【令和8年】神奈川県の地価公示、横浜・川崎が牽引

不動産

国土交通省は、令和8年(2026年)1月1日時点の地価公示を、同年3月に発表しました。

神奈川県も、県内分をまとめた資料を公表しています。

 

結論から言うと、神奈川県の地価は、住宅地・商業地・工業地のいずれも上昇が続いています。

特に横浜市・川崎市・相模原市が地価上昇を牽引する構図は、ここ数年変わっていません。

 

この記事から分かること

  • 令和8年(2026年)地価公示における神奈川県全体の動向
  • 横浜市・川崎市・相模原市の住宅地・商業地の上昇率
  • かつて下落が続いていた三浦半島エリアの最新の変化
  • 地価公示とは何か、時価とどう違うか

 

地価公示とは

地価公示とは、国土交通省が毎年1月1日を基準日として、3月に発表する土地価格の目安です。

不動産鑑定士などの専門家が、過去の取引事例や収益性を参考に、1㎡あたりの価格を算定し、調整した上で公表します。

 

不動産は同じ土地でも評価方法によって価格が異なりますが、地価公示は一般の人が土地取引の目安にできる代表的な指標です。

ただし、過去の取引事例や収益性をもとに算定するため、実際の取引価格(時価)とは乖離することもある点には注意が必要です。

 

令和8年地価公示では、神奈川県内の調査地点は1,758地点(住宅地1,309地点、商業地365地点、工業地72地点、その他12地点)となっています。

 

神奈川県全体の動向

神奈川県全体の用途別平均変動率は、次のとおりです(カッコ内は前年の変動率)。

用途 令和8年の変動率 前年(令和7年)の変動率 連続上昇年数
住宅地 3.4% 3.4% 5年連続上昇
商業地 7.3% 6.6% 14年連続上昇
工業地 6.0% 6.2% 13年連続上昇

住宅地は前年と同率での上昇、商業地は上昇率が拡大、工業地は上昇率がやや縮小という結果でした。

住宅地の平均変動率は、継続地点がある58市区町村のうち55市区町(前年54市区町村)で上昇しており、上昇の裾野が広がっていることがうかがえます。

商業地についても、継続地点のある51市区町のうち47市区町で上昇し、下落した地点はありませんでした。

 

横浜市・川崎市・相模原市が上昇を牽引

横浜市

横浜市は全区で上昇し、市全体では前年の7.2%から拡大して8.2%の上昇となりました。

横浜駅周辺やみなとみらい地区では、安定した賃料水準や空室率の低さを背景に、地価の上昇傾向が継続しています。

 

川崎市

川崎市も全区で上昇しました。

公示地価全体(住宅地・商業地・工業地の平均)では前年比5.56%の上昇で、住宅地は4.43%、商業地は8.97%の上昇となっています。

区別では、川崎区が商業地で10%以上、幸区・高津区・中原区が9%以上の上昇と、特に上昇率が高い結果でした。

 

相模原市

相模原市も全区で上昇し、市全体では前年の6.6%から拡大して7.0%の上昇となりました。

中央区で8%以上、南区で7%以上、緑区で5%以上の上昇です。

リニア中央新幹線の駅が設置される予定の緑区・橋本駅周辺では、開発への期待感を背景に、継続して地価の上昇傾向が見られます。

 

鎌倉市

鎌倉市では、鎌倉駅や箱根湯本駅周辺の観光地エリアで、訪日外国人旅行者数・消費額の増加を背景に、商業地の強い上昇が続いています。

 

かつて下落が続いた三浦半島エリアは?

2019年(平成31年)当時の地価公示では、横須賀市・三浦市を含む三浦半島エリアは、下落が目立つ地域でした。

しかし、直近の公示地価では状況が変化しています。

 

令和7年(2025年)時点のデータでは、横須賀市の公示地価は前年比+2.33%、三浦市は+1.09%と、いずれもプラスに転じています。

神奈川県全体の地価上昇の流れが、かつて下落が続いていたエリアにも波及してきていることがうかがえます。

 

エリア かつての傾向(2019年頃) 直近の傾向
横浜市・川崎市・相模原市 上昇 上昇が継続・拡大
横須賀市 下落 プラスに転じる(+2.33%、令和7年)
三浦市 下落 プラスに転じる(+1.09%、令和7年)

 

まとめ

  • 令和8年地価公示では、神奈川県の住宅地は5年連続、商業地は14年連続、工業地は13年連続の上昇
  • 横浜市・川崎市・相模原市はいずれも全区で上昇しており、地価上昇を牽引している
  • かつて下落が続いていた横須賀市・三浦市も、直近ではプラスに転じている
  • 地価公示は土地取引の目安になる指標だが、実際の取引価格(時価)とは乖離することもある

土地の売買を検討する際は、地価公示や基準地価といった公的な指標に加えて、実際の取引事例や周辺の開発計画も踏まえて判断することをおすすめします。

 

 

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の土地の価格や取引の可否を保証するものではありません。実際の売買にあたっては、最新の公示価格や取引事例を確認の上、専門家にご相談ください。本記事の内容は執筆時点(令和8年地価公示公表時)の情報に基づいています。

 

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