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1年でここまで変わる?住宅ローン金利上昇で使えるお金が月1.5万円減る現実

1年でここまで変わる?住宅ローン金利上昇で使えるお金が月1.5万円減る現実

「また、住宅ローンの金利が上がる」

ニュースではよく聞くものの、自分にどれくらい影響があるのかまではイメージしにくいかもしれません。

しかし、実際には年収が変わっていなくても、金利の上昇だけで毎月の生活に使えるお金が確実に減少していきます。

 

たとえば、わずか1年(2025年4月~2026年4月)で、住宅ローンの世界は歴史的な転換点を迎えています。

10年物国債の金利は、1年前は1.4%でしたが、2026年4月時点で2.408%にまで上昇しています。

この長期金利の上昇は、住宅ローン、特に固定金利の上昇に直結します。

この記事では、金利上昇が家計に与える影響を解説します。

目次[閉じる]

15年ぶりの高水準|住宅ローン金利はここまで上がった

長らく低金利時代が続いていた日本ですが、ここにきて状況が大きく変わっています。

 

変動金利が1%水準へ

少し前まで住宅ローンの変動金利は、0.4%程度にまで下がり、それが当たり前の時代が続いていました。

これまで上がらないといわれ続けてきた変動金利ですが、日銀の政策金利引き上げを受け、ついに多くの銀行が基準金利を引き上げています。

2026年現在では、メガバンクもネット銀行も、0.9~1.1%台が主流となり、1%の時代に突入しています。

 

固定金利は2.5%時代へ

固定金利は、日銀の動きよりも先に市場の長期金利(10年物国債利回り)に連動して動きます。

そして、固定金利も同様に上昇しています。

たとえば、フラット35では、1年前は1%台後半だった金利は、現在では2.5%前後にまで上昇しています。

このように住宅ローンの金利が短期間で大きく上昇したことは、明確に金利上昇局面に入ったことを意味しています。

 

毎月の支払いはどれだけ変わるのか

金利の話をパーセンテージでいわれても実感しづらいかもしれません。

そのため、ここでは実際の返済額で見ていくことにします。

 

ケース:5,000万円を35年で借りた場合

  • 1年前(金利0.4%)→月々約12.8万円
  • 現在(金利1.0%)→月々約14.1万円

 

→結果

  • 月々約1.3万円の増加
  • 年間で約15.6万円の負担増

 

この差の数字が意味するものは大きいです。

 

  • 教育費
  • 外食費
  • 貯蓄
  • 投資資金

などの本来使えたはずのお金が消えるということです。

 

なぜここまで金利が上がったのか

ここまで金利が上がった背景には、金融政策の転換があります。

 

日本銀行の利上げ

2025年末から2026年にかけて、日本銀行は政策金利を0.75%まで引き上げました。

この結果、長年続いた超低金利政策が転換し、市場金利全体が押し上げられています。

 

円安への対応

金利上昇の要因の一つとされているのが為替です。

ドルに対して円安が進行すると、輸入物価が上昇し、インフレが加速する、といった影響が出ます。

こういった影響を抑えるため、日本も金利を上げざるを得ない状況になっています。

言い換えれば、一部の住宅ローン利用者が破綻するという痛みを伴ってでも、円の価値と物価の安定という日本全体の利益を優先せざるを得ない状況になっています。

 

怖いのは生活費の固定化

住宅ローンは、長期間にわたって返済していくローンです。

一度決まった支出が長期間固定されれば、ライフプランにも大きな影響を与えます。

たとえば、月の返済額が1.5万円上がって、それが残り34年の間続くとしたら、約612万円の支出増になります。

 

これから住宅ローンを組む人が考えるべきこと

金利上昇局面では、考え方が重要です。

 

住宅ローンのこれからの選び方

住宅ローンの返済は、年収ではなく、手元に残る可処分所得で考える重要性が増しています。

 

金利タイプ メリット リスク
変動金利 固定より低い 金利上昇が手取り減少に直結する。金利が1%上がれば、総返済額は数百万円単位で増える。
固定金利 返済額が固定 金利が高いので借入額が減るため、買える家のグレードが下がる。

※一般的には、金利上昇局面では固定が有利、金利下降局面では変動が有利といわれている。

 

借入可能額ではなく返済可能額で考える

銀行が貸してくれる金額が返していける金額とは限りません。

銀行は返済負担率で機械的に借り入れ可能な額を計算します。しかし、銀行は利用者の家庭状況、教育方針、価値観までは計算に入れてくれません。

年収800万円の人が社会保険料や税金で実際に使える額が600万円程度になれば、思い描く未来とは違ったものになるかもしれません(リスク増)。

 

金利が上昇した場合をシミュレーションする

変動金利は借入時は固定より低いですが、将来的に上昇するリスクがあります。

変動金利を選ぶのであれば、将来金利が上昇した場合を想定して備えをしておくことが大事です。

 

ケース:今の金利1%が5年後に1.5%に上昇し、さらに5年後に2%になった

  • 最初の5年(1%)→14.1万円
  • 5年~10年目(1.5%)→15.1万円
  • 11年目~(2%)→16.1万円

最初の返済額より2万円の増加→年間24万円の負担増

 

余力を残した資金計画にする

固定金利で選べば、その後住宅ローンの金利をそこまで気にする必要はありません。

 

変動金利、固定金利のどちらを選ぶにしても、余裕を持って返済していける金額にすることが大切です。

  • 借りられる金額と返していける金額はイコールではない

 

とはいえ、現在では固定金利はすでに高くなり、変動金利も超低金利時代が終わりつつあります。

 

  • 作戦1.原則通り固定金利
  • 作戦2.変動と固定のミックス
  • 作戦3.変動金利で借りつつ、浮いた差額を積立投資し、金利が本格的に上がったら運用益でローンを軽減する

 

まとめ

住宅ローンの金利上昇は、単なる数字の変化ではなく、可処分所得の減少、生活の自由度の低下につながります。

これからの時代は、低金利だから借りるではなく、金利が上がっても耐えられるかを考える時代です。

 

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