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新NISAを正しく理解して資産形成を加速させる|よくある誤解と正しい理解について解説

新NISAを正しく理解して資産形成を加速させる|よくある誤解と正しい理解について解説

2024年から始まったNISAも半年以上が経ちました。

楽天のアンケートによれば、9割の人が新NISAについて知っている・聞いたことがあると答えていますが、実際にNISAを始めている人はその半分もいないというのが実情です。

新NISAが始まる前からテレビや雑誌で散々取り上げられるほど興味を持っている人は多いのに、制度理解と実際の行動にはギャップがあります。

以前のNISAは投資枠や期間の制限があって中途半端な制度でしたが、新NISAは上限額が引き上げられ、期間も無制限となって使い勝手がよくなりました。 新NISAとiDeCoをうまく活用すれば老後2,000万円問題(今は4,000万?)は解決できる制度です。

にもかかわらず、誤解が多く、せっかく始めても間違った認識をしている人も少なくありません。

目次[閉じる]

新NISAの本質|運用しながら資金作りができる制度

NISAとiDeCoはどちらも非課税制度ですが、NISAは老後資金作り以外にも利用できます。

新NISAのポイント

  • 運用益非課税
  • 投資期間無期限
  • 年間投資枠360万円(つみたて投資120万、成長投資枠240万)
  • 生涯投資枠1800万円(成長投資枠1200万まで)
  • 売却すると投資枠が翌年復活

非課税という点ではiDeCoの方が勝りますが、iDeCoは老後にしか受け取れません。しかし、NISAは目的は決まってません(いつでも現金化できる)。  

 

 

積立投資の基本|長期・積立・分散なら初心者でも実践しやすい

株式市場の今後

投資初心者向きなのは投資信託を使った積立です。金融庁も投資信託での長期的な資産形成を推奨しています。

なぜ投資信託が初心者に向いているのか

短期売買だと売り買いのタイミングが難しいですが、投資信託の積立投資ならタイミングを判断する必要が少ないからです。

また、いい投資信託なら1本だけで分散投資の効果が得られますし、個別銘柄のように倒産もありません。

 

◎投資信託が初心者に向いている理由

  • 個別株のような倒産リスクがない

  • 世界中に自動で分散投資できる

  • 少額から積立でき、タイミング判断が不要

  • プロが運用

  • インデックスなら信託報酬が安い

投資信託の積立投資なら、手間ゼロでリスク分散できるのが魅力です。

 

インデックス vs アクティブ

投資信託にはインデックスファンドとアクティブファンドがありますが、インデックスファンドの方が信託報酬が安いのでインデックスが人気です。

私もインデックスファンドしか保有してません。個別株で運用してるのでアクティブファンドを買う必要がないというのもあります。

 

◎インデックスファンドとアクティブファンド比較

  • インデックス → コストが安く、長期ではほぼ勝つ

  • アクティブ → コスト高く、平均すると指数に勝てない

 

複利が効くのは時間を味方にできる人

投資信託は長期向きの商品なのに、日本人の平均保有期間は3年以下といわれています。運用では複利を味方にすることが大切なので、これではメリットを活かしてるとはいえません。

投資信託の3分の2(2σ)が20%のリスクに収まるといわれてますが、10年程度ごとに起こる暴落ではそれを超えるマイナスもあるので、マイナスに耐えられず解約する人もいます。

投資で複利を活かすには金額より期間が重要です。

 

下の表は100万円を運用した場合の結果です。

  3% 5% 7%
1年 103万 105万 107万
3年 109万 116万 123万
20年 180万 265万 397万
30年 243万 432万 761万

年率はわずかでも20年、30年続けると結構な金額になります。

このように保有期間が長くなるほど複利の効果は大きくなります。

投資は時間を味方にすることが大事なので、始めるのは早く、長期保有が有利です。早い方が有利ですが、始めるのに遅いということはありません。

 

新NISAでよくある誤解と正しい理解

新NISAの年間の投資枠は360万円で、そのうちの120万円がつみたて投資枠、240万円が成長投資枠です。

  • 年間投資枠合計360万円(つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円)

NISAの積立として毎月10万円を上限に設定できます。

 

Q.投資信託はつみたて枠でしか買えない?

投資信託をつみたて枠でしか買えないと誤解してる人がいますが、成長投資枠でも投資信託は購入できます。

つみたて投資として毎月10万円を設定してても、それとは別に成長投資枠で同じ投資信託を買えば、結果として毎月30万円積立できます。

 

Q.NISA口座でなく、間違って普通口座で投資信託を購入してしまった

注意点はとしては、購入時にNISA口座を選び、普通の口座で購入しないことです。

普通の口座だと売却益に課税されてしまいます。私も個別株で既に数回失敗してます。

 

Q.金やエネルギーなどのコモディティを対象とした投資信託もNISAで買える?

投資信託であっても、金やエネルギーなどのコモディティの商品は成長投資枠で購入できます。

  • 国内・国外・株式・債券などと共にコモディティにも投資することで、リスク対策になる
  • 株式が下落した時に金が人気になることがある

 

Q.NISA口座で購入した商品を売却したら、すぐ投資枠は復活する?

NISA口座内で売却した場合の投資枠の復活は翌年です。すぐに復活するわけではありません。

また、上限もつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円です。

 

Q.損益通算ができないなら、成長投資枠で個別株を買うのはよくないのでは?

確かにNISAでは損益通算ができないので、投資信託やETFに絞るのも一つの考えだと思います。

投資スタイルは人それぞれですが、私の場合は個別株を成長投資枠で購入するときは、中長期的な成長を見込んで保有しています。

 

Q.NISAとiDeCoの利用のポイントは?

老後資金の準備は、現状ではNISAとiDeCoを活用するのがおすすめといわれますが、それぞれ以下の点に違いがあります。

◎iDeCoとの比較

  NISA iDeCo
目的 決まってない 老後資金(60歳まで引き出せない)
非課税 運用益 拠出時・運用益・給付時
商品 株式・債券・ETF・投資信託等(リスク低~高) 定期預金・保険・投資信託(リスク低)

 

Q.指数が同じインデックスファンドを違う証券会社で分散するのはありか?

指数が同じだと同じ動きをするので、分散する意味がありません。

例 S&P500のインデックスファンドをSBI証券と楽天証券で買うなど

 

おわりに|正しい理解と継続が新NISAを資産形成に変える

長期・積立・分散投資がいいといっても、10年以上保有していれば、何回も市場の下落を体験することになります。

問題はその時でも継続できるかどうかです。

良い投資信託ほど保有期間が長く、長期で積み立て続ける人ほど最終的な成果が大きくなります。

 

現在の日本は増税や保険料の負担増で日本人が投資に回すお金がなくなっています。

  • 30年賃金が増えない
  • 税負担は増え、社会保険料が倍以上
  • 生活が苦しくなって投資どころではない

しかし、それでも新NISAは資産形成のための制度としては優秀なので、利用できる制度は活用して不安を解消するのが賢明です。

 

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