ファイナンシャルプランナーに相談するとキャッシュフロー表とバランスシートを提示されます。
現在の家計の状況を知るにはバランスシートを作成することが有効です。
簿記の知識がある人なら貸借対照表といった言葉をご存じだと思いますが、その貸借対照表のことです(バランスシート=貸借対照表)。
バランスシートはある時点での財産の状況を表したものです。
このバランスシートの考えはライフプラン作成でも活用できます。
バランスシートとは
バランスシート(balance sheet)は貸借対照表のことで、B/Sと略されることもあります。
バランスシートは財務諸表の一つで、ある時点についての企業の財政状態を表します。
借方(左側)に資産の状況、貸方(右側)に負債、純資産の状況を表します。
企業の財務状態を表すバランスシートは、企業の経営成績を表す損益計算書と並ぶ重要な資料です。
バランスシートを応用して家計の状況を表すこともできます。
バランスシートの構造
簿記は、借方と貸方を使って取引の流れを記録したものです。
バランスシートには、資産を借方、負債と純資産を貸方といったルールがあります。
また、資産=負債+純資産といったルールが成り立ちます。
資産 | 負債 |
純資産 |
企業であれば、資産には売掛金や貸付金、負債には借入金や買掛金などが入りますが、個人が対象の家計では少し異なります。
●資産(assets)
保有する経済的価値のあるものを資産といいます。
資産:現金預金、有価証券(株式・債券・投資信託他)、住宅、車両、貯蓄型保険など
●負債(liabilities)
返済や支払い義務があるものを負債といいます。
負債:住宅ローン、自動車ローン、奨学金など
●純資産(net assets・equity)
資産と負債の差額を純資産といいます。資産が1億円あっても9千万円の負債を返せば残りは千万円しか残らないように、純資産こそが本当の資産といえます。
純資産:資産ー負債
家計のバランスシートを作る流れ
1.必要な情報を集める
資産:現金、定期預金、株式、債券、投資信託、貯蓄性保険、マイホームなど
負債:住宅ローン、自動車ローン、カードローン、奨学金など
マイホームや自動車は現在の市場価値が資産価値になります。
2.資産と負債の総額を算出する
資産と負債をリストアップしたら、それぞれの総額を出します。
資産の株式は現在の価値、住宅ローンやクレジットなどの負債は残高です。
残高は支払額明細表があれば分かります。
3.資産と負債で家計の状況を把握する
バランスシートを作成するメリットは、資産と負債が一目で分かり、家計状況のバランスが分かることです。
負債が資産を上回れば債務超過なので、早期の改善が必要です。
●具体例
資産
固定資産
|
負債
負債合計 2100万円 |
純資産
合計 2600万円 |
|
資産合計 4700万円 | 負債・純資産合計 4700万円 |
4.ポイント
資産というと現金や預金、株式や債券といった現金や現金化しやすいものをイメージしがちですが、終身保険や学資保険も資産になります。終身保険は解約すれば解約返戻金としてお金が戻り、学資保険は将来の教育資金になります。
また、購入したマイホームも資産です。
資産は、現時点や将来に現金を生じさせることができる(家を売る→現金)ものだからです。
一方、負債は現在または将来に資産を減らすもの(義務)をいい、よくあるのは住宅ローンや奨学金です。
4.改善策を立てる
バランスシートを見たうえで、負債が多い場合は早期返済を目指したり、資産運用を見直したり、支出削減を考えます。
収支では健全な家計に見えても、将来の時点で大きくマイナスする時は資産を取り崩すことになります。
バランスシートは、ライフプランやキャッシュフロー表とあわせて分析すると、より実態が見えてきます。
実態が見えてくれば改善策も立てやすくなります。
まとめ
・バランスシートで家計の資産状況をチェックできる
・キャッシュフロー表とセットで分析するとより効果的
・資産ー負債=純資産が実質的な資産
・子供の入学は収支がマイナスになる時期→資産から補う
・資産状況がマイナスになる→改善を考える
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