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フラット35の利用者調査報告(2019年11月修正)

投稿日:2017年2月16日 更新日:

住宅金融支援機構では、フラット35の利用者に対して、利用者の属性、建設または購入した住宅の概要、所要資金の調達内訳といった集計をとって公表しています。

 

住宅金融支援機構のホームページで、2018年度の「フラット35利用者調査報告」の集計結果が公表されています。

 

今回の調査で分かったこと

1.住宅面積が縮小する一方、所要資金は上昇

全ての融資区分において、住宅面積が縮小する一方、所要資金(新築および中古住宅の購入価額)が上昇している。

 

2.年収倍率は、土地付注文住宅以外で緩やかに上昇

土地付注文住宅を除き、年収倍率は、横這い又は緩やかな上昇が続いている。

 

3.中古住宅の平均築年数は長期化

中古住宅の平均築年数は、中古戸建、中古マンションともに長期化し、中古戸建は 19.3 年、中古マンションは 23.7 年となった。

 

「2018年度 フラット35利用者調査報告」

マンションも一戸建ても上昇は継続

マンション、土地付注文住宅、建売住宅、注文住宅、中古マンション、中古戸建の全ての区分で所要資金が上昇する結果となりました。

所要資金は、ローンの申込時点における予定建設費と土地取得費の合計です。

 

注文住宅の全国平均は、所要資金は3395万円と5年連続で上昇しました。

 

土地付き注文住宅の全国平均は、所要資金4113万円と6年連続の上昇です。

 

建売住宅

2018年度 フラット35利用者調査報告

建売住宅の全国平均は、所要資金3442万円となり、上昇に転じました。

首都圏に限っては、所要資金3834万円と前年に続いて上昇しました。ちなみに神奈川県の所要資金は、3937万円でした。

 

 

新築マンション価格

2018年度 フラット35利用者調査報告

新築マンションの全国の所要資金は4437万円で、2013年度から6年連続の上昇となりました。

首都圏の平均では、4941万円となりました。神奈川県の所要資金は4879万円でした。

 

 

中古戸建の価格

2018年度 フラット35利用者調査報告

中古戸建の全国平均所要資金は2473万円となり、4年連続で上昇しました。

神奈川県の所要資金は、3000万円でした。

 

 

中古マンション価格

2018年度 フラット35利用者調査報告

中古マンションの全国平均所要資金は2983万円と7年連続の上昇でした。

神奈川県では、2774万円でした。

 

 

また、「不動産経済研究所 首都圏マンション市場動向ー2018年のまとめー」では、神奈川県の2018年・新築マンションの平均価格は5457万円と上昇に転じましたが、2014年の4384万円から比べると4年で大幅の上昇となっています。

 

フラット35の総返済負担率が上昇

フラット35の総返済負担率(平均値)は、 前年度から0.6%ポイント上昇して21.8%となりました。

総返済負担率=1ヶ月当たり予定返済額÷世帯月収

 

総返済負担率25%以上の割合が上昇し、全ての融資区分で平均値が前年度より上昇しています。

 

低金利で借りやすくなったことにより、住宅ローンの需要が増加しています。

総返済負担率が30%以上の割合が10%を超えているのは、新築マンション(13.5)、土地付注文住宅(14.6)、建売住宅(10.4)の購入者でした。

 

世帯年収の何倍の所要資金を借りているかを表す年収倍率は、注文住宅で6.5倍、土地付注文住宅で7.2倍、建売住宅で6.7倍、新築マンションで6.9倍、中古戸建で5.3倍、中古マンションで5.7倍、となりました。

 

参照元 「2018年度 フラット35利用者調査報告」

 

おわりに

注文住宅、新築マンション、建売住宅、中古マンション、中古戸建の全ての分野で所要資金が上昇しました。

特に新築マンションの価額がずば抜けています。

材料費の高騰と職人の人手不足は現在も続いています。

 

低金利だと不動産価格は上昇し、金利が上がると不動産価格は下落するのが原則です。

もしも、金利が上昇したら、同じ金額を借りているのにかなりの差が生じます。

 

借入額5000万 返済額

金利0.5% 129,792円

金利1.0% 141,142円

金利1.5% 153,092円

金利2.0% 165,631円

金利3.0% 192,425円

 

オリンピックまでは不動産価格は上昇して、その後は下落していくといわれています。

全体で見たら確かにそうかもしれませんが、主に下落していくのは地方ではないでしょうか。

都心では不動産の需要が高まってますが、地方ではタダでも引き取り手がない不動産があるくらいです。

  • この記事を書いた人

侍従川

横浜で不動産仲介業とァイナンシャルプランナーをしています。

住宅ローンが老後に与える影響は大きいです。

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不動産だけでなく、ライフプランの相談にも対応してます。

担当:不動産、ライフスタイル、投資、雑用

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資格:宅建士、管業、簿記1級、1級FP技能士、貸金、社労士、高所作業車

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