神奈川県横須賀市にある通称「どぶ板通り」といわれる商店街は、スカジャン発祥の地と呼ばれています。
どぶ板通りは、汐入駅から横須賀中央駅に向かう途中にある商店街のことで、国道16号線から1本入った通りになります。
訪れたのは中学生の頃以来だったのですが、久しぶりに見たどぶ板通りは道がきれいに整備されてました。ただ、昔のような活気がないような印象も受けました。
近くのショッパーズプラザが、2020年にリニューアル予定のため3月で閉館したので、その影響もあってかどぶ板通りを歩いている人自体が少ない気がしました。
どぶ板通り
どぶ板通りは、京浜急行線汐入駅からアメリカ海軍施設近くまでの300mくらいの商店街をいいます。
商店街が通称どぶ板通りと呼ばれるようになったのは、太平洋戦争よりも前のこと、商店街にあったどぶ川に鉄板を敷いたことに起因しているといわれます。
太平洋戦争後の海軍施設にはアメリカ海軍が駐留し、どぶ板通り商店街にはアメリカ人向けのバー、ミリタリーショップ、スカジャンショップ、ハンバーガーショップなどが軒を連ねました。
現在は横浜市内各地で外国人を見かけることは珍しくなくなりましたが、今から30年前はどぶ板通り商店街などの横須賀周辺まで行かないと外国人を見かけることはそうありませんでした。
横浜市は観光地なので昔から外国人は多かったのですが、横須賀のほうが外国人を身近に感じることができました。
どぶ板通りには本場アメリカのネイビーバーガーやバーがあり、日本の商店街とは雰囲気が異なるのも見どころです。
また、ドル街横須賀に加盟している店舗では、円だけでなく、ドルも使用できます。
ドル街横須賀に加盟している店舗は約90店舗にもなるようです。
どぶ板通りへのアクセス
アクセス:京急汐入駅より徒歩3分、JR横須賀駅より徒歩10分
どぶ板通りはスカジャン発祥の地
どぶ板通りの地面は石のブロックが敷き詰められてますが、「ドブ板通り スカジャン発祥の地」と刻んである石も埋まってます。
スカジャンは、太平洋戦争後に日本に駐留したアメリカ軍人がジャケットに日本の刺繍を入れたことから始まったといわれ、横須賀はスカジャン発祥の地と言われています。
刺繍には、龍や虎、鷲、鷹といったものが入れられ、一時期は不良少年の間でも流行しました。
どぶ板通りには、スカジャンの専門の店舗もあり、中には70年も営業をしている老舗店もあります。
横須賀市のHPには、スカジャン発祥の地宣言の記載があります。
どぶ板通りの散策
どぶ板通りを歩いていると、敷き詰められたコンクリートブロックと一緒に、地面に有名人の手形が設置してあります。
横須賀と縁がある人の手形レリーフで、王貞治や宇崎竜童といった有名人のものもありました。
「ドブ板通りを含む横須賀中心地区の商店会は特色のある街づくりを目指して、横須賀に馴染みの深い有名人の手形レリーフを設置しています。
今回、ドブ板通りのもつ個性的な街並景観を活かした再開発事業を行うにあたり、新たなレリーフをここに追加いたしました。今まで以上により親しみやすく、楽しい散歩道になることと思います。」
平日の正午ごろに訪れましたが、どぶ板通りは20年前と比べると随分と静かで、昔より活気がないと感じました。
夕方から営業する店舗も多くありますが、閉店している店舗もあり、日中にもかかわらず人が少ないのに驚きでした。
どぶ板通りの脇道です。横須賀は階段が多いのが特徴で、平坦なのは海側だけです。横浜よりも横須賀の方が急な坂が多いです。
営業で横須賀をまわっていると、崖の上に立っている一戸建ても珍しくなく、「よくこんな所に家を建てたなー」と驚くこともしばしばです。
夕方から営業開始の店も多いです。
横須賀と言えば海軍カレーも有名です。どぶ板通りでは、ネイビーバーガーのお店の方が多い印象です。
平日のどぶ板通りは寂しい印象です。面白そうなお店もあったのですが、営業時間外で入ることはできませんでした。
汐入駅からどぶ板通りを通って横須賀駅に向かって歩くと、通称ベースと呼ばれるアメリカ海軍の施設入口に出ます。
左に曲がらず、真直ぐ進むと三崎街道に出るので、街道を右に行くと横須賀中央駅です。
おわりに
・どぶ板通りは、どぶ川に鉄板を敷いたことが始まり。
・どぶ板通り周辺の店舗には、ドルが使えるお店がある。
・どぶ板通りは、スカジャン発祥の地。
・平日のどぶ板通りは寂しかった。夜はベースで働く人で賑わってるようです。
「横須賀も人口減少の影響はありました」