「老後の資金が心配……。」
「何歳まで働けばいいのか分からない……。」
こういった不安があるなら、最初にすべきことはキャッシュフロー表で「自分の未来のお金」を見える化することです。
キャッシュフローはエクセルがあれば自分で作れますし、今はGoogleスプレッドシートがあるので、Googleのアカウントさえあれば費用をかけずにキャッシュフローを作成できます。
給料や将来受けとれる年金や、毎月の支出といった把握ができ、毎月の収入と支出が分かれば、あとはエクセルやスプレッドシートに入力するだけです。
利回りやインフレは後回しでもいいので、まずは全体の把握が大事です。
キャッシュフローを作って資金がマイナスになったり、老後資金が不足するようなら改善が必要です。
キャッシュフロー表でリタイアまでに必要な資金を知る

個人ごとにキャッシュフローを作る必要があるのは、老後までにいくら必要となるかは一人一人違うからです。
同じ収入であっても個人事業主や会社員で保険料や年金は違いますし、持家か賃貸、子供の数などによっても異なるからです。
一人一人必要なキャッシュフローは違いますが、ここでは平均的な日本人をもとに進めていきます。
老後2,000万円といわれるように、お一人様であれば2,000万、夫婦二人なら3,000万~4,000万円を老後までに用意したいところです。
キャッシュフローを作成して、老後までに必要な資金を準備できないときは、キャッシュフローの改善を考える必要があります。
キャッシュフローを改善させる方法はシンプルで、収入を増やすか、支出を減らすか、投資するかの3つしかありません。
収入を増やす

収入を増やす方法には、副業や働き続けるといったことがあります。といっても会社員だと会社の服務規程で副業を禁止してることもありますし、働き続けるといっても再就職できなければ働くことはできません。
会社が副業を禁止してるかどうかは就業規則等を見ればわかりますが、よく分からないようなら会社の人事・総務部の人に聞くのが早いです。
法律の改正で継続雇用が増えましたが、今までの部下が急に上司になることもあって抵抗を感じる人は多いようです。ある業界は特にひどく、今までの部下に「何しに来たの」とに面と向かって言われたりするそうです。継続雇用が当たり前になれば働きやすくなると思いますが、抵抗があるなら給料次第で別の会社に転職するのも一つの手です。
収入を増やすことは全ての人が出来るわけではありませんが、無理のない範囲でいいので収入を増やせればキャッシュフローは改善します。
定年退職まで時間があるのであれば、退職後に活かせそうなスキルや資格を学んで収入を増やすことも可能です。おすすめは少ない資金で始められるスキルや資格です。
業務時間以外は自分で自由に使えるのが当然なのに、就業規則で副業を禁止するとはおかしな話ですが、副業を禁止している会社は多いです。
副業が認められる会社であれば、週末起業から始めるのもいいと思います。
支出を減らす

収入を増やす、投資するよりも多くの人が取り組みやすいのが、節約などの支出を減らすことです。
収入を増やす方法として人気のあるブログやアフィリエイト等も効果が出るまでに時間がかかりますし、効果が出てるのは一部の人です。
その点節約ならすぐに取り組めて効果が分かりやすいです。ただし、支出を減らすことばかりに目がいって活力を失っては意味ありません。
◎代表的な支出の見直し
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スマホ代(格安SIMで年間6〜10万円削減)
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火災保険の見直し(保険料の上昇が激しいので読者の関心が高い)
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車を手放す/カーシェア
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サブスク整理(Netflix/Prime/ジムなど)
まず取り組むべきなのは固定費の見直し
支出には変動費と固定費があるのですが、変動費には、食費や水道代、電気代といったものが該当し、固定費には住宅ローンや家賃、車関連の費用が該当します。
ほとんどの人が節約で取り組むのは変動費ですが、見直しで効果が高いのは固定費です。
住宅ローンは借りたらそのままという人は多いのですが、金利は変化しています。
住宅ローンを安い金利に借り換えただけで無理なく節約できることは多く、借り換え費用の負担だけで月々の返済が4万円以上(合計800万円以上)少なくなったという人もいます。
また、都心部は駐車場が高いので、車からバイクに変えるだけでも効果は大きいです。
節約に取り組みやすいのは変動費ですが、固定費の方が効果的な改善が期待できます。
お金を投資にまわす

キャッシュフローを改善させる3つ目の方法は投資です。
銀行に預けてもほとんど利息が付かない現在の状況では、株式や投資信託等の金融商品や不動産投資は魅力的です。
3%の運用利率でも老後資金の準備が楽になりますし、運用しながら取り崩していくことで資金が減っていくペースを遅らせることが出来ます。何より銀行に預けていてはインフレに勝てず、資産は目減りしていくだけです。
といっても株式や投資信託は値動きがあるのでリスクは高いです。できるだけリスクを減らしたいのであれば、複数の金融商品を組み合わせることが必要です。
日本だけでなく、アメリカやヨーロッパといった国、複数の業種や商品に分散投資することでリスクを減らすことは可能です。
様々な値動きをする資産を組み合わせることでリスクを減らすといった考えによって運用されてるのが、世界中の国や様々な業種を投資先に組み合わせた投資信託です。
投資家には機関投資家と個人投資家がいますが、個人投資家は機関投資家と違って決められた期間に結果を出す必要はなく、市場がよくなければ何もしないという選択も可能です。
このため個人投資家が専門家に勝つことはよくあります。
為替や短期間の売買では、期間が短い売買であるほどゼロサムゲームに近づいていきます。ゼロサムゲームとは、儲かる人がいれば同じだけ損する人がいることをいい、プラスマイナスゼロになることをゼロサム(足してゼロ)といいます。短期間ではゼロサムですが、投資した会社は企業活動を通じて利益を還元するので、長い期間にわたって運用すればプラスサムになります。
商品選びさえ間違えなければ複利の効果も期待できます。仕組債やファンドラップでは微妙です。 たいしたパフォーマンスじゃない投資信託でも20年運用すればマイナスにならないのは複利の効果があるからです。
今ならNISAやiDeCoを使えば税制のメリットも受けられます
キャッシュフロー表を作るメリット
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老後資金の不足額が見える化する
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住宅ローン・教育費のピークと重なりが分かる
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投資すべき金額が逆算できる
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赤字になる年が事前に分かるため対策できる
まとめ
キャッシュフローを改善させる3つの方法
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用をする
◎具体例
- 収入を増やす→副業・働き続ける
- 起業する
- 支出を減らす→固定費を見直すのが効果的
- 運用をする→長期・積立・分散投資が基本

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