2024年から新NISAが始まり、今までにないくらい日本全体が投資に興味を持っています。
NISAの枠を埋めるために収入を投資に回しすぎて日々の生活が苦しくなる人(NISA貧乏)まで現れるようになりました。
NISA貧乏にならないためにはライフプランと向き合って無理のないファイナンシャル・プランニングを立てることです。
ファイナンシャルプランニングを達成するための改善方法としては、①収入を増やす、②支出を減らす、③資産運用するといったことを考えます。
収入を増やす簡単な方法は副業をすることですが、本業を抱えたまま副業にトライするのは大変です。ただし、資産が少ない状態ではとても効果的なのが副業です。
副業よりもトライしやすいのが支出の見直しです。支出は毎月決まった額が発生する固定費と月によって異なる変動費があります。見直しで特に効果的とされてるのが、住宅ローンや自動車の維持費、サブスクリプションといった固定費の見直しです。住宅ローンは支払いが長期に及ぶので、早いうちに見直すことで数百万、数千万円の節約になることもあります。
金融資産が多い人は運用を効率よく行うことで会社員よりも多くの収入を得ることが可能です。とはいえ、ほとんどの人は働きながら収入を少しずつ投資に回して積立てていくのが普通です。
しかし、投資で増やすことよりも重要なことがあります。
それは、市場から退場せずに投資を続けることです。
新NISAから投資を始めた人は暴落を経験したことがないかもしれませんが、いずれどこかで暴落があります。
たとえ株式市場が暴落しても投資を止めないことです。そのためにはリスクを取り過ぎず、投機にならないように長期投資でいくことです。
長期分散積立て投資の効果
投資の基本は長期分散積立てといわれています。
10年、20年といった長期で積み立てることで投機から投資へと変わります。
複数の資産に分散することで一つの株式が値下がりしても被害は最小にできます。
毎月一定額を積立て投資することで少額から投資を始められ、気づいたら資産形成ができています。
長期分散積立てを長く実践すると複利による恩恵があります。
例えば、毎月3万円を5%で30年積立て運用すると、投資した資金は1,080万円ですが、元利(資金と利息)合計で2,500万円になります。
相場には上下があるので実際はこうはならないかもしれませんが、続けることで大きな効果になります。
投資信託は平均リターンを得るための商品
資産運用では資産配分(株式・債券・不動産など)が重要といわれています。どの資産に配分するかが長期的なパフォーマンスを決めることになるからです。株式と債券は逆の値動きをするので、組み合わせることが有効といわれています。
日本人はほとんどを現金預金で保有してる人が多いので、これだとインフレに勝てず、投資しないことがリスクになっています。
投資信託が推奨されることが多いのは、投資信託が分散投資によるリスクの軽減と少額から始められることが挙げられます。
分散投資の効果で投資信託のリスクが抑えられる一方でリターンも抑えられるといわれています。
したがって投資信託は平均リターンを得るための商品といえます。
株式だとリスクが大きく、一日で何百、何千万円と失うだけでなく、企業の倒産で一文無しになる可能性があります。投資信託だったら分散投資の効果があるので、マイナスになっても一文無しになることはありません。もっとも株式であっても複数に投資すれば分散投資になります。
大きく儲けることはできませんが、うまく活用すればインフレによる目減り対策になります。
投資信託の選定を誤らない
投資信託といっても様々な商品があります。
インデックス運用やアクティブ運用といった運用方針による違いもあります。
また、投資先が先進国なのか欧米なのか、日本なのか新興国なのかという違いもあります。さらには株式なのか、債券だけなのか、不動産なのかコモディティなのかによる違いもあります。
投資信託は株式と違って保有してるだけでコスト(信託報酬)が発生します。コストはパフォーマンスに影響するので、一般的に投資信託はコストが重視されます。
運用方針や投資先によってリスクとリターンに差がありますが、コストにも差が出ます。一般的にインデックス運用よりもアクティブ運用がコストは高く、先進国より新興国の方がコストが高いです。他にも為替ヘッジ型やターゲットイヤー型とかでも高くなります。
NISA貧乏、iDeCo貧乏にならない
NISAやiDeCoが注目されてますが、NISAやiDeCoを活用することで老後の心配が減ります。
しかし、収入の多くをNISAやiDeCoの積立に回して生活がカツカツになる人が出てきました。
NISAやiDeCoはあくまでも不透明な将来の生活を良くするためのものなので、貧乏で体を壊しては本末転倒です。
NISA貧乏、iDeCo貧乏になる人の中には、投資に回すよりも家計の見直しが大事では?という人もいます。
保有している投資信託が値下がりしても続ける
投資で一番重要なのは、保有している株式市場が値下がりしても投資を止めない、市場から退場しないことです。
株式だと損切りも必要ですが、投資信託だったら損切りする必要がありません。
東日本大震災で株式市場は2日間で17%下がりましたが、その後は時間をかけて上昇しました。大震災後は8,000円近くまで値下がりしましたが、今は39,000円くらいになってます。
長期積立て分散投資では、日々の値動きに一喜一憂せず、値下がりしても続けることが重要です。
やがて値が戻るのであれば、値下がりしたらむしろ買い増すことをした方がいいかもしれません。
また、値下がりしても買い続けることでドルコスト平均法によって購入単価を抑えることが出来ます。ドルコスト平均法を使えば下落を恐れることはありませんが、現金化するときの相場の影響を受けます。
まとめ
・投資で最も重要なのは途中で止めないで続けること
・投資信託は長期分散積立投資が気軽にできる
・投資信託の定額積立で高い時は少なく、安い時は多く買える(ドルコスト平均法)
・積立投資は万能ではないがリスクを抑えることが出来る
・投資信託は保有してるだけでコストがかかる
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