投資と投機は違う?違いを知って投機ではなく投資を続けよう

資産運用

投資と投機はどちらもお金を殖やすことを目的としてますが、資産運用ではこれらの違いを区別することがとても大切です。

投資も投機のどちらにもリターンとリスクがありますが、違いを理解しないとリスクばかり大きく取ってしまい、資産を失ってしまう可能性が高くなります。

資金を短期間で大きく殖やしたいのは分かりますが、資産運用は時間がかかるものと理解することはかなり大事です。

投資と投機の違い

投資と投機はどちらもお金を増やすことを目的としています。

一般的に投資といった場合、投資した資金を中長期的に運用(活用)して増やすことを目的とします。事業投資であったり、投資信託などが主な例です。事業投資の資金は回収するのに数年がかかることも多く、投資信託も数年で大きく増えることはほとんど期待できません。しかし、どちらも長い目で見たら資金を増やす可能性が高いです。

一方、投機は短期で投下資金を増やすことを目的としています。投機の例としてデイトレードやFXなどがありますが、これらは1日で大きく殖やせる可能性を秘めてますが、大きく損する可能性も高いといえます。投機はギャンブルに近い性質があります。

 

経済活動を表す概念にゼロサムとかプラスサムといったものがあります。

ゼロサムは全体の利益と損失は同じこと(プラスマイナスゼロ)をいい、誰かが利益を得れば別の誰かが損していることを意味します。FXは全体でプラスとなってないので、誰かの利益は他の誰かの損の上に成り立ちます。

一方、プラスサムは、全体の利益が増えることを言い、会社が経済活動で利益を得れば、全ての人が利益を受けることも可能です。プラスサムになるには一般的に時間がかかるのが普通です。

 

投資と投機を理解するうえで分かりやすいのが個別株式の例です。

資金を会社に投資した場合、その資金を使って会社が利益を得るには数カ月から数年かかるのが普通です。会社の事業では、企画してそれを実行に移し、数カ月から数年かかって利益を得ます。このように投資を回収するには時間がかかるのが当たり前です。

個別株式であっても短期間で利益を得ようとするほど投機に近くなりますが、中長期なら配当金を得たり、値上がり益を得ることができるのでプラスに向かいます。企業は事業活動を通して利益を得て、株式は企業の成長から配当を得て、債券は貸付に対して利息を得ます。価格の上下はありますが、前提としてプラスサムに向かうのが基本です。

中長期(投資)⇔ 短期(投機)

なぜ投資信託がおすすめと言われるのか

投資も投機もリスクはあるように投資信託であってもリスクはあります。

投資信託は平均リターンと言われるように、リターンが限定されるもののリスクを抑えた投資が可能です。

 

投資の格言に「一つのかごに卵を盛るな」というものがあります。一つのかごに盛っていれば、落とした卵がすべて割れてしまいますが、卵をいくつかのかごに分散すれば被害を少なくできます。投資先を分散しておけば、一つの株で大損しても被害を抑えられるという意味で、投資がプラスサムということを前提とした格言です。

投資信託は投資家の資金をプロが分散投資し、得た利益を投資家に還元する仕組みです。

中でもインデックス投信は、あらかじめ決められたベンチマークの動きに連動するように利益を得ることを目標とする商品です。例えば、日経平均株価をベンチマークとした商品なら、構成する株式と同じ比率を組み合わせることで日経平均株価に追従できます。日経平均株価は上下しても、分配金を再投資すればインフレを上回る成果が可能になります(商品による)。

多くの専門家が投資信託を進める理由には、分散投資が可能であることだけでなく、少額で始められること及び買値を平準化できることがあります。

投資信託自体に分散の効果がありますが、これを時間をかけて積み立てることで価格が上下しても買値が平準化していきます。つまりリスクの分散です。

さらに複数の投資信託を組み合わせることで、投資先の分散も図れます。何より特別な知識が不要ですし、価格の上下がベンチマークに連動して初心者にも分かりやすいです。

投資信託であってもリスクはある、どれくらいのリスクまでなら耐えられるか

インデックス投信はベンチマークに連動するので、株式市場が下落すれば投資信託であっても価格は下落します。

リスクは将来の不確実性を表したものですが、リスクとリターンは比例するのが原則です。

投資金額や投資期間、目標とする利回りをもとに、自分がどれくらいのリスクなら耐えられるかを計算しないと、肝心な時に現金化できなかったり、狼狽売りしてしまうことにもなりかねません。

  • 投資経験はどれくらいか
  • 投資についての知識はどれくらいか
  • どれくらいならマイナスになっても平常心でいられるか
  • マイナスになった時どうするか分かっているか
  • 何年もマイナスでも続けられるか
  • 金融や投資の勉強をしているか
  • 生活資金、非常時用の資金は確保しているか

など、全てに当てはまる人はリスク許容度は高めといえます。反対にリスク許容度が低めの人は債券に投資する投資信託等のリスクが低い(リターンも低い)商品がいいかもしれません。

まとめ

・投資で資産を殖やすには時間がかかる

・短気になるほど投機に近い(ギャンブル性高い)

・投資は中長期 ⇔ 投機は短期

・投資ではリスクとの付き合い方が大事

・投資ではどれだけのリスクに耐えられるかが重要

・複数に投資すれば分散投資になる

・投資信託は少額で分散投資できる

・積立て分散投資で買値を平均化できる

コメント

タイトルとURLをコピーしました