人気の資格「ファイナンシャルプランナー」について解説

投稿日:2018年4月1日 更新日:

最近人気の資格「ファイナンシャルプランナー(FP)」という名前を聞いたことはあっても、まだ新しい資格なので何を相談ができるのか知らない人は多いようです。

ファイナンシャルプランナーの業務は幅広いので、ファイナンシャルプランナーごとに得意分野が違うことも分かりにくくしているようです。

 

ファイナンシャルプランナーは、顧客のライフプラン(人生設計)の目標を実現するために、顧客のお金に対する価値観等をもとに様々なデータを分析し、金融、経済、不動産、住宅ローン、保険、年金、税金といった幅広い知識をフル活用してサポートする専門家です。

ファイナンシャルプランナーの試験が、金融、不動産、年金、税金、保険、老後と幅広い範囲から出題されることからも分かります。

 

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ファイナンシャルプランナー(FP)の資格

ファイナンシャルプランナー(F P)とは、金融、不動産、税金、保険、年金、相続といった幅広い知識をフル活用して、顧客一人一人に合ったライフプラン(人生設計)を提案し、顧客の夢や目的を実現するためのお手伝いをする家計・資産設計のアドバイザーのことです。

ほとんどの人はファイナンシャルプランナーは試験に合格して登録した専門家と思ってますが、実際は誰でもファイナンシャルプランナーを名乗れます。

FP技能士やCFPとして登録してる人なら、その証であるカードを持っています。

 

ファイナンシャルプランナーの資格には、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士(FP技能士)と民間資格であるAFP、CFPがあります。

保険外交員を対象にした認定FP資格もありますが、一般的にファイナンシャルプランナー資格といった場合は、FP技能士とAFP、CFPのことをいいます。

そして、AFPとCFPの資格は日本FP協会が認定しています。

 

FP技能士の資格は、国家資格になります。

FP技能士の資格には入門の3級から最高峰の1級まであります。カードは級によって色分けされていて、1級のFP技能士カードはこんな感じです。

 

ファイナンシャルプランナーの資格には、いくつかの種類がありますが、いずれも名称独占資格です。

名称独占資格とは、試験に合格しなければ、その名称を使用することが出来ない資格をいいます。

ファイナンシャルプランナー資格は、医者や士業のように資格がなければその業務を行えないわけではありませんが、一定の知識を有していることの証になります。

 

ファイナンシャルプランナー試験の出題範囲

ファイナンシャルプランナー試験の出題範囲は広く、投資、税金、保険、節約、不動産、住宅ローン、老後といった個人に関するお金を勉強します。

ファイナンシャルプランナーの試験でどのような内容の問題が問われるのかについては、3級から1級まで試験科目は同じですが、上位級に進むほど高度な知識が問われます。

 

試験科目については、全部で6科目あります。

  1. 金融資産運用
  2. 不動産運用
  3. ライフプランニングと資金計画
  4. リスク管理
  5. タックスプランニング
  6. 相続・事業承継

金融資産運用では、株式や債券、投資信託について学び、投資手法についても学ぶので、iDeCoの対象が拡大された今なら知識の活躍場は多いことでしょう。

不動産運用では、不動産の購入や不動産投資の他、J-REITについても学びます。日本人の個人資産は不動産に偏っているので、不動産の知識がある人は有利です。

ライフプランニングと資金計画では、ファイナンシャルプランナーのメイン業務であるライフプランニングの提案について学びます。不動産を購入しても破産しないような資金計画についても学びます。

リスク管理では、将来のリスクに備える方法について学びます。また、生命保険や損害保険、医療保険についても学ぶので、保険の適切な加入のしかたが分かるようになります

タックスプランニングでは、いかに人生で税金を負担しているかを学び、どういった方法が節税につながるのかや、利用できる税制を理解できるようになります。

相続・事業承継では、資産を承継することがいかに大事かを学びます。相続については税金が非課税の人も他人ごとではありません。非課税の相続の方がもめる相続になりやすいというデータもあります。

 

ファイナンシャルプランナー試験概要

ファイナンシャルプランニング技能士試験には、受験資格があるものもあります。

3級は誰でも受験できますが、2級は「2年以上の実務経験がある」か「3級合格者」といった受験資格があります。

1級は「5年以上の実務経験がある」か「2級合格後、1年以上の実務経験がある」ことが受験資格になります。

 

FP協会のAFPとCFPについては、AFPが下位資格、CFPが上級資格になります。

AFPになるには、「2級FP技能士の合格」と「FP協会が認定する研修の修了」の2つの要件を満たしたうえで、日本FP協会に入会することが条件です。

CFPになるには、金融資産運用、不動産運用、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、タックスプランニング、相続・事業承継の6科目すべてに合格すること及びエントリー研修を終了することが条件です。

ちなみにCFPの受験資格は、AFPであることです。

 

試験は、原則マークシート形式で行われますが、記述もあります。

試験は学科と実技とに分かれ、どちらか一方だと部分合格といった扱いになり、二つとも合格して初めて試験合格になります。

 

FP技能士試験に合格するには、6割以上の正解率が必要になります。

FP技能士試験の合格率は、1級が10%、2級が20%~40%、3級が70%~90%といったところです。

CFP試験は、30%~50%の合格率になるように調整されるようなので、必ずしも60%以上の正解率が求められるわけではありません。

 

試験時間については、1級が基礎編が10時から12時30分、応用編が13時30分から16時まで行われます。

2級と3級の試験時間は、10時から12時までの2時間です。

 

CFP試験は、科目ごとに開始時間が異なりますが、いずれも2時間の試験です。

 

ファイナンシャルプランナー資格からのスキルアップ

ファイナンシャルプランナーの資格は、広い範囲の知識が求められるので、様々な業界で知識が役立ちます。

証券会社、不動産会社、銀行、保険会社、士業などであれば、就職や転職でアピールできます。

 

ファイナンシャルプランナー資格を生かして独立する人もいます。

 

就職や転職をしない人も、ファイナンシャルプランナーの知識は普段の生活と関係があるので、保険の見直し、ローンの見直し、確定拠出年金の運用、確定申告といった自分の生活でも使えます。

「子供が生まれたから、教育資金を準備したい」

「家族が増えたら保険に入る必要があるのか」

「住宅ローンはどのようにして選べばいいか」

「老後資金をどうやって準備するか」

「保険に入った方がいいのか、他に有利なやり方はあるのか」

「相続について考えたいが、自分に有効な手段はあるのか」

「確定拠出年金や確定給付年金はどのようにして受け取ればいいのか」

「保険の見直しはいつ行うのがいいのか」

といったことを自分で考えて答えが出せるようになります。

 

 

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