インフレ年時代を生きるには投資が必要?対策がなぜ必要なのか

資産運用

アメリカの研究によれば、2007年に生まれた子の半分が107歳まで生きると言われてます。

少し前にライフシフトという本でも人生100年時代が話題になりましたが、人生100年時代では若者から高齢者まで元気に安心して暮らせる社会が必要です。

社会保障や制度については政府が実施するので個人ではどうにもなりませんが、NISAやiDeCoといった政府が提供する制度を使って少しでも安心できる暮らしに近づけることはできます。少なくともお金の面では。

人生100年時代を生きるのに避けて通れないのはお金のことであり、インフレに関することです。

人生100年時代を生きるはお金がかかるだけでなく、資産運用についても考えなければいけません。

資産運用の最初の一歩としては投資信託がおすすめです。個別株は投資信託で投資に慣れてからでも遅くはありません。

インフレとは?

インフレはインフレーション(inflation)の略で、持続的に物価が上昇することをいい、個別商品や資産価格の上昇というより消費者物価指数などの物価水準の上昇をいいます。

反対に物価が下落していくことをデフレ(デフレーション、deflation)といい、日本は長いことデフレ経済でした。

 

今後の物価上昇(インフレ)で懸念されるのはお金の価値が目減りすることです。

日本は長いことデフレ経済だったので投資を考えなくてもそれほど問題にされませんでしたが、今後インフレが進むとそうはいかなくなります。

もともと日本は資源や食料の多くを輸入に頼ってるので、海外の経済環境や為替の影響を受けやすい構造です。

現に最近は物価上昇が騒がれており、国民から悲鳴が聞こえてます。

物価上昇が過熱しなかったとしても長期的に見ると物価は上昇しやすいので、長期の運用を考えるときはインフレを上回るような運用を考えなければなりません。

 

例えば、現在の100万円をタンスに貯金していれば、20年後も100万円に変わりがないように見えます。

しかし、2%のインフレが20年続くと100万円で買えてた物が、20年後は150万円出さないと買えなくなります。

今の100万円を基準に考えると、毎年2%の価値が失われ、20年後には今の価値に換算すると67万円の価値しかなくなってしまいます。これが目減りといわれるものです。

これが3%のインフレであれば、20年後には54万円の価値しかなくなってしまいます。

こういったことが知られるようになり、今では投資しないことがリスクと見られるようになりました。

 

長期的な運用を考えるときはインフレに対抗できるかといった視点が必要です。

2%のインフレが続いたとしても、100万円を2%で運用できれば20年後もその価値を維持できることになります。ただし、実際は税金(約20%)のことも考慮する必要があります。

投資は長期・分散・積立が基本

積立ては貯蓄の基本です。積立投資を長期にわたって継続すると利息が利息を生む複利効果が大きくなっていきます。

複利とは、利息も投資に回すことで、利息に対しても利息が付くことです。複利の効果は長期になるほど大きくなります。

ここでいう長期とは数日、数カ月ではなく、20年、30年にわたって投資をすることです。

金融庁のホームページによれば、保有期間5年では元本割れする人も1割程度いましたが、保有期間が20年だと一人も元本割れする人はいませんでした。長期になるほど期待リターンに落ち着いていくからです。

 

投資には「1つのかごに卵を盛るな」という有名な言葉があります。1つのかごに全ての卵を入れると落としたら全部割れてしまいますが、かごを分けておけば被害は最小限に抑えることができます。

投資で分散というと、株式、債券、コモディティ、リート等の複数商品に分散したり、日本、欧米、新興国といった国・エリアに分散するなど様々です。何度かに分けて投資をする時間の分散もリスクの緩和に有効です。

 

毎月一定額の金融商品を積み立てれば、高い時は少しだけ購入し、安い時はたくさん買うことでリスクを抑えられます。

この方法ならリスクが高い投資信託であっても平均単価が平準化でき、長期的に見ると平均リターンに収束していきます。

これはドルコスト平均法といわれる方法で、最初に商品を設定しておけば後は自動で商品を購入していくことができます。

NISAとiDeCo

NISAは、2014年からスタートした投資の非課税制度ですが、2024年からは拡大された新NISAがスタートしています。

2023年までのNISAは少額で保有期間に制限がありましたが、新NISAでは投資上限が拡大され、保有期間も無期限になりました。

下の表は新NISAについての概要です。

つみたて投資枠 成長投資枠
利用可能額 1800万円まで 1800万円のうち1200万円まで
保有期間 無期限 無期限
年間投資枠 120万円 240万円
投資対象商品 投資信託 株式、ETF、リート、投資信託など
購入 積立 一括、積立

 

投資額が1800万円に達しても売却すると翌年に枠が復活するので、ライフイベントにあわせてNISAを活用することも可能です。

 

iDeCoは、確定拠出年金の個人型をいいます。

毎月の掛け金を自分で決め、運用するのも自分でやります。掛け金は所得控除の対象で、運用益も非課税になり、受取時は公的年金の扱いです(お得)。

会社員、自営業といった働き方で掛け金の上限が異なります。自営業は年金が少ないので将来年金に不安があるならiDeCoはおすすめです。

選べる商品は投資信託からなので、投資が初めての人でも分かりやすいです。

まとめ

・これから人生100年時代がやってくる。

・インフレがあると資産が目減りしていく。

・長期の運用を考えるうえでインフレに対抗するといった視点が大事。

・長期・分散・積立投資なら初心者向き。

・NISAは用途が決まってない。iDeCoは老後資金作りなので60歳まで引き出せない。

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