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厚生労働省の資料では、日本の平均寿命は右肩上がりで毎年延びています。
今生まれた子供の半数以上が、100歳を超えるまで生きるという試算もあります。
長寿は喜ばしいことですが、十分な資産がない人は老後以降も働かないと、安心して長生きすることもできません。
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老後資金を長期間準備しなければいけない
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長く働ける体が必要
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技術の進歩で学び直しが欠かせない
まさに「健康 × お金 × 学び」の3つが必要な時代が今です。
平均寿命は延び続け、老後資金はますます重要になる
2019年の日本人の平均寿命は、男性が81.41歳、女性が87.45歳でしたが、日本人の平均寿命は毎年のように過去最高を更新しています。
推計によれば、2040年には平均寿命が男性83.27歳、女性89.63歳になるといわれており、今後も寿命は延びていくことが予想されています。

(厚生労働省のホームページより)
寿命が延びれば老後資金も増える
寿命が延びることはいいことばかりとはいえず、最近は老後資金の不足が指摘されています。
寿命が延びれば、当然ですが老後に必要とされる資金もそれだけ多く必要になり、今は2,000万円でも、平均寿命が延びれば3,000万円、4,000万円と必要となる可能性も指摘されています。
健康寿命を伸ばすことがライフプランの最適化になる

いずれにしても老後破産を回避するには、長く働き続けることが必要です。そうなると特に重要になるのが平均寿命より健康寿命です。
健康寿命というのは、寝たきりなどにならず、他の人に頼らずに生活できるまでの期間をいいます。
厚生労働省のホームページによれば、2019年の健康寿命の平均は、男性が72.68歳、女性が75.38歳となっています。
健康寿命は、平均寿命より約10年短くなっています。
- 寿命→生まれてから死ぬまでの期間
- 健康寿命→他人に頼らず自立した生活をできる期間
平均寿命と健康寿命の差を縮めることが老後の生活を左右する
老後の生活では、いかに健康寿命を伸ばすかが重要です。
- 健康寿命が短い=医療費や介護費の増加
- 健康寿命が長い=働く期間が延び収入も確保できる
- 健康であれば、趣味や旅行も楽しめる
老後資金に最も効果的なのは、長く働ける健康を維持することです。
人口減少と少子高齢化は社会保険制度に大きな影響を与える
平均寿命や人口の数は社会保険制度にも影響します。
現在の日本の人口は、2005年の1億2,800万人をピークに毎年減少しています。
総務省統計局のホームページによれば、2050年には日本の人口は9,515万人まで減少するとされています。
人口がただ単に減少するだけならまだいいのですが、問題は労働者が少ない人口構造になることです。
2050年の高齢者は3,764万人となり、国民の約4割が高齢者になるという、日本社会が今までに経験したことない時代が到来します。
また、若年人口も2005年の1,759万人から2050年には821万人となり、ますます少子化が進展していくと予測されてます。

総務省統計局「我が国における総人口の推移」
支給開始年齢が上がる可能性
今のように国民のすべてが年金制度に加入するようになったのは、昭和36年(1961)といわれています。
当時の平均寿命は65歳くらいなので、老後といわれるのも納得できますが、今は65歳で亡くなる人は少なく、65歳が老後といわれるとちょっと違和感があります。
当時と比べると平均寿命が20年延びたにもかかわらず、老齢年金の支給開始年齢は5年引き上げられただけなので、制度が破綻しかかってるのも納得です。
現在の社会保険制度は、現役世代が働いた保険料がベースとなっている(世代間扶養)ので、少子高齢社会は社会保険制度にとって大きなマイナスです。
現在の公的年金制度の考えは、給付(年金)と負担(保険料)が均衡するようになっているので、制度を維持するためには支給開始年齢の見直しや削減は避けられないことになります。
私は支給開始年齢の見直しはよいと思ってます。そのかわり社会保険料も削減すべきと思います(現役世代に負担が大きすぎる)。
人生100年時代は「学び直し」が必須になる

「ライフシフト 100年時代の人生戦略」によれば、2007年に生まれた日本人の半数が107歳まで生きるそうです。
本当にそうなるのであれば、将来的には高齢者(65歳以上)になって引退とはいかなくなり、何より今までのモデルの見直しが必要になるでしょう。
たとえば、現在の年金制度では65歳になると老後として老齢年金が支払われますが、この支給開始年齢は将来的には見直される可能性が高いです。
65歳で引退 → その後40年生活する、という今までのモデルは現実的ではありません。
学び直しが必要な理由
今までは高校や大学まで教育を受けたら、あとは社会に出て定年まで働くだけだったのに、人生100年時代では定年が伸びたり、技術の進歩によって学校で学んだ知識が働いている期間に通用しなくなり、働きながら継続的に学習することが必要になります。
何より働き方自体が大きく変わるため、早いのうちに学習の習慣を身につけておくことが重要です。
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定年が伸びる可能性
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技術革新が速く、学んだ知識が古くなる
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会社の寿命より人の寿命が長くなる
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複数のキャリア(マルチステージ)が当たり前になる
何から学べばいいかわからない人へ|効果が出やすい学び
社会に出てからも勉強を継続することが大事なわけですが、何をすればいいか分からないという人も多いと思います。
以下、費用対効果が高い学びをいくつか紹介します。
高齢者が若い頃に学んでおけばよかったランキングの一位は資産運用についてです。資産運用は一朝一夕には身につかないので、書店に行って山ほどある本の中から手にとって分かりやすいものから始めるのがいいと思います。
読書、セミナーを受講する、働きながら学校に行くなど、なんでもいいと思いますが、勉強した効果が分かりやすいのは資格の勉強です。
◎効果的な学び
- 資産運用(若い時身につけておけばよかった第1位)
- 資格(キャリアに直結)
- IT・AI・リテラシー(これから必須)
健康寿命を延ばすために今日からできること
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有酸素運動
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バランスの良い食事
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睡眠の質を意識する
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口腔ケア(要介護リスクを下げる)
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スマホ・テレビの見すぎを避ける
生活習慣の差は10年後に大きな差になります。
おわりに|長く健康で働き続ける「力」こそ最大の資産
人生100年時代では、
- 健康寿命
- 学び直し
- 社会保険の理解
- 資産運用
この4つが、あなたの人生を支える基盤になります。
寿命が延びても、不安なく生きていくためには、働ける体と稼げるスキルを身につけることが最大の備えになります。
身につけた方がいいもの
- 外国語
- AI
- IT
- 資産運用
- 資格
- 歴史を学ぶこと
健康寿命を延ばすのにおすすめ
- 有酸素運動
- バランスの良い食事
- テレビ・スマホを見すぎない
- 十分な睡眠
- 口腔ケア(フロス・電動ブラシ・定期歯科健診)

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