初心者向け投資信託の選び方|基本の考え方とチェックすべきポイント

資産運用

新NISAのスタートを機に投資デビューする人が増えています。中でも投資デビューした半数以上は投資信託で資産形成を始めています。

投資初心者には、少額から始められて分散投資できる投資信託は最適です。

投資初心者に投資信託は適してますが、日本にある投資信託の数は6,000以上ともいわれるように、どの投資信託にすればいいか悩む人は多いようです。

リターンとリスクは比例する

リスクと聞くとマイナスのイメージを持つ人が多いですが、投資についてのリスクは標準偏差(価格の変動幅)を意味します。

リスクとリターンは比例する関係にあるので、リスクを取らず元本確定商品ばかりだと老後資金が確保できないことも起こりえます。

投資のリスクには、価格変動リスクの他、為替変動リスク、流動性リスク、政治や紛争等のカントリーリスク、発行者等の信用リスクなど様々あります。

現役時代のように資産を増やす期間では、株式を主体にして複利に期待できる状態にすることも必要でしょう。

一方で老後のような資産を取り崩す期間では、分配金がある商品にしたり、株式の比率を減らして債券の比率を上げることも必要かもしれません。

 

リターンを増やしたいのであればリスクとうまく付き合っていくことが大切ですし、リスクが嫌ならリターンをあきらめることも必要です。

「リスクない」「ローリスク・ハイリターン」といったありがたい言葉は、残念ながら投資詐欺師のお言葉です。

投資信託のコスト

投資信託の手数料には、購入時に払う販売手数料、保有期間中に負担する信託報酬、売却時に負担する信託財産留保額の3つが主にかかります。

販売手数料は、購入金額の0~3.5%程度です。最近はネット証券を中心にノーロードといわれるファンドも増えてます。

販売会社、委託会社、受託会社に支払う報酬が信託報酬で、年率0.1%を下回るものから年率2%のものまで様々です。

信託財産留保額は、投資信託を売却するときに代金から差し引かれ、信託財産に留保されます。他の受益者との公平性のために負担します。最近は信託財産留保額がないものも増えており、あったとしても0.2~0.3%です。

信託報酬を差し引いたものがリターンになることを考えると、やはり保有している期間かかる信託報酬が重要です。

 

外国に投資すれば為替変動の影響を受けます。為替ヘッジありの投資信託を選べば為替リスクを避けられますが、その分コストが高くなります。

長期積立て投資が目的なら為替ヘッジありの商品を選ばなくてもよいでしょう。

投資対象の分散

投資信託は、投資家から預かったお金をプロがかわって運用する仕組みです。

投資信託のリターンは、どのようなものに投資してるかで変わってきます。

投資信託の目論見書には、どのような商品に投資するか記載されてます。

 

投資資産には、株式、債券、REIT(不動産投信)、コモディティー(金、原油など)などがあり、対象地域は日本だけでなく、先進国から新興国まであります。

株式 配当金と値上がり益が期待できる。リターンに期待できるが、倒産や下落などリスクが高い。
債券(利付債) 毎年決まった時期に利息を受け取れる。国債はリスクが低く、リターンも低い。
REIT 不動産の専門知識がなくても不動産投資の効果を受けられる。不動産の運用で得られた分配金が受け取れる。
コモディティー 金や原油、鉱物など。インフレに強い。

 

投資先がどこの国かもリターンに影響します。

日本だけでなく、アメリカ、欧米、先進国、新興国などがあり、特定の国だけでなく、複数の国を対象にしたものまであります。

先進国より新興国を対象にしたものならリスクはありますが、値上がりも期待できます。だからといって平均リターンが先進国より良いわけではないのが面白いです。

世界経済の中心はアメリカなので、複数の投資信託を保有する場合もアメリカは避けては通れません。

投資信託は複数の投資先が組み合わさったものなので、一つで分散投資の効果が期待できます。

 

パッシブとアクティブから運用方針を選ぶ

投資信託は運用方針によってパッシブ運用とアクティブ運用に分かれます。

パッシブ運用は、あらかじめ定められたベンチマークの動きに追従するように運用する方針をいいます。

アクティブ運用はベンチマークを上回る成績を目指す運用方針です。

パッシブ運用よりもアクティブ運用の方が信託報酬が高い傾向にあります。

アクティブ投信のほとんどがパッシブ投信に勝てないというデータもあるので、基本的にはパッシブ運用タイプの投資信託で十分です。

 

NISAのつみたて投資枠の多くがパッシブ運用なのは、パッシブ運用の信託報酬が低いことと関係があります。

オールカントリーのように、投資信託が別の投資信託に投資するといったファミリーファンド方式で運用するものもあります。

新NISAはネット証券が有利?

投資信託をどこで買うかはかなり重要です。NISAの口座開設をどこにするかも同様です。

ネット証券は全体的に手数料が安いので人気ですが、相談もしたい人には証券会社や銀行が人気のようです。

投資信託、NISAの商品数 手数料
ネット証券 多い 安い
証券会社店舗型 少ない 高い
銀行 少ない 高い

 

ネットを使える人はネット証券がおすすめです。楽天証券、SBI証券、マネックス証券ならとりあえずはいいのかなといったところです。

私はいずれの証券会社で口座開設してますが、NISAはSBI証券を使ってます。ただ、楽天証券に乗り換えるか検討してます。

まとめ

・リスクとリターンは比例する

・投資信託は保有期間もコストがかかる

・投資信託は分散投資の効果がある

・運用方針にはパッシブ運用とアクティブ運用がある

・これから投資を始めるならネット証券がおすすめ

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