ドルコスト平均法とは?

投資をしてると、どのタイミングで購入するか迷うことがありませんか?

特に個別株式でそうですが、投資が未経験だったり初心者の人なら投資信託でも迷うかもしれません。

そんな投資未経験者や初心者におすすめな方法の一つがドルコスト平均法です。ドルコスト平均法のメリットとデメリットについてまとめました。

ドルコスト平均法

資産運用で大きく増やすには、株式といったボラティリティ(リスク)の高い金融商品は欠かせません。

元本保証の商品では、減らすリスクはありませんが、増えることもほとんどないからです。

 

投資の基本としてよく言われるのは、長期、積立て、分散です。

投資信託を使った積立では、購入時期の分散をして時間の分散をはかることができます。

一括投資だと値下がりした時の影響が大きいですが、時間の分散をしてれば値下がりの影響は緩和されます。

 

ドルコスト平均法は、投資信託等の価格変動がある金融商品に定期的に一定の額を投資する方法です。

価格変動があったとしても継続すれば、価格が安い時に多く買えるので、平均コストが下がり、ボラティリティ(リスク)を平準化できます。

ドルコスト平均法では、購入の時期や金額を設定しておくことで毎回一定の金額を自動で購入します。

どちらかというと老後資金を目的とした長期積立てに向いています。

ドルコスト平均法を使えば購入するタイミングに迷う必要がないので、投資未経験や初心者の人に特におすすめです。

ドルコスト平均を使った投資としては、iDeCoやNISAのつみたて投資枠があります。

ただし、購入した金融商品に価格変動がある以上、リスクはなくなりません。また、売却時の価格に利益が影響されるので、短期目的の投資向きではありません。

20年、30年後まで使う予定のない資産について、その間の価格を気にしても意味がありません。このようにリスクとうまく付き合いながら増やすことを目的としてる感じです。

ドルコスト平均法の例

ドルコスト平均法を使った簡単な例を挙げてみます。

例えば、毎月5万円を投資信託を使って積み立てたとします。

価格(基準価額)は9カ月で5000円から12000円まで変動してます。基準価額は一般的に1万口あたりの価格を表ることが多いです。

上の表のように価格が変動してる場合、ドルコスト平均法では、価格が安い時に多く買うことができ、高い時は買う数を抑えることができます。

購入金額の総額は5万円×9カ月で45万円です。

一方、9か月後の評価額は57万6982円となりました。安い時に多く買って、高い時に少なく買い、直近の価格が平均購入額を上回った結果です。

ドルコスト平均法のデメリット

ドルコスト平均法は初心者や長期積立てでは有効といいましたが、デメリットもあります。

まずは購入する商品にリスクがあれば、リスクはなくならないということです。投資対象に株式や新興国が入ってればなおのことです。

リスクとリターンは比例する関係にあるように、ドルコスト平均法でリスクを抑えればリターンも抑えることになります。リスクが平準化されることはリターンも平準化されることを意味します。

ドルコスト平均法は購入時期を分散するので、一括投資をしていたら得られたであろう利益を逃す可能性があります。

また、ドルコスト平均の平均価格は過去の価格からくるものです。売却時の価額によって利益が大きく下がったり、マイナスもありえます。というより大きく下がってたら売らないと思うので、必要な時に現金化しにくくなることもあります。

まとめ

投資をしてると損することもありますが、リーマンショックのような経済状況であっても、そのまま投資を継続した人は資産を増やしています。失敗したのはマイナスに慌てて投資を止めてしまった人です。

投資初心者が投資を始めるにはハードルがあります。そのハードルを越えるためだったり、市場が不安定の場合はドルコスト平均法は役立ちます。

 

ドルコスト平均法のまとめ

・ドルコスト平均法は、リスクを平準化できる。

・平均購入額を下げることができる。

・購入は自動で行われるので、購入のタイミングに悩まずに済む。

・ろくでもない商品じゃなければ、老後の不安が解消される。

・長期投資なら複利の効果を活かせる。

・リスクを減らせる一方、リターンも平均化する。

・収益は売却時の市場価格に影響される。

・ろくでもない商品だと成果も低い。