投資初心者に重要な資産運用の仕組みづくりと始め方

資産運用

2024年の新NISAから投資を始める人が増え、投資業界はかつてないほどの盛り上がりを見せています。

「友人がNISAを始めた」「投資は難しそう」「損があって怖そう」など、興味はあるけどなかなか踏み出せない人も多いのが投資です。

投資初心者にとって資産運用の始め方は重要です。最初にリスクが高い商品に手を出して損失を出し、二度とやらないという人も見てきました。

仕組みづくりをうまく使えば、初心者でも資産を形成することは可能です。それにはやはりポイントを抑えることが重要です。

投資の基本は長期分散積立

投資の基本といわれるのは長期分散積立てです。

普通、企業がお金を使って利益を出すには最低でも数カ月の期間が必要と同じで投資は基本的に時間が必要です(回収するのに)。

したがってデイトレードなどの短期の投資はギャンブルや投機に近く、初心者は手を出さないのが無難です。

 

投資を始めるにあたって、まずは資金を生活資金、非常時の資金、予定資金、余裕資金に分け、それぞれに合った運用方法で商品を選ぶことが大切です。

生活資金は、家賃、水道光熱費、税金・社会保険料などの日常生活に必要な資金です。

非常時の資金とは、急な出費に備えて準備しておく資金です。半年から1年分の生活費を準備しておくといいと言われています。

予定資金とは、自動車の買い替え費や子供の入学資金など10年以内に必要な資金です。一般的に定期預金や国債など、株式や株式投信よりもリスクが低い商品で運用するのが適してます。

老後まで期間がある場合や10年以上使う予定がない余裕資金は、株式や外国債券・株式、投資信託で運用することで大きなリターンが期待できます。

余裕資金を使った運用が長期分散積立投資の中心になるといえます。

資産運用は仕組みづくりが大事

日本政府は景気が悪くても増税・保険料増額しかしないので、我々にできることは、限られた範囲でいかに乗り切るか、うまく生活していくかです。

幸いなことに限られた範囲であっても様々な制度を活用すれば、少しの我慢で老後問題は解決できそうです。

 

資産運用の仕組みづくりのポイントは以下のようになります。

1.投資の目的を明確にする

2.自分のリスク許容度を知る

3.長期積立て分散投資を基本に商品を選ぶ

4.自動で積み立てられるように設定する

 

現金預金と比べるとリスクがありますが、ポイントを押さえて続けることで無理なく資産形成ができます。

もっとも最近はインフレで現金預金であっても目減りが心配されてることから、投資しないことがリスクと捉える見かたも出てきました。

初心者におすすめの投資方法

今の日本政府が推奨してる資産運用は株式や投資信託といった金融商品です。

個別銘柄だと勉強が必要ですが、投資信託であったら少し勉強するだけで始められます。

投資で利益が出たら約20%の税金がかかりますが、NISAやiDeCoを活用すれば税制優遇があります。

 

投資信託で最初に仕組みを作ってしまえば、あとは普通に生活するだけです。価格を見て気にするくらいなら、普段は確認しなくても大丈夫です。

NISAを使えば毎月10万円まで積立投資が設定できるので、例えば、20歳の人が毎月5万円を結婚する30歳まで積立て、その後は積立てを止めて35年放っておいたとします。

拠出したのは600万円ですが、その後も7%で運用を続けたおかげで65歳の定年時には6,000万円を超えます。今は定年を撤廃する企業も増えてるので、このまま働いてもいいですし、早期退職も選択できます。この選択ができるのは運用を続けたからに他なりません。

毎月5万円を10年積立(600万)→7%で35年ほったらかし→元利合計(6,000万超)

投資対象を選ぶことも重要

リスク許容度をもとに株式、投資信託、債券、不動産などから商品を選びます。

リスクとリターンは比例する関係にあるので、大きなリターンを得たいならリスクを負う必要があります。その点を踏まえてリスク許容度にあった商品を選ぶ必要があります。リスクは目論見書などが参考になります。

 

初心者向きなのは投資信託なので、投資に慣れるまでは投資信託をメインにするのがよいかもしれません。

投資信託といっても投資対象は商品によって異なり、低リスクの商品からリスクの高いものまであります。債券を中心にしたものからバランス型、ターゲットイヤー型など様々です。

老後資金が目的の人には株式やS&Pに連動するインデックスファンドが人気のようです。

分散投資でリスクを減らすことが出来る

投資信託であれば、投資する資産だけでなく、先進国や新興国といった地域を選ぶことも可能です。

インド株を中心にしたものや割安株を中心にした投資信託など証券会社各社いろいろな商品を出しています。

投資信託のメリットに少額から始められることも挙げられます。

毎月数千、数万円を設定しておけば、無理なく始められることができ、時間の分散投資にもなります。時間を分散させることで価格が高い時は少し、価格が安い時は多く買うことが出来ます。これにより購入価格を平準化でき、結果として購入コストを抑えることが出来ます。

 

重要ポイント

  • 運用の目的を明らかにする
  • 商品選びが一番大事(リターン的にもコスト的にも)
  • 定額積立でリスクを平準化できる
  • 短期には向かない
  • 資産の分散、地域の分散、時間の分散

長期積立てで複利の力を活かせる

毎月1万円でも投資期間が長期になると複利の効果が活きます。

複利とは利息を再投資することで利息に利息が付くことを言います。

上の例で600万円が35年で6,000万円を超える結果となったのは正に複利の力を活用したからです。反対に分配金を消耗していては効果を活かせません。

最初に証券会社で毎月の積立を設定しておけば、あとは毎月引き落とされるように銀行口座に入金しておくだけです。

下がれば気になるのは分かりますが、たとえあがっても運用期間が1年、2年ではたいしたことなく、平均で毎年7%では思っている以上に変化ないと感じるばかりです。つまり金融商品は価格が上下しますが、資産形成で重要なのは上下しても気にしないということです。

 

複利は長期になるほど効果を発揮するので、株式やインデックスファンドを活用した積立投資はインフレ対策や老後資金作りに向いています。

まとめ

・資産運用(老後資金作り)は仕組みづくりが重要

・投資の基本は長期積立て分散投資

・投資信託を使った定額積立は初心者におすすめ

・投資信託に慣れてからでも株式は遅くない

・分散投資でリスクを抑えられる(なくなることはない)

・怖いのはインフレによる資産の目減り

 

初心者が投資を始めるポイント

  1. 資金を分けて余裕資金で投資をする
  2. 投資の目的を明確にする
  3. リスク許容度の理解
  4. 分散投資を実践する(資産の分散、地域の分散、時間の分散)
  5. 自動定額積立を設定する

 

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