積み立て投資は長期間ほったらかしにするよりも、年に1回でいいので見直しをするのがよいといわれます。
リスクがある資産形成では積立投資が推奨され、リスク対策にもなりますが、複数の投資信託を何年も保有してると設定した資産配分とのズレが生じてきます。
最初に設定した資産配分とのズレを解消することはリバランスといわれ、年に1回、2~3年に1回程度することが推奨されてます。
リバランスは主にリスクコントロール目的で行われます。
積立投資とは?ドルコスト平均法がなぜ人気?
NISAやiDeCoでは投資信託を使った積立投資が推奨されています。
積立投資というのは、価格が上がろうが下がろうが、長期にわたって毎月定額の投資信託を購入していくことです。
証券口座で金額を設定しておけば、毎月決まったタイミングで口座から引き落とされるので、資産形成に優れています。
毎月決まった額の投資信託を購入すれば、価格が高い時は購入量を少なくし、価格が安い時はたくさん購入できます。
この方法はドルコスト平均法といわれ、ドルコスト平均法なら始めるタイミングを気にせずに済みます。

ドルコスト平均法の特徴
- 毎月定額を購入
- 高い時は少なく、安い時に多く買える→リスクを抑えられる
- 始めるタイミングを気にしないでよい
- 為替リスクがある商品にも活用できる
投資期間が長くなると資産配分がズレる
毎月5万円を将来の老後資金に貯めようと思った人がいた場合を例にリバランスについて解説します。
全部を世界株式を対象にしたインデックスファンドだとリスクが高いので、銀行預金と債券中心の投資信託も購入します。
毎月5万円の内訳
- 銀行預金(0.02%)1万円(20%)
- 債券投資信託(3%)1万円(20%)
- 世界株式投資信託(8%)3万円(60%)
- 全体のリターン(5.4%)
それぞれの利回りが違うので、ほったらかしの期間が長くなるほどバランスが崩れていきます。
10年後
- 銀行預金 120万円(15%)
- 債券投資信託 139万円(17%)
- 株式投資信託 540万円(68%)
反対に市場が悪くなって株価が下落した場合もバランスは崩れます。
10年後→1年後に株式市場20%下落
- 銀行預金 120万円
- 債券投資信託 143万円
- 株式投資信託 432万円
株式市場ではマイナス20%は珍しいことではありません。
リバランスとは?
投資のリバランスは、資産配分を見直して調整することです。
積立投資で崩れた資産配分のリスクを適切に管理するため、最初に設定したバランスに戻るよう投資信託を売ったり購入します。
当初の設定 普通預金20%・債券投資信託20%・株式投資信託60%
普通預金160万円・債券投資信託160万円・株式投資信託480万円
株式が15%値下がった→普通預金160万円・債券投資信託165万円・株式投資信託408万円
元の比率に戻す→ 普通預金147万円(20%)・債券147万円(20%)・株式440万円(60%)
なぜリバランスが必要?
投資のリターンはリスクに比例するといわれてるので、株式の比率が増えるとリスクも増えることになります。
リバランスを定期的に行えば、増えたリスクを抑えることにつながります。つまり、リバランスの目的はリスクコントロールといえます。
また、株式が高騰していれば、利益を確定することにもなります。
リバランスをしない場合とした場合の比較
1年で株価が20%上昇→2年目株価が10%下落→3年目は株価が10%上昇した場合
●リバランスしない場合
普通預金160万円 | 債券160万円 | 株式480万円 | |
1年(株価20%上昇) | 160万 | 165万 | 576万 |
2年(株価10%下落) | 160万 | 170万 | 518万 |
3年(株価10%上昇) | 160万 | 175万 | 570万 |
資産合計905万円
●リバランスした場合
普通預金(20%) | 債券(20%) | 株式(60%) | |
1年(株価20%上昇) | 180万 | 180万 | 541万 |
2年(株価10%下落) | 170万 | 170万 | 511万 |
3年(株価10%上昇) | 181万 | 181万 | 544万 |
資産合計906万円
株式が好調なら株式を売却することになるので、その後も株式が好調ならリバランスをした分パフォーマンスは悪くなります。
しかし、株式市場では定期的に暴落があるので、あまりリスクを取り過ぎないということは大切です。
リバランスはパフォーマンスを良くする目的ではなく、主にリスクコントロールのために行われます。
リバランスの方法
- 1年、2年ごとに比率を調整
- 〇%乖離したら調整
- 売却しないで買い増して調整
リバランスのデメリット
・株価上昇する場面ではパフォーマンスが下がる
・売却時に課税、購入時に手数料がかかる(コストがかかる)
・リバランスのタイミングが難しい
・iDeCoではできない
まとめ
・投資のリターンは資産配分による
・複数の商品を積立投資してると資産配分にズレが出る
・リバランスは資産配分のズレを調整すること
・リバランスの目的はリスクコントロール
・リバランス時に課税・手数料がかかる
・資産が大きく乖離する前に行うのがよいとされている(1年~3年に1回)
・リバランスのメリットとデメリットを理解して賢く行う
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