代表的な金融商品とそれぞれの特徴をしって投資に役立てよう

資産運用

このサイトでは投資信託についての記事が多いですが、投資信託は株券や債券などを組み合わせた商品です。

資産運用で基本となるのは株券と債券で、これらにはそれぞれ国内のものと外国のものがあります。

ファイナンシャルプランニングでは、現金預金だけでも株券だけでもリスクが高いので、様々な商品に分散して投資することが重要とされています。

投資の基本は分散投資

日本人は今でも多くの人が現金預金で資産を保有しています。

過去の日本は30年以上デフレだったので現金で保有していても問題ありませんでしたが、インフレになったら現金預金では対応できません。

数年前から物価高によって現金が目減りしており、現金預金での保有を続けると資産の価値がどんどん減っていくことになります。

例え2%であってもインフレが20年続けば、その時の現金預金の実質価値は3分の2(約7割)になっています。

このようにインフレ時代には現金預金は不利なので、現金預金以外の金融商品で運用することを考えることが必要です。

ただ、投資にはリスクがつきものなので、リスクに備えて各投資商品にバランスよく分散投資することが大切です。

 

分散投資しておけば一つの商品が値下がりしても被害は限定的です。

投資は理論上は全体でプラスとなるのが原則(プラスサム)なので、一つの会社に投資するのではなく、複数の会社に投資すれば全体としてそれなりのリターン(平均リターン)が期待できます。

株式、債券、不動産などへの投資比率によって総合的なリターンは決まると言われており、これらを流動的に効果的に変化させることでリターンを伸ばすことができます。そのためにはそれぞれの特徴について知ることが大切です。

企業の将来に投資する株券

株式会社は世の中にたくさんありますが、金融機関で買える株式は上場企業のものです。

株券を保有してると、企業が活動して獲得した利益を配当金といった形で受け取ることができます。株主優待として自社の商品や割引券を株主に送ってる企業もあります。

また、企業の株価が値上がりすれば、その株券を売却して譲渡益を得ることができます。

株式はリターンが期待できる一方で、下落によるリスクも高いとされています。株価が下落してロスカットができず、塩漬けになってる人も多いです。

最悪なのは倒産で、企業が倒産すると価値がなくなってしまいます。

 

多くの株式には単元株(売買単位)が設けられており、始めるには最低でも数万円が必要で、高い企業の株式だと数十万円が必要です。

利息と償還額が決まってる債券

債券は、将来の利息、額面の償還金額が確定した金融商品です。保有してれば利息を受け取れ、償還期限には額面金額を受け取れます。国や企業が発行する借用書みたいなものです。

国が発行する債券は国債、企業が発行する債券は社債といわれています。

 

債券は発行する時に利率と額面額が決められ、国債は信用が高いとされています。

国債には、満期が10年の変動10年、5年の固定5年、満期が3年の固定3年があります。

固定5年と固定3年は金利が固定されますが、変動10年は半年ごとに金利が変わります。

1年経過すれば中途解約ができ、元本割れのリスクもない仕組みになってます。

 

一方、社債などは償還期限前に売却すると元本割れすることもあります。

購入金額は国債は1万円からですが、社債は債券によって違います。

外国の企業が発行する外国株式

外国株式は、外国の企業が発行している株式をいいます。

国内の債券および株式だけよりも外国株式にも投資することで、国際的な分散投資になります。

昔は情報量が少なかったですが、今はネットや証券会社のおかげで情報を得やすくなりました。ただし、今も昔も為替リスクや信用リスクはあります。

国内の配当金には約20%の税金が徴収されますが、外国株式の場合はまずその国で源泉徴収され、残りの金額に国内で再び課税されます。この場合は確定申告を行えば外国税額控除の適用があります。

 

外国株式の配当金の課税についてはNISAでも課税(10%)されるので、NISA口座で外国株式を始める人は前もって勉強しておくのがよいかもしれません。

 

為替の影響を受ける外国債券

債券の発行主体、発行通貨、発行場所のどれかが外国のものを外国債券といいます。

外国債券は利率が高いのが魅力ですが、外貨なので為替の影響を受けます。

少し前から、デュアルカレンシー債やコーラブル債、EB債やノックイン型日経平均リンク債といった仕組債が活発に発売されています。

仕組債は高い利率の一方で仕組みが複雑のため、理解せずに買ってる人も多いと言われています。

投資信託・ETF

 

投資信託は、たくさんの投資家から集めた資金をプロが運用する商品です。

投資信託で投資する商品は債券から株式、それこそ外国株式、外国債券まであります。

複数の商品で運用することから、一つの投資信託で分散投資の効果を得ることも可能です。

株式と違って投資信託は数百円からなど、少額から始めることもできるので投資初心者向きです。

投資信託は中身の投資先が様々なので、購入前に目論見書に目を通すことは必要です。

 

ETFは、日経平均株価やS&Pといった指数などに連動する上場投資信託です。

投資信託と違ってETFは上場してるので、株式と同じように時価で購入することができます。

ETFも一つの商品で分散投資の効果を得ることができます。

まとめ

・投資商品の基本になるのは株式、債券、外国株式、外国債券

・バランスよく投資するとリスクを抑えられる

・インフレ時代は預貯金では価値を失い続ける

・国内の金融商品だけだとリスク対策が不十分

・外国株式や外国債券は為替の影響を受けやすい

・投資信託やETFは一つの商品でも分散投資の効果がある

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