ママチャリで三浦半島一周サイクリングコース

投稿日:2021年8月23日 更新日:

帰省して最後の日に、三浦半島を自転車でまわってきました。

帰省といっても車で30分といつでも帰れますし、実家でボーっと過ごすより有意義かなと思ったからです。

 

三浦半島を一周するといっても小さな半島なので、一日あれば自転車でもまわれます(ママチャリはきつい)。

三浦半島は、都心からも近く、海の絶景を楽しめるので、人気のサイクリングコースとなっています。

小さな半島ですが、鎌倉時代の政治の中心地鎌倉や、日本海軍の拠点が置かれた横須賀があるので、歴史にふれながらサイクリングできるのも魅力です。

三浦半島サイクリングコース

クロスバイクやロードバイクで三浦半島一周をした経験はありますが、ママチャリで行くのは大学生の時以来です。

三浦半島一周サイクリングコースは、海側の道路をまわるので、走っていて気持ちいいです。

 

今回は横浜南部にある実家から、時計回りに三浦半島を回って、逗子駅を経由して横浜市内に戻るルートで行きました。

今回のルートでは、ヴェルニー公園、三笠公園、走水神社、観音崎、浦賀燈明堂、ペリー公園、海南神社、立石公園、長者ヶ崎、森戸神社といった観光名所を通ります。

史跡や観光名所を見学しながらであれば、よりサイクリングを楽しめるはずです。

 

海沿いを走るルートは、千葉から和歌山の海岸沿いを走る「太平洋岸自転車道」とも重なります。

 

自転車半島宣言のマイルストーンをまわってみるのも、ただ漠然と走るだけより面白いと思います。

   

左から観音崎、野比海岸、宮川公園、荒崎公園

 

   

左から湘南国際村、長者ヶ崎、小坪、由比ヶ浜海岸

※写真は私が実際に行った時のものですが、今回は湘南国際村、小坪、由比ヶ浜海岸へは行ってません。

 

全長80km以上なので、休憩を多めにとりながら進む予定ですが、坂は出来るだけ足をつかないように頑張りました。

出発前に立てた今回の目標です。

今回の目標

・休憩以外では坂道で足をつかない

・8時間以内で帰る

・史跡を見学する(三崎城跡・秋谷の立石)

 

観音崎まではほぼ平坦

10時過ぎに実家を出発して、まずは横須賀の観音崎を目指しました。

国道16号線で横須賀まで行きましたが、ここまではほとんど平たんな道です。坂もありますが緩やかなので、ママチャリ(3段変速ギア付き)をローギアにすれば問題ありません。

 

出発から30分くらいで横須賀市に入りました。ここから追浜になります。

 

自転車は原則車道を走らなければいけないので、ママチャリといえども車道を走るのが原則です。にもかかわらず車に煽られることは多く、バスからも危険運転されることがあります。

横須賀は日本有数のトンネルの街なので、追浜からトンネルが続きます。トンネルは道路幅が狭くなるのでママチャリだと少し怖いです。トンネルの歩道の中には、人一人通れるのがやっとの狭さのものもあり、そういったトンネルでは押して歩くことすらできませんから、車道を走るしかありません。この区間は特に気を付けて進みました。

 

横須賀市に入って15分くらいでヴェルニー公園に到着しました。自衛隊の施設が近くにあるので、公園とは思えない景色です。

 

国道16号線をそのまま進むと「よこすか海岸通り」になります。

左側は東京湾で猿島や横浜ランドマークタワーが見えます。通りにはヤシの木が植えてあり、堤防には高校生のアートペイントがあって面白いです。

今日は見れませんでしたが、走水の高台から見える夕日は絶景です。

破崎緑地手前の坂で少し苦戦しましたが、無事に観音崎へ到着しました。

この辺りでも日によっては水がきれいです。

 

三浦半島のサイクリングの魅力は海にあり

観音崎公園で少し休憩した後、観音崎通りで浦賀に出ました。

 

浦賀の渡しでは、大人200円、自転車50円を支払えば、向こう岸を船で渡れます。

浦賀の渡し船は、浦賀奉行が置かれた頃(江戸時代)から始まるそうです。浦賀奉行所跡に寄るつもりでしたが、何もないのを思い出し止めました。

 

浦賀の渡しの前の道をそのまま海沿いに進んで行くと、やがてペリー公園に着きます。公園の目の前は久里浜海岸です。公園内にあるペリー記念館は見学無料です。

 

個人的におすすめなのが野比海岸からの眺めです。野比海岸のマイルストーンの前には、スマホスタンドが備え付けてあるので、海をバックに記念写真が撮れます。

 

久里浜港の前を進んでいくと海が見えてきます。海沿いの道は気分爽快になれるので好きです。

ここからは海沿いの道が続きます。海沿いの道よりも一本内陸側に入った方が走りやすいので、海に飽きたら入った方が楽です。

 

マクドナルドの前の別れ道では、海沿いの方の道路を進みました。この辺りは長閑で交通量も少ないので走りやすいです。

ここからは車の量が減るので少し走りやすくなります。

 

三浦半島サイクリングで一番の難所

海沿いの道をしばらく進むと、三浦半島で一番の難所である最初の坂があります。

一見すると今までの坂と大差ないように見えますが、進むにつれて坂がきつくなっていきます。

この坂で初めて足をついてしまい、少し休んで再び立ちこぎで挑戦しましたが、今度は汗でグリップが滑って足がついてしまいました。自転車を押して坂を上ることはしませんでしたが、結局この坂で2回足をついてしまいました。

ロードバイクやクロスバイクといった自転車ならギアを軽くすることで上れますが、ママチャリで走る私には地獄のような坂でした。

 

江奈湾は干潟が有名ですが、この日は潮が満ちてたので、ぜんぜん海の底が見えません。

 

江奈湾を越えると、再びきつい坂が現れます。

ここの坂もきついですが、ここは何とか足をつかずに上れました。が、上り切ったところの歩道脇で大の字になって「ぜえぜえ、はあはあ」ぶっ倒れて休憩してました。止まることなく上ったおかげで坂の途中の写真はありません。

 

三浦市内の坂はきつかったですが、高台からの眺めは絶景でした。

途中にあった飲食店で休憩を兼ねてマグロ丼を食べました。

 

今回の目的の一つであった「三崎城跡」に寄ることもできました。

三崎城跡

このあたり一帯は城山といい、古城の跡である。三崎城は海にのぞみ丘陵に地の利を得、土塁、空堀をいく重にも組み合わせた中世の山城で、築城の年月は不詳であるが永正十五年(1518)七月十一日北条早雲に敗れた三浦義同が新井城に亡ぶとき、三崎城もまた落城した。その際囲みを破った城兵は城ヶ島に逃れなお抵抗をつづけたという。

三崎城は新井城の重要な支城であるとともに水軍の根拠地でもあったといいます。しかし、豊臣秀吉の小田原征伐で三崎城は廃城になりました。

 

新型コロナウィルスで観光名所が閉鎖

三崎港まで来たら、次は三浦半島を北上します。

油壷を通ると引橋の交差点まで続く長い坂がありますが、ここもママチャリだときつかったです。

この坂が一番長い上り坂でしたが、ゆっくりとならママチャリでも上れました。ここの坂を上り切ったところでも休憩しましたが、出発しようとするとズキッと疲れで足が痛くなってきました。

 

引橋を過ぎると下り坂になりますが、下り坂は最高に気持ち良かったです。しばらく進んでソレイユの丘入口も過ぎると、野菜の直売所「すかなごっそ」があります。

すかなごっそに寄りたかったのですが、残念ながらこの日は休日でした。

 

次に立ち寄ろうと思ったのが秋谷の立石公園ですが、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて駐車場が閉鎖(~8月31日)されてました。

 

駐車場は閉鎖されてましたが、公園は閉鎖されてるわけではないので立石は見学できます。梵天の鼻で釣りをしている人もいました。

 

途中の葉山しおさい公園と長者ヶ崎駐車場も閉園・閉鎖されてました。

 

逗子には18時過ぎに着きました。

逗子から六浦駅前を通って帰るコースだと、池子隧道までの坂が最後の難所です。

ここからは休憩なしでペダルをこぎ続けました。ロードバイクやクロスバイクだと何ともない坂ですが、ママチャリだと結構きついです。

 

結局、18時40分過ぎに何とか帰れました。

 

今回の結果

総時間:8時間30分(オーバー)

坂で足がついた回数:2回(失敗)

三崎城跡・立石の見学(達成)

 

三浦半島を自転車で周るのは、想像していた以上にきついものでした。

特に三浦市は坂が多いのできつく、当分は走りたくないという気持ちですが、振り返ってみると眺めが良い場所が多くて楽しめたと思います。

三崎を過ぎたあたりからひざが痛くなりましたが、一日寝たら次の日は何ともなかったです。連日の自転車旅が予行訓練になったのかもしれません。

 

三浦半島サイクリングコースは、ママチャリではきついですが、スポーツバイクなら楽しいと思います。

オートバイでも楽しめる海が絶景のコースです。

次回はママチャリでない自転車で行きたいと思うのでした。

  • B!