株式市場が大きく下落すると、多くの投資家が不安になります。
数年前のコロナショックでは、NYダウが一時1,700ドル超下落し取引停止し、日経平均株価も大幅下落するなど、世界中の市場が混乱しました。
こうした暴落局面は今後も必ず訪れます。なぜなら過去何度も暴落局面が定期的に訪れるのを歴史が証明しているからです。
そのたびに「売ったほうがいいのか?」「積立を止めるべきか?」という悩みが生まれるかもしれません。
しかし、長期・積立投資をしている人にとって最も重要なのは、暴落しても市場から退場しないことです。
私も個別株だけでなく、投資信託を使った積立投資をしてますが、積立投資の方は継続、むしろ買い増そうと思ってます。
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初心者は暴落相場で不安が強くなって売ってしまう
株価が大きく下がると、SNSやニュースはマイナス材料で埋め尽くされます。
そのたびに投資初心者ほど「損を拡大させないために売らないといけない」と感じがちです。
ここ20年以内だけを見ても、様々な〇〇ショックを経験しました。
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リーマンショック
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ITバブルの崩壊
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コロナショック
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チャイナショック
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米銀破綻、地政学リスク
しかし歴史を振り返ると、いずれも短期的には暴落しましたが、長期で見ると市場は必ず回復しています。
つまり、長期投資家にとって短期の価格変動はノイズでしかなく、暴落があっても積み立てを続ければいいわけです。
ETFやインデックスファンドは倒産しない

金融商品のリスクというと、購入した商品の株価が値下がりして損失を出すことです。
リスクを抑えられるといわれる積立投資であっても、数年に一度はどこかで下落してマイナスに転じることはあります。
個別銘柄だったら上場廃止のリスクがあります。保有している株式の企業が倒産したら、その株式に価値はありません。
その点、ETFやインデックスファンドに倒産はありません。
ETFというのは、証券取引所に上場している投資信託で、「Exchange Traded Funds」の頭文字をそれぞれ取ったものです。
ETFやインデックスファンドで、日経平均株価や東証株価指数といった指数に連動する商品は、これらの指数と値動きが同じになるように構成されてます。
- ETF・投資信託→0にならない→倒産しない
分散投資になっている
ETFや投資信託は、価格の変化が投資初心者にも分かりやすいうえ、分散投資の効果が期待できるメリットがあります。
リスクに対処する投資方法に分散投資がありますが、ETFやインデックスファンドはそれだけで分散投資の効果があります。
ETFの中には世界に投資したのと同じような効果が得られるものもあるので、これから投資を始める人、始めたばかりの人は知っておくとよい商品です。
運用会社が倒産しても資産は守られる
また、運用会社が倒産しても資産は分別管理されています。
とはいえETFやインデックスファンドであってもリスクはあります。というよりリスクがあるから資産が殖やせるので、むしろ重要なのはリスクとの付き合い方です。1,2年で売却する人は積立投資はしないでしょう。
ETFやインデックスファンドを使った長期積立投資の人は、あまり株価を気にせず、なんならほったらかしでもいいくらいです。定期的な確認だけでもいいでしょう。
下落局面こそ積立投資の本領が発揮される

景気が良くなると興味を持つ人が増え、反対に景気が悪くなると見向きもされなくなるのが株式や不動産といった投資です。
景気が良いときに投資を始めたいと相談を受けることがありますが、投資を始めるのには実は景気が悪いほうがいいです。
景気が悪ければ後は良くなるだけだからです。ただ、不動産投資の場合は、景気が悪いと融資が通らないこともあります。
下落局面こそ積立投資の本領が発揮される理由はシンプルで、安くなれば多く買えるからです。
ドルコスト平均法により、価格が下がるほど多くの口数を購入でき、市場が回復した時のリターンが大きくなります。
暴落というのは、つまりバーゲンセールなのです。
日本人の投資信託の平均保有期間が3年以下というのを見ても、多くの人はマイナスになると売却してしまいますが、パフォーマンスの良い投資信託は平均保有期間も長い傾向にあります。
投資をやめる人が陥る3つの誤解
株式市場が暴落した時に市場から撤退してしまう人には共通点があります。
その誤解を理解しておくだけで、暴落局面での行動が大きく変わります。
①下がる=損だから売らないといけない
株式市場では、暴落は定期的に訪れます。
投資初心者ほど暴落に影響を受け、下がったときに損しないといけないと思って売却してしまいます。
しかし、 実際は「安い価格で買える最高のチャンス」でもあります。
長期投資で大きな成果を出した人の共通点は、暴落時に退場しなかったことです。
マイナスを見て売る行動こそが、最大の損失を生みます。
② 今は時期が悪いから始めるべきではない
暴落すると大きく値を下げるので、初心者は時期が良くなったら投資を始めようと思うかもしれません。
しかし、景気が悪ければ、次はよくなるだけなので、むしろチャンスと捉えることができます。
- 景気が悪い=価格が安い=始め時
iDeCoやNISAなど長期投資が前提の制度では、時期にこだわりすぎて始められないほうがリスクです。
③ほったらかしでいいからチェックしすぎない
リバランスなどの最低限の管理(資産配分・リバランス)は必要かもしれません。
でも、私はリバランスはしてません。使う予定のある現金以外は、積立投資・金・暗号資産をしつつ、個別株が中心だからです。個別株は毎日チェックしますが、投資信託で積み立てている別の証券会社の口座はほとんど見てません。
長期投資は感情に流されないことが最も重要なので、投資信託でマイナスになってるのを見てうろたえるくらいなら、頻繁にチェックしなくてもいいくらいです。
長期投資では市場に居続けることが最大の武器

積立投資を成功に導くポイントは、
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長期
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継続
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リスクとリターン
この3つです。
特に有名なデータとして、「上昇した数日を逃すと、20年平均リターンが半減する」という事実があります。
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怖くなって売る
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積立を止める
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下落時に市場から離れる
つまり、これら3つの行動はリターンの機会損失です。
どの暴落であっても、逃げた人が損をし、居続けた人が得をしたという結果になっています。
- 積立投資の成功ポイント → 積立をただ継続する
まとめ|暴落は恐れるものではなく長期投資の味方
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市場は必ず上下を繰り返す
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ETF・インデックスは倒産しない
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暴落時に買えた人ほど将来のリターンが大きい
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投資で成果を出す最大のポイントは続けること
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退場しなければ、損失は未確定のまま
- 過去20年の平均リターン → 7~9%
- 上昇した十数日を逃すと → リターンが半減
- 投資を中止する → 機会損失
- マーケットの上昇は予測不能 → 継続して上昇を取り込む

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