「鶴見みどころ十景」をめぐる

投稿日:2020年11月30日 更新日:

「鶴見みどころ90」について調べててたら、「鶴見みどころ十景」というものを知りました。

 

鶴見は、東京や横浜へのアクセスが良い人気のエリアです。しかし、景勝スポットについては知られてません。

 

鶴見みどころ十景は、二十年前に鶴見区民から公募した結果選ばれた観光スポットです。

鶴見について誰よりも知っている地元の人に選ばれた観光スポットに期待しつつ回ってみました。

鶴見みどころ十景

鶴見区は、横浜市の北東に位置する区ですが、この区は横浜市が区の制度を施行した時に誕生しています。

横浜市には今でこそ18の区がありますが、区制の開始当初は、中区、神奈川区、保土ヶ谷区、鶴見区、磯子区の5区しかありませんでした。

「横浜市・区の変遷(区制開始から現在まで)より」

 

鶴見みどころ十景は、鶴見区の区制70周年を記念して、区民からの公募によって選ばれました。

鶴見区が誕生したのが1927年なので選ばれたのは1997年、今から20年以上前ということですね。

 

ちなみに鶴見区は、北は川崎市の川崎区、幸区と隣接し、西は横浜の港北区、南は横浜市神奈川区と隣接しています。

鶴見は横浜市の都市づくり事業で副都心(生活の拠点となるエリア)と位置付けられています。

位置的に東京や横浜・川崎に出やすいことから、横浜市内では人気のあるエリアの一つです。

 

鶴見みどころ十景については、以下の10があります。

鶴見みどころ十景

・横溝屋敷と獅子ヶ谷市民の森

・三ッ池公園

・総持寺

・響橋

・鶴見川

・鶴見つばさ橋とふれーゆ

・横浜ベイブリッジ・スカイウォーク

・大黒海づり公園

・鶴見線

・生麦魚河岸通り

 

横溝屋敷と獅子ヶ谷市民の森

所在地 神奈川県横浜市鶴見区獅子ケ谷3丁目10−2
開館時間 9:00~16:00

 

横溝屋敷は、昭和63年11月に横浜市文化財保護条例の指定文化財になった江戸時代の農村の風景を今に伝える文化遺産です。

長屋門、主屋、蚕小屋、文庫蔵、穀蔵といった5棟の茅葺き屋根を見学でき、主屋敷の中には当時の農村生活の資料が展示されています。

 

みその公園「横溝屋敷」は、見学および駐車場が無料です。

 

弘化4年(1847)の建築です。ほかの建物の建築時期は、主屋が明治29年(1896)、文庫蔵が安政4年(1857)、穀蔵が天保12年(1841)と、歴史を感じることができる建物です。

 

 

建物内には、地形模型図や民俗資料などが展示されてます。

 

蚕小屋です。1階は桑の置き場、2階はみそ置き場として利用されていたそうです。

 

穀蔵。養蚕、脱穀、食品加工と貯蔵の資料が展示されています。

 

横溝屋敷の奥にある、せせらぎの小径からは、獅子ヶ谷市民の森へ行けます。

歩いて10分もかからず、獅子ヶ谷市民の森の広場に到着しました。整備されてるので、ウォーキングにも良さそうです。

 

三ッ池公園

三ッ池公園は、三つの池が見事な公園です。

1,600本以上の桜は特に見事で、桜が咲く4月は大勢の行楽客でにぎわいます。

 

所在地 神奈川県横浜市鶴見区三ツ池公園1−1

三ッ池公園正面入口。週末だったので何台か駐車待ちしてました。北口の駐車場はもっと混雑してました。

 

三ッ池公園は、11月下旬現在、紅葉が見頃を迎えているところと、これからの所が半々といったところでした。

 

三ッ池公園というように、公園内には上の池、中の池、下の池の三つの池があります。

上の池

 

中の池

 

下の池

 

コリア庭園

 

総持寺

總持寺は、永平寺と並ぶ曹洞宗の中心的な寺院で、明治44年に石川県から鶴見に移転しました。

鶴見を代表する有名人の浅野総一郎のお墓もあります。

約50万㎡の敷地では、松、桜、あじさい、紅葉が見れます。

 

所在地 鶴見区鶴見2丁目1−1

 

横浜市鶴見にある曹洞宗の大本山「總持寺」

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響橋

響橋は、めがね橋とも呼ばれています。

響橋は昭和16年に完成した鉄筋コンクリートの陸橋です。

 

所在地 鶴見区東寺尾北台-北寺尾

響橋を上から渡るところです。

 

国道に下りた所から見た響橋です。かながわの橋100選にも選ばれています。

 

鶴見川

鶴見川は、横浜で唯一つの一級河川です。

天気が良ければ鷹野大橋から富士山が見えることもあります。

 

臨港鶴見川橋の上から見た鶴見川です。

 

鶴見つばさ橋とふれーゆ

現在、ふれーゆは臨時休業中です。

営業の再開予定は、令和3年の1月中旬だそうですが、これもコロナウイルスの状況次第で延期する可能性があります。

 

ふれーゆは、プールやお風呂がある高齢者保養研修施設のことで、子供や家族と楽しめます。

アクセスが悪いので穴場的スポットといえます。

 

隣接する鶴見川河口末広水際線プロムナードの目の前には、鶴見つばさ橋があります。

鶴見つばさ橋は、全長1020mになる、逆Y字型の世界最大級の一面吊り斜張橋です。

 

ふれーゆの南側にあるプロムナードからつばさ橋を望みます。

 

鶴見川河口末広水際線プロムナードには、釣りをしている人が多いです。テントを張ってる人までいました。

 

横浜ベイブリッジ・スカイウォーク

横浜ベイブリッジ・スカイウォークは、新型コロナウィルスの感染拡大により、休業しています。

10月に訪れた時は休業でしたが、11月、12月も休業が延長されました。

令和3年1月については、今のところ未定とのことですが、状況次第でさらに延長される可能性があります。

 

横浜ベイブリッジと併設された片道320mの有料海上遊歩道としてスカイウォークは始まりました。

2010年に一度閉鎖されましたが、2019年に土日祝のみ営業することになりました。しかも無料でです。

 

スカイウォークの施設

 

スカイラウンジ

 

大黒海づり公園

現在、新型コロナウィルスの影響で、海釣り施設は人数を制限しているようです。

 

大黒海づり公園は、有料の海釣り施設と東京湾を行きかう船を眺めることができる海浜公園です。

 

大黒海づり公園の入口は少しわかりにくいかもしれません。

この道を左折すると駐車場があります。

 

大黒海釣り施設は、土日は混雑しますが、平日は比較的空いてます。

 

公園の前を行きかう船です。

 

公園内には、芸術作品のようなものが設置されてます。

 

鶴見線

鶴見線は、大正15年に貨物船として開通しました。

お客さんを乗せるようになったのは昭和5年からです。

 

鶴見線は工場地帯を走ってるので、ほとんどの人には馴染みがない路線です。

夜景を見るのに海芝浦駅が知られているくらいです。

鶴見に住んでた学生時代に工場のバイトで浅野駅に数回来ましたが、工場以外何もありませんでした。

ちなみに浅野駅の名前は、京浜工業地帯の発展に貢献した浅野総一郎にちなんで付けられたといわれています。

 

鶴見線の鶴見小野駅を出発する列車です。

 

生麦魚河岸通り

生麦は、江戸城に海産物を献上する御菜(おさい)八ヶ浦の一つでした。

今も生麦魚河岸通りには魚屋が並び、朝市で新鮮な魚が買えます。

 

朝市は8時から10時30分頃までやっています。

 

まとめ

三ッ池公園まで徒歩で行ける場所に住んだことがあるので、鶴見駅前や三ッ池公園は知ってましたが、意外と知らないエリアも何か所かありました。

個人的に良かったのは横溝屋敷と獅子ヶ谷市民の森で、コロナが収まったら行きたいのがスカイウォークです。

 

鶴見は、東京や横浜も近いので交通もよいです。交通アクセスは良い反面、道路はけっこう混雑します。

とはいえ鶴見は副都心といわれたように、大体の買い物なら駅前や周辺のスーパーで済みます。

住むには申し分ない街だと思います。

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