NYダウ平均株価が一時1700ドル以上値下がりし、取引停止になりました。
東京株式市場でも、日経平均株価が1万7000円台となるなど、今後もさらに下落する可能性があります。
今回の新型コロナウィルスに対して、アメリカのトランプ大統領は他国からの人と物の制限をかけると演説しましたが、この演説を受けて大幅に平均株価が下落しました。
法人企業景気予測調査では、大企業でマイナス10.1の結果となっており、急速な景気の冷え込みが懸念されています。
今回の騒動で閉店する店舗や旅館が出ており、このまま長引けば倒産する上場企業も出てくるかもしれません。
ここ数年に資産運用を始めた人は、かなり不安ではないでしょうか。
積立投資の人は、これから日本の株価が下落しても、引き続き継続して投資を止めないことです。
私も個別株だけでなく、投資信託を使った積立投資をしてますが、積立投資の方は継続、むしろ買い増すつもりです。
ETFやインデックスファンドは倒産しない
金融商品のリスクというと、購入した商品の株価が値下がりして損失を抱えたり出すことです。
リスクを抑えられるといわれる積立投資であっても、数年に一度はどこかで下落してマイナスに転じることはあります。
個別銘柄だったら企業の倒産によるリスクがあります。保有している株式の企業が倒産したら、その株式に価値はありません。
リーマンショックの時も保有している銘柄で倒産した企業はありませんでしたが、一気にマイナスになって結局損切りしました。
その点、ETFやインデックスファンドに倒産はありません。
ETFは証券取引所に上場している投資信託で、「Exchange Traded Funds」の頭文字をそれぞれ取ったものです。
ETFやインデックスファンドで、日経平均株価や東証株価指数といった指数に連動する商品は、これらの指数と値動きが同じになるように構成されてます。
投資初心者にも分かりやすいうえ、分散投資の効果が期待できるのがメリットです。
リスクに対処する投資方法に分散投資がありますが、ETFやインデックスファンドはそれだけで分散投資の効果があります。
ETFの中には世界に投資したのと同じような効果が得られるものもあるので、これから投資を始める人、始めたばかりの人は知っておくとよい商品です。
運用会社が倒産しても、資産は分別管理されています。
とはいえETFやインデックスファンドであってもリスクはあります。というよりリスクがあるから資産が殖やせます。
重要なのはリスクとの付き合い方で、数年で売却する人は積立投資はしないでしょう。
長期積立投資の人はあまり株価を気にせず、なんならほったらかしでもいいくらいです。
市場の悪いときに始めたほうがいい
景気が良くなると興味を持つ人が増え、反対に景気が悪くなると見向きもされなくなるのが株式投資や不動産投資です。
景気が良いときに投資を始めたいと相談を受けることがありますが、投資を始めるのには実は景気が悪いほうがいいです。
景気が悪ければ後は良くなるだけだからです。ただ、不動産投資の場合は、景気が悪いと融資が通らないこともあります。
市場が冷え込めば、今までよりも商品が安く、多く買えます。
iDeCoや積立てNISAといった長期投資が前提であれば、あまり時期にこだわると始めることが出来なくなります。時期にとらわれず、始めるなら今でしょです。
積立て投資や長期投資は、長期になるほどリスクが低くなるといわれますが、それでもリスクはあります。
株式市場は上がったり下がったりを繰り返しますが、積立投資ならそれも気にする必要はありません。
日本人の投資信託の平均保有期間が3年以下というのを見ても、多くの人はマイナスになると売却してしまいます。損を出して止めてしまう人も多いです。
下落しても気にしない
保有しているETFや投資信託の価額が下落したのであれば、むしろ買い増すことを考えてもいいです。
理由は金融商品を多く購入できるからです。また、落ち着けば次は景気が上向くサイクルに変わります。
リーマンショッククラスの株式市場の冷え込みは数十年に1度なので、異常に景気が悪い状態といえます。
それでも10年も経たず株価は持ち直しました。
バブルも定期的に起こっては崩壊しているように、株式市場や不動産市場は景気の良い悪いを繰り返します。
特に積立て投資、長期投資をしている人は、長い目で見れば慌てる必要はありません。
新型コロナウィルスのようなウィルスに遭遇したのは初めてですが、株価が下落しても過去の歴史を見ると数年で持ち直す可能性のほうが高いです。
まとめ
新型コロナウィルスは収束する気配がなく、人と物の移動を制限する原因になっています。
このままだと株式市場が失速する可能性が高く、景気が冷え込めば不動産市場も大きく失速する可能性があります。
株式市場や不動産市場は、景気の良い悪いを繰り返しています。
過去大切だったのは、市場から退場せずに留まり続けることでした。
積立て投資や長期投資をしている人は、今回株価が大幅に下落しても、慌てて売却することなく、引き続き積立てを継続することです。