022年から高校で金融教育が始まったように、日本でも金融リテラシーの重要性が注目されるようになりました。

日本が税率・社会保険料率が高いこともありますが、それ以上に大きな問題は金融知識の不足です。

同じ年収であっても日本人が貯金で蓄えるのに対して、アメリカ人は株式や投資信託の割合が高いといわれています。

欧米では学校で金融リテラシーを学ぶので、その国の人たちは金融商品の特徴や選択の基本がわかってます。日本では金融リテラシーを学ぶ機会がないので、銀行預金が日本人のお金の預け先になっているわけです。

 

正しい金融知識がなければ、必要でない金融商品を買ってしまったり、住宅ローンで利息を余分に負担することになります。

利用できる制度も複雑化しており、自分自身で知識を身につけ更新しなければ、自分で考えることも選択することもできません。

投資でマイナスになることを拒否していては、NISAもiDeCoも有効的に活用することは困難です。リスクについて学ぶ機会がなければ、リスクとうまく付き合っていくこともできません。

金融知識があるかどうかで、将来の資産額に数百万、数千万円差が出るのは珍しくありません。

お金の知識不足が引き起こす悲劇

お金の選択で後悔したことはないでしょうか?

実は後悔したことを理解してるだけでもましかもしれません。なぜなら、お金に関して損してるのに、損してることに気づいてない人は多いからです。

金融リテラシー調査では、日本人の正答率が低いのに対して、金融教育が実施されているアメリカ人の正答率は高めでした。

少し前から話題になっている「老後2,000万円問題(今は4,000万円問題)」も金融知識がなければ達成は困難です。

 

金融知識が不足すると、投資・保険・ローン・税金で損をすることは知られています。

金融の知識不足で差が出ること

  • NISA・iDeCoの活用
  • クレジットカードの利息を負担
  • 投資の複利効果(活用できない)
  • 保険の選び方
  • など

 

同じ年収のAさんとBさん

  • 金融知識のないAさん →貯蓄ゼロ →老後破産
  • 金融知識のあるBさん → 積立投資で資産形成 →悠々自適な生活

 

お金のリテラシー不足が招くリスク

①無駄な支出の増加など

・高い負担のローン(クレジットカードの利息・高利子のローン)

・生命保険の過剰な利用(不必要な保険・高すぎる保険料)

・社会保険制度を知らない(申請できない→給付金を受け取れない)

 

②資産形成の機会損失

・預貯金に頼って資産が目減りしていく(2%のインフレ→100万円→20年後→67万円)→貯めているのに失われていく

・500万円は何年経っても500万円 →実際は価値が減っていることに気づかない

・投資の合理性(毎月3万円を30年積立 →銀行1,080万円 < 積立投資6,000万円)

 

③人生の選択肢が限られる

・将来の不安が常につきまとう(金融知識がある人 →将来の不安が少ないというデータがある)

・転職・企業のリスクを怖がる(安い賃金で働き続ける)

・金融知識がない→損する→お金がないから行動が制限される

 

お金で後悔しないための原則

原則1:情報をうのみにしない(例:金融機関で紹介された投資信託を疑う)

原則2:投資は長期視点で行う(ライフプランを立てる、複利効果、トータルで考える)

原則3:リスクを分散する(資産の分散、副業・収入の分散、共働き)

原則4:基本の金融知識を抑える(金利、税金、インフレ)

原則5:専門家を活用する(FP、不動産、マンション管理士、税理士、弁護士、士業など)

 

正しい選択をするために必要なマネー知識と学び方

  • マネー雑誌、経済新聞を読む
  • FP、宅地建物取引士、簿記などの資格取得
  • 金融セミナーやFP相談を受ける
  • 実践と知識の仕入れを繰り返す

 

直ぐに実践できること

  • マネー知識を身につける→知識があると選択が増える
  • 家計の収支を把握する(家計簿をつける)→使途不明金はないか
  • 家計の状況を知る(資産と負債)→バランスが悪くないか
  • 現在の住宅ローン金利を調べる→自分の金利との差→借り換え
  • 負担のない範囲で積立投資→負担がないから長期できる(複利効果の恩恵)
  • 利息の総返済額を減らす→繰り上げ返済・借り換え

 

今すぐ始める「3つのアクション」

1.家計の見える化

1.収支の把握→使途不明金の把握→改善できる

2.キャッシュフロー表を作成する→将来のリスクの把握

3.住宅ローンの見直し(5,000万円・金利1.8%・月々約16万円)

  • 5年後に0.625%で借り換え→月々13.6万円→総額864万円の削減

 

2.金融知識を得る(マネー雑誌・セミナー・資格)

・初心者向けのマネー雑誌→分かりやすいものを選ぶ・挫折しない

・証券口座開設→解説動画で学習

・セミナーに参加→無料セミナーもある

・FP資格を取る→個人に関係する金融の知識がつく

・有名な投資本→投資の基礎を身につける

 

3.少額から投資体験

・インデックス投資→少額から投資を体験できる

  • 〇積立投資→今からできる
  • ×個別株→まとまったお金がいる

 

・つみたてNISA→非課税・積立投資向き・初心者向き

  • 毎月5万円(10%)→30年後(1億円)
  • 毎月3万円(8%)→25年後(2,700万円)・30年後(4,200万円)
  • 初心者でも資産形成できる

 

まとめ:未来は今日の選択で作られる

知識=選択の自由

まずは小さなことから始めることが大切

金融知識がある人 金融知識がない人
資産形成 投資を実践(お金を働かせるから増える) 貯金だけ(資産が増えない)
保険 必要な保障だけ 過剰に加入(固定費が重い)
ローン 返せる額で借りる ローンが生活を圧迫
視点 長期的視点 衝動買いしやすい
物価 インフレ耐性のある株・不動産を活用 資産が目減りしている実感がない
制度 国の制度を活用できる 難しいから使わない

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