今回は、積立投資で続けることとがなぜ強みになるのかを、長期・積立て・分散のメカニズムとともに解説していきます。
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暴落で売却した人の90%が後悔する理由

市場から退場した人の大半が「売るのが早すぎた」と答えている
米国株市場が暴落したある日に、ある主婦はこれ以上耐えられないと思い、保有していた投資信託をすべて売却してしまいました。
ところが数か月後に相場は上昇し、結果的に売却した金額に対して大きな機会損失が生まれてしまいました。
投資を始めたばかりの人は、相場の上下に不安になりやすいものです。しかし、あるデータによると、市場から退場した人のうち90%が「売るのは早過ぎた」と後悔しているという結果があります。
感情で判断すると高値掴み→安値売却のパターンに陥りやすい
感情で判断すると「上がった時に買う→下がった時に不安になって売る」という、いわゆる高値掴み・安値売却のパターンに陥りやすくなります。
- プロスペクト理論(利益の喜びより損失の痛みを強く感じる)
- 損切り回避・狼狽売り
数か月〜数年後の反発で取り返すチャンスを逃す
実際、長期の株式市場は大きく下落しても時間をかけて回復することが多く、売却して市場から離れると回復分を取り逃がしやすくなります。
投資経験がある人は機を見て再び参入できますが、初心者は取り逃がすのがオチなので、留まってそのまま継続する方がチャンスを逃さずに済みます。
積立投資は続ける人が資産形成できる仕組み

長期投資の効果(時間分散)
投資の基本は長期分散積立てといわれています。10年、20年といった長期で積み立てることで投機から投資へと変わります。
複数の資産に分散することで一つの株式が値下がりしても被害は最小にできます。 毎月一定額を積立て投資することで少額から投資を始められ、気づいたら資産形成ができています。
複利の力
長期分散積立てを長く実践すると複利による恩恵があります。
例えば、毎月3万円を5%で30年積立て運用すると、投資した資金は1,080万円ですが、元利(資金と利息)合計で2,500万円になります。
相場には上下があるので実際はこうはならないかもしれませんが、続けることで大きな効果になります。
ドルコスト平均法のメリット
値下がりしても買い続けることでドルコスト平均法によって購入単価を抑えることが出来ます。
- 毎月定額を買う→高い時は少なく、安い時は多く買える→購入価格を抑えられる
- 価格が下がっているときは多く買えると思えば、暴落がプラスと捉えられる
NISAで投資ブーム到来。ただし無理は禁物
2024年から新NISAが始まり、今までにないくらい日本全体が投資に興味を持っています。
NISA貧乏・iDeCo貧乏とは?
NISAの枠を埋めるために収入を投資に回しすぎて日々の生活が苦しくなる人(NISA貧乏)まで現れるようになりました。
NISA貧乏にならないためには、ライフプランと向き合って無理のないファイナンシャル・プランニングを立てることが必要かもしれません。
家計改善は投資より先にやるべき
投資は金額が多いほど有利なので、投資資金を増やすために家計改善を先にやるべきかもしれません。そのためにはファイナンシャルプランニングが有効です。
ファイナンシャルプランニングを達成するための改善方法としては、①収入を増やす、②支出を減らす、③資産運用するといったことを考えます。
- 収入を増やす(難しい)
- 支出を減らす(固定費を減らすのが無難)
- 資産運用する(若い時に始めたい)
収入UP
収入を増やす簡単な方法は副業をすることですが、本業を抱えたまま副業にトライするのは大変です。ただし、資産が少ない状態では効果的といえるのが副業です。
固定費の見直し
副業よりもトライしやすいのが支出の見直しです。
支出は毎月決まった額が発生する固定費と月によって異なる変動費があります。
見直しで特に効果的とされてるのが、住宅ローンや自動車の維持費、サブスクリプションといった固定費の見直しです。
特に住宅ローンは支払いが長期に及ぶので、早いうちに見直すことで数百万、数千万円の節約になることもあります。
余裕資金で投資
金融資産が多い人は運用を効率よく行うことで会社員よりも多くの収入を得ることが可能です。とはいえ、ほとんどの人は働きながら収入を少しずつ投資に回して積立てていくのが普通です。
- 資産が少ないうちは副業や家計の見直しが効果的
市場から退場しない
投資で増やすことよりも重要なことがあります。 それは、市場から退場せずに投資を続けることです。
新NISAから投資を始めた人は暴落を経験したことがないかもしれませんが、いずれどこかで暴落があります。
たとえ株式市場が暴落しても投資を止めないことです。暴落があっても積立投資を続けることで、多くの人が資産を増やしているからです。
投資信託は平均点を取りにいく投資
投資信託のメリット
資産運用では資産配分(株式・債券・不動産など)が重要といわれています。どの資産に配分するかが長期的なパフォーマンスを決めることになるからです。
株式と債券は逆の値動きをするので、組み合わせることが有効といわれています。
日本人はほとんどを現金預金で保有してる人が多いので、これだとインフレに勝てず、投資しないことがリスクになっています。
投資信託が推奨されることが多いのは、投資信託が分散投資によるリスクの軽減と少額から始められることが挙げられます。
- 分散投資の効果(リスクの軽減)
- 少額から始められる(株は数十万円からが多い)
分散投資=全滅しないための仕組み
分散投資の効果で投資信託のリスクが抑えられる一方でリターンも抑えられるといわれています。したがって投資信託は平均リターンを得るための商品といえます。
株式だとリスクが大きく、一日で何百、何千万円と失うだけでなく、企業の倒産などで上場廃止になる可能性があります。
投資信託だったら分散投資の効果があるので、マイナスになっても一文無しになることはありません。もっとも株式であっても複数に投資すれば分散投資になります。
大きく儲けることはできませんが、うまく活用すればインフレによる目減り対策になります。
コストを意識しないとリターンは削られる
投資信託といっても様々な商品があります。
また、投資先が先進国なのか欧米なのか、日本なのか新興国なのかという違いもあります。さらには株式なのか、債券だけなのか、不動産なのかコモディティなのかによる違いもあります。
投資信託は株式と違って保有してるだけでコスト(信託報酬)が発生します。コストはパフォーマンスに影響するので、一般的に投資信託はコストが重視されます。
運用方針や投資先によってリスクとリターンに差がありますが、コストにも差が出ます。
他にも為替ヘッジ型やターゲットイヤー型とかでも高くなります。
インデックス vs アクティブ
インデックス運用やアクティブ運用といった運用方針による違いもあります。
一般的にインデックス運用よりもアクティブ運用がコストは高く、先進国より新興国の方がコストが高いです。
値下がりしても続けることが重要
暴落は一定周期で必ず来る
投資をしていれば必ず暴落を経験することになります。
投資で一番重要なのは、保有している株式市場が値下がりしても投資を止めない、市場から退場しないことです。
株式だと損切りも時には必要ですが、投資信託だったら損切りする必要がありません。
長期で見れば市場は右肩上がり
東日本大震災で株式市場は2日間で17%下がりましたが、その後は時間をかけて上昇しました。大震災後は8,000円近くまで値下がりしましたが、今は39,000円くらいになってます。
長期上昇相場か下降相場の見極めは大事ですが、長期上昇相場ならやがて値が戻る可能性が高いので、日々の値動きに一喜一憂せず、値下がりしても続けることが重要です。
途中でやめる=ゲームオーバー
投資は始めること以上に、続けることが重要です。
積立投資は時間をかけて資産形成を目指すため、途中で解約してしまうと、その時にゲームオーバーになります。
一時的な下落は通過点であり、感情で売却してしまうと、その後の反発局面で取り返すチャンスを失ってしまいます。
逆にいえば、途中で市場から退場しないことが最もシンプルで効果的な投資になります。
例えば、2011年の東日本大震災では日経平均株価がわずか2日間で約17%下落しました。
あの時、多くの投資家が不安になって売却しましたが、その後、時間をかけて株価は回復し、現在では当時の水準を大きく上回っています。
あの時の下落局面で売却して市場から離れてしまった人は、その後の回復分を取り逃がしたことになります。
一時的な下落に耐えられることが、長期投資では非常に重要です。
人気投資信託の特徴
ドルコスト平均法を使えば下落を恐れることはありませんが、現金化するときの相場の影響を受けます。
投資を続けることの重要性は理解していても、どの銘柄・どの商品で続けるかは悩みどころです。
現在人気の投資信託は、全世界に投資するオールカントリーとアメリカ市場の代表的な指数であるS&P500です。
また、最近人気を集めているのがFANG+です。FANG+は、アメリカを代表する10社(アップル、メタ、アマゾン、アルファベット、ネトフリなど)で構成され、長期的な成長(過去10年は大型株が良かった)を狙えるテーマ性の高い指数ですが、つみたて投資枠で購入できる点も見逃せません。
デメリットは、10社しかないのでボラティリティが高いことと、信託報酬がオールカントリーやS&P500より高い点が挙げられます。信託報酬は高いですが、過去10年で見るとS&P500を大きく上回っています。
- 平均リターンでよい → オールカントリー・S&P500
- 積極的にリスクとリターンを狙いたい → FANG+
まとめ|積立投資は継続することが負けないコツ
・投資で最も重要なのは途中で止めないで続けること
・投資信託は長期分散積立投資が気軽にできる
・投資信託の定額積立で高い時は少なく、安い時は多く買える(ドルコスト平均法)
・積立投資は万能ではないがリスクを抑えることが出来る
・投資信託は保有してるだけでコストがかかる
・市場に残り続けた人だけが、回復と上昇の恩恵を受けられる

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