知っておくと役立つ生命保険の基本的な用語

保険

生命保険は世帯主に万一があった場合に備えて加入する保険ですが、専門用語が多く、分かりにくいと言われます。

日本人の7、8割が何らかの保険に加入してると言われてますが、よく分からずに加入してる人もいます。

ここでは最低限知ってきたい生命保険に関する用語を取り上げて説明していきます。

保険契約者、被保険者、保険金受取人

保険を契約する時に出てくるのが契約者、被保険者、保険金受取人です。

実はそれぞれを誰にするかによってかかる税金にも影響します。

保険契約者

保険会社と保険の契約をして保険料を負担する人を保険契約者といいます。

保険上の権利と義務は保険契約者が持ちます。

被保険者

保険の対象になる人を被保険者といいます。被保険者の生死、病気などによって保険が支払われます。

生命保険であれば、被保険者が死亡すれば死亡保険金が支払われ、生存していれば満期保険金が支払われます。医療保険なら被保険者が入院すれば入院給付金が支払われます。

連生保険では被保険者が2人以上います。

保険金受取人

保険金を受け取る人が保険金受取人です。

養老保険のように満期保険金がある場合は、死亡保険金受取人と満期保険金の受取人を定めます。

保険料と保険金

保険契約者が保険会社に支払うのが保険料、受取人が受け取るのが保険金です。

保険期間と保険料払込期間

保険期間は保険会社が保障を負う期間です。

保険期間中に保険事故があれば保険金が支払われます。

定期保険であれば、保険期間内に死亡した場合に死亡保険金が支払われます。保険契約の更新をしなければ、保険期間満了で保障がなくなります。

 

保険料払込期間は、契約者が保険料を払込む期間をいいます。

保険料払込期間は、保険期間とは一致しないことがあります。例えば、終身保険には保険料を一定の年齢までにするものと終身払い続けるものがあります。保険料は終身払いの方が安くなります。

主契約と特約

 

保険契約に特約を付けることがあります。

保険契約を主契約といい、主契約の保障内容を拡大させるときなどに特約を付けます。特約は主契約に付加するものなので、主契約を解約して特約のみを残すことはできません。

 

保険会社の契約上の責任が発生する保険成立日を契約日といいます。

保険の保障が開始する日を責任開始日といいますが、責任開始日は告知、第1回保険料の払い込みの全てが完了した日になります。

告知は保険契約をする際に健康状態や過去の病歴などについて重要な事実を告げることをいいます。

解約返戻金

解約返戻金(かいやくへんれいきん)は、保険契約を解約した時に払い戻されるお金をいいます。解約払戻金(かいやくはらいもどしきん)ともいいます。

積立て型の保険では、あわせて保険料の一部が積立てられていくので、経過年数が長いほど解約返戻金も大きくなります。

加入してすぐに解約すると元本割れする可能性があります。

保険証券に経過年数に応じた解約返戻金が記載されてる会社もあります。

死亡保険金の受取人と税金

生命保険は受取人固有の財産とされてるので、相続対策でも活用されます。

死亡保険金を受け取ったときに誰を契約者、被保険者、受取人とするかで課税の種類が異なります。

 

契約者と被保険者が同じだと死亡保険金は相続税の対象になります。法定相続人の受取は非課税枠があります。法定相続人は、配偶者、子、直系尊属、兄弟姉妹等をいいます。法定相続人には配偶者を除いて優先順位があります。

契約者と受取人が同じだと死亡保険金は所得税(一時所得)の対象になります。保険料は保険金から控除できます。

契約者、被保険者、受取人が全員異なる場合は、死亡保険金は贈与税の対象になります。

下記の表は一例です。

契約者 被保険者 受取人 税金
相続税(法定相続人以外だと非課税枠がない)
所得税(一時所得)
贈与税

 

多くの保険会社では、受取人は2親等内の血族とされています。

おわりに

日本人は保険好きと言われてますが、最近は保険に加入せず投資に回す人も増えています。

昔の日本人は保障も投資も保険でやってましたが、今は保険での投資はリスクが高いといわれています。保険がインフレに弱いことが理由はです。

投資と保険では役割が違うので、保険に加入する場合は目的を明確にする必要があります。目的を明確にすれば選択ミスする可能性が減ります。

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