単利と複利の違いとは?複利の効果を得るために受取利息をタンス預金しない

資産運用

以前、証券外務員として働いていた頃の勉強会で、お客様が資産運用で得た配当金をタンス預金しているということが取り上げられました。

せっかく運用してるのに配当金をタンスに隠していては効率よくお金を増やすことは出来ません。

利息の付き方には単利と複利があると言われてますが、タンス預金は単利です。

お金を効率よく殖やすには単利ではなく、複利の必要があります。

単利と複利

利息の付き方を表す言葉に単利と複利があります。

単利は受け取った利息を元本に組み入れないので、ただひたすら同じ金額の利息が発生します。

一方、複利は受け取った利息を元本に組み入れるので、利息に利息が発生することになります。

最初は少額に見える効果も、期間が長くなれば複利の効果は大きくなります。同額のお金を同期間、同金利で運用した場合は、後になればなるほど大きく差がつきます。

投資では単利ではなく、複利で運用するのを意識することが大事です。

単利と複利の差はここまで違う!の例

元本100万円を利率5%で30年運用した場合の例を取り上げてみましょう。

単利であれば、100万円に毎年5%の利息(5万円)が付くので、30年間だと合計150万円の利息を受け取れます。元本と利息の合計だと250万円(元本100万円・利息150万円)です。

 

対して、複利であれば1年目は同じ5万円ですが、2年目は5.25万円になります。2,500円が増えてるのは利息にも利息が付いてるからです。これをこのまま複利で続けると、30年後には元本と利息の合計は432万円に達します。元本は100万円、利息は332万円なので結構な差がつきましたね。

  • 単利の元利合計 250万円
  • 複利の元利合計 432万円

 

このように長期投資においては複利で運用すると効率よくお金を貯めることができます。

下のグラフを見たらわかるように、最初はそうでもありませんが、後になればなるほど差が大きく開きます。

(青:単利 赤:複利)

資産運用で複利の効果を得るためには、タンス預金をしていては非効率といえます。

積立で将来いくらになるか

毎月一定額を積み立てることで着実に資産を殖やすことができます。

ここでは参考までに毎月1万円を積み立てた場合の金額を紹介します。

金利 5年 15年 20年
0% 600,000円 1,800,000円 2,400,000円
1% 612,121円 1,931,627円 2,642,280円
2% 624,485円 2,075,210円 2,915,684円
3% 637,096円 2,231,870円 3,224,445円
5% 665,651円 2,607,875円 4,003,467円

 

上記表は1万円なので、3万円を積み立てるのであれば、×3をすればそれが答えになります。

毎月3万円(年間36万円)を5%で20年間積み立てた場合

1万円の場合は4,003,467円なので、4,003,467×3=となり、約120万円になります。

ただし、NISAやiDeCoを除いて利益には税金がかかるのが原則です。

マイナスの影響は大きい

投資信託をすすめるときに単純平均のリターンを用いることが多いのですが、実際は保有してると大きく増える年があれば、反対にマイナスになる年があります。

プラスになっていれば複利が効きますが、マイナスだと複利の効果がなくなってしまうため、思ったより増えないということがあります。

 

また、解約しようと思っても直前で大幅に下落すると、回復するために思った以上に時間を費やすこともあります。

30代以下の若い世代と高齢者とではリスクの取れる範囲が違うことを理解した上で、資産の構成を変えることも時には必要です。

FPを学ぶと将来の目標額から必要な積立額を計算できるようになる

ライフプランを立てるうえで将来必要な金額を見積り、目標金額を達成するためにファイナンシャルプランニングをサポートする専門家がファイナンシャルプランナーです。

ファイナンシャルプランナーの資格を学ぶことで、ファイナンシャルプランニングを行うために必要な知識が身につきます。

ファイナンシャルプランナーの資格には、国家資格の1級から3級までのFP技能士があり、また、日本FP協会の会員になることでなれるAFPとCFPがあります。

気軽に受けるのであれば3級FP技能士がおすすめです。もっと勉強したいのであれば、2級FP技能士に進むとよいでしょう。

2級FP技能士には受験資格がありますが、3級FP技能士に合格した人なら受験資格があります。

FPの勉強はご自身のライフプランに役立つだけでなく、資格があれば就職や転職にも有利になります。

 

長寿時代を生きていくためにもおすすめの資格です。



まとめ

・利息の付き方には単利と複利がある

・複利は利息に利息がつく

・複利で積み立てることでより多く効率的に貯められる

・資産運用では利回りが重要

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