京浜急行逗子線の神武寺駅から徒歩圏内にある「池子遺跡群資料館」に行ってきました。
池子遺跡群の周辺の一部は、今もアメリカ軍に提供され、日本人は立ち入りが禁止されています。
アメリカ軍人の住宅を建設する際に、弥生時代から現代までの生活様式を知ることができる出土品が多数発見されました。
池子遺跡群資料館では、遺跡から発見された資料が無料で公開されているので、子供と一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。夏休みの自由研究にもよさそうです。
池子遺跡群資料館
池子遺跡群資料館は、池子の森自然公園の敷地内にある建物にあります。
池子の森自然公園の総合案内版です。
総合案内版から少し先の建物に池子遺跡群資料館があります。
池子の森自然公園の入口に車を停めたので、少し歩きました。
池子遺跡群資料館の看板が建物の中に置かれていて、入口が分からず迷いました。
建物に入った3階に展示室があります。
資料館の受付にはパンフレットが置かれてあります。
池子遺跡概要
パンフレットによれば、池子住宅地区および海軍補助施設の敷地は、逗子市と横浜市にわたる約288万㎡に及ぶようです。
このうちの85万㎡はアメリカ軍家族の住宅計画が立てられ、その際の工事で埋蔵文化財の影響が懸念され、記録を残すために発掘調査が行われました。
発掘調査では、弥生時代から近現代にいたるまでの人々の生活が分かる資料が多数発見されました。
特に弥生時代の資料が良好な状態で出土しており、展示室でも資料を見学できます。
弥生時代の資料の他、縄文時代と思われる石器、古墳時代の鏡や鍬といった石の道具、奈良から平安時代のものと思われる木製品や帯金具、中世から近世までのものと思われる陶器や漆器などが出土しています。
池子遺跡群の特徴
低湿地であったため、ふつうは腐りやすい木製品が良い状態で大量に発見されました。特に調査区南端部の弥生時代の旧河道からは土器や石器、骨角製品とともに多くの木製品が見つかり、 量・種類ともに豊富で、全国的にも注目されています。
また、完成品になる途中の未製品が多いのも池子遺跡群の特徴です。木製品は製作の過程で、 水に漬けて木材のアクを抜く作業が必要です。そうしないと出来上がった製品に歪みが生じてしまうそうです。
豊かな森と水が得られる当地は、木製品の生産地であったと考えられます。各段階の未製品は弥生時代のひとびとのものづくりの過程や工法、工夫がうかがえる貴重な資料です。逗子市HP 池子遺跡群について
池子遺跡群資料館へのアクセスと駐車場
所在地:神奈川県逗子市池子
アクセス:京浜急行逗子線「神武寺駅」から徒歩15分、JR「逗子駅」から「笹倉」行きバスで「池子十字路」下車 して徒歩8分
入館料:無料
休館日:月曜日(休日にあたる場合は翌日の平日)・年末年始(12月28日~1月3日)
開館時間:9:00~16:00
有料駐車場あり
池子の森自然公園の入口です。
左側には400mのトラックがあり、右側にはアメリカ軍住宅地の入口があります。右側の敷地は許可がないと日本人は入場が禁止されています。
池子の森駐車場
池子の森自然公園の駐車場についてです。
利用時間は、8:45~21:15まで
駐車料金は、入庫後30分以内無料、入庫後1時間まで100円、以降30分ごと50円かかります。当日最大600円です。
池子の森自然公園
池子の森自然公園には、スポーツエリアと緑地エリアに分かれます。
スポーツエリアの「400mトラック」は、かなり広々としてます。
野球場とテニスコートもあります。訪問時は誰も利用してませんでした。
写真にある坂を上って行った先が緑地エリアになります。
散策路から緑地エリアへ行けます。シロウリガイの化石も展示されています。
緑地エリアは、土日祝日のみ開園しています。
開園時間は、8:45~17:00です。
まとめ
池子遺跡群資料館では、無料で弥生時代から中世までの出土品を展示しています。
お子さんの勉強だけでなく、大人にとっても池子の歴史に触れることができ、勉強になるかもしれません。
自然が多い逗子らしい施設でした。