物価高とステルス増税で国民の生活が疲弊しています。
不動産価格も都内では1年で2割増加したエリアもありますし、管理費や修繕積立金も5年で5割増額したマンションもあるように、今後もインフレが続くことが懸念されています。
海外のインフレが当たり前の国では、インフレに備えて現金を他の資産に換えるのが当たり前です。
しかし、30年以上デフレ経済を経験してきた日本人が現金を別の資産に換えるのは思っていた以上にハードルが高く、いまだに多くの人が現金を資産の大半として保有し続けています。
心配なのは資産の多くを現金で保有している人です。預貯金ではほとんど増えないので、インフレが続けば資産は「確実に目減りしていく」からです。現金を銀行に預けても、増えないどころか実質的には損をしているのです。
投資に興味がない人は働き続ければいいですし、働き続けたくない人は投資をしないと厳しい時代が到来しています。
ずっと働き続けるのが難しいのであれば、働かなくても資産が増える仕組み=運用スキルを磨く必要があります。
今後の日本では、投資をする人としない人で経済格差が益々広がっていくのは間違いないでしょう。
どうして今「運用スキル」が必要なのか
物価高やステルス増税、さらには不動産価格やマンションの管理費・修繕積立金の高騰など、私たちの生活コストは確実に上がり続けています。
これでは預貯金だけに頼っていれば、インフレによって資産が侵食され、老後や教育費など生活に不安が残ります。インフレが進む今ほど「運用スキル」が必要とされています。
投資の知識と実践を重ねていけば、インフレを超えるリターンの可能性が得られ、資産を守り増やす可能性が高まります。
働き続けるだけでは不安が消えない今、運用スキルは人生を安定的に支える必須の能力です。
●20年後の現金
現在100万円→インフレ率2%で実質67万円に目減り
●月3万円を20年積立て
- 現金→720万円
- 年利3%→970万円
- 年利5%→1240万円
- 年利7%→1530万円
- 年利10%→2270万円
投資スキルが求められる理由
- 預貯金だけではインフレに勝てない
- AIや技術革新で社会が変化→将来不安→労働に頼るだけでは限界
- 日本は世界一の長寿高齢社会+年金不安
運用スキルを身につけるメリット
インフレ、年金不安、健康寿命などの将来不安に対し、運用スキルを身につける最大のメリットは、資産を守りながら増やす力が得られることです。
インフレでお金の価値が下がっていく今、預貯金だけでは年々資産価値が目減りしていきます。
投資の知識と経験があれば、株式や投資信託、不動産などを活用してインフレを上回るリターンを狙うことも可能です。
たとえば、5,000万円をただ消費するだけの人より、3,000万円を持っている運用スキルがある人の方が将来不安は少ないでしょう。運用スキルがあれば、5,000万円以上に増やすこともできますし、運用しつつ取り崩すこともできます(選択肢が増える)。
また、運用スキル・知識があれば、ライフプランに合わせた資金準備ができ、教育費や老後資金の将来不安を緩和できます。
さらに金融リテラシーが高まることで、投資詐欺や無駄な金融商品に惑わされなくなり、より賢い経済活動が可能です。
運用スキルがあるメリット
- インフレに対応できる→資産価値を守るには投資が必要
- 老後資金・リタイアメントプラン→教育資金、住宅購入、老後資金→長期運用が効果的
- 本業以外の収入→資産からのキャッシュフローで生活が安定
- 金融リテラシーの向上→詐欺や無駄な金融商品を避けられる
運用スキルを磨くステップアップ
今まで預貯金しかしてこなかった人が、いきなり投資をしようと思ってもハードルが高いと思います。まずは少額から無理のない範囲で値動きについて経験することが必要かもしれません。
1.少額投資(つみたてNISAやiDeCo)からスタート
- NISAを始めるには口座の開設が必要
- iDeCoの場合は60歳にならないと受け取れない
- ただし、お金を寝かせて増やすという経験を得られる
2.投資信託やETFで分散投資
- 投資信託やETFは最初から分散されている
- 少額から購入できる
- 初心者にもわかりやすい
3.個別株や不動産投資
- 投資信託やETFは初心者向きだが、投資スキルは身につかない
- 個別株や不動産投資では、金融や会計の知識がないと資料を読み解くことが難しい
- 個別株は大きく殖やすことが可能
- 不動産投資はレバレッジを効かすことが可能
4.日々の学びを積み重ねる(読書・セミナー・実際の投資記録)
- 投資スキルは一朝一夕で身につかない
- 読書やセミナーで知識を吸収する
- 経済誌や新聞で今後の流れを読み解く
- こういった繰り返しが投資スキルを向上させる
リスクとの向き合い方
投資には必ずリスクがともないます。
それは初心者向きといわれる投資信託であってもそうで、値動きによる資産の減少、岸田ショック・石破ショックといった経済ショック、企業業績の悪化、業界全体の不透明など、リスクの種類は様々です。
私も学生の時にアルバイトでためた70万円で株式投資を始めましたが、重要なのは株式市場から退場しないことだと思っています。
そのために重要なのは、リスクをゼロにすることではなく、リスクとどう向き合うかです。
そのため、自分自身のリスク許容度の把握は重要です。なぜなら、投資資産が半分になっても生活に支障がなければ、少し立ち止まって将来どうなるか考えることができるからです。
また、投資をするうえで分散投資は有効です。複数の資産や地域に分散して投資すれば、一部に損失が出ても全体でカバーできるからです。
投資目的と期間を明確にし、短期の値動きに過剰に反応しないことも重要です。長期投資であれば、一時的な下落も長期的には成長につながる可能性があります。
リスクを過剰に恐れるのではなく、理解しうまく付き合っていく姿勢が、安定した資産形成の一歩となります。
- 投資で「絶対もうかる」は存在しない
- 短期売買は投資というよりギャンブル
- リスク許容度を把握し、無理のない範囲で投資する
まとめ
・運用スキルはインフレ時代を生き抜く基礎
・誰でも最初は初心者→少しずつ身につけていく
・最初から大きく勝とうとしない。まずはインフレをカバーすることから
・未来の安心のために小さく始めることが重要
・少額・分散・学びがポイント
・市場から撤退しないことが重要
・実践→学ぶ→改善を繰り返す
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