JR関内駅(市営地下鉄関内駅)の南側にある「大通り公園」は、横浜の中心・中区にある細長い公園です。
幅は30mほどと大したことはないのですが、縦(北東から南西に)の方は約1200m(1.2キロ)もあります。
公園は、横浜市営地下鉄の関内駅に接しており、反対側の端は市営地下鉄の阪東橋駅と接しています。
公園の中心は市営地下鉄、伊勢佐木長者町駅の上にあり、公園から伊勢佐木長者駅の改札に行けます。
公共施設やオフィスも近いので、平日はスーツを着たサラリーマンが休んでいるのを見かけます。
横浜市庁舎は、本町の新庁舎に移転しましたが、他の公共施設は残ってます。
また、週末には公園内でバザーやイベントをやっているのを見かけます。
当社のオフィスから最も近い公園がこの大通り公園なので、気分転換を兼ねて散歩に行ったり、読書をしに行くこともあります。
伊勢佐木モールへも徒歩で4、5分くらいなので便利です。
大通り公園は運河を埋め立ててできた公園
大通り公園は、細長い珍しい公園です。もともとは吉田川、新吉田川という川だったのを埋め立てて公園にしました。
細長い公園になったのは、川を埋め立てて公園にしたからです。
公園は「石の広場」「水の広場」「緑の森」に分かれていて、緑の森にはサンクガーデンがあります。
関内駅に近いところから、石の広場、水の広場、緑の森の順番に並びます。サンクガーデンは水の広場側にあります。
また、石の広場、水の広場、緑の森には、それぞれ彫刻作品が建っています。
大通り公園は、吉田川を埋め立ててつくった公園で、「みどりの軸線」構想に基づき、建設されました。JR関内駅から旧阪東橋に伸びる長さ1.2km、幅30~40メートル、面積3.6haの大緑地帯を形成する横浜市を代表する公園として昭和53年に完成しましたが、全般的な施設の老朽化に伴い、平成11年から14年にかけて、再整備を行いました。
石の広場
石の広場は、関内駅側にもっとも近い広場です。
近くでは関東学院大学の新校舎が建設中でしたが、2023年に校舎は無事開校しました。
大通り公園 石の広場
横断歩道を渡ればJR関内駅です。
広場の中央には芝生があります。
広場には、オーギュスト・ロダンの瞑想というブロンズ彫刻が設置されています。
瞑想
1885年製作
ロダンの前作の中で、最も力強い作品の一つ。
「内なる声」とも呼ばれ、地獄の門のため製作された
水の広場
水の広場には噴水があり、水の一生をテーマにしています。
水の広場には、ヘンリー・ムーアの「3つの部分からなるオブジェ」が置かれてます。
屋外に設置するには最もふさわしい、モニュメンタルな作品といわれています。
3つの部分からなるオブジェ
1960年製作
人間の姿を思わせる有機的な造形。
水の広場中央には噴水があります。
公園内は鳩が多いです。
公園から市営地下鉄「伊勢佐木長者町駅」の改札へはそのまま行けます。
写真の先にある階段を下りた先に伊勢佐木長者町駅の改札があります。
緑の森
緑の森が一番長く、樹木が豊かなゾーンです。
ウォーキングしている人も多く見かけます。
サンクガーデンと呼ばれるエリアには、オシップ・ザッキンの「働く女」の像が置かれています。
働く女
1920年製作
ロシアの彫刻家で、キュービズム運動に参加した初期の代表的作品の一つ
緑の森というだけあって、このエリアにはたくさんの植物が植えてあります。
写真中央には啓翁桜(けいおうざくら)が植えてあります。もっと先に進むと紅枝垂桜が植えてあります。
ゆりの木
バラは横浜の市花です。写真のバラはレッドクイーン。
橋の詩
横浜市営地下鉄「伊勢佐木長者町駅」の改札前には、埋め立て前の川があったときに架かっていた10の橋のレリーフがあります。
関内駅側から、蓬莱橋、権三橋、つるのはし、千秋橋、山吹橋、武蔵橋、長島橋、よこはまばし、阪東橋、日本橋の順に10橋がかかってました。
中には今も交差点や地名として名前が残っているものもあります。
大通り公園は、昭和48年まで吉田川・新吉田川と呼ばれた一本の運河でした。昔をしのぶ多くの市民の方々から、かつての運河にかかっていた10橋の橋名板を保存し、公園内への設置を望む声がありました。
そこで、これらの橋名板を含む記念レリーフとして設置することにいたしました。
こうしてた歴史的、文化的遺産を身近なものとして残し、人間性あれれる街づくりのシンボルとしたいと思います。
昭和56年10月31日
案内より
おわりに
神奈川県には様々な公園がありますが、大通り公園のように細長い公園は珍しいです。
大通公園が長いのは、吉田川という川を埋め立てて作ったからです。