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落ち着いた雰囲気が魅力的な鎌倉五山第四位の「浄智寺」

投稿日:2019年7月2日 更新日:

円覚寺、建長寺と並ぶ鎌倉五山の一つ「浄智寺」に行ってきました。

 

浄智寺があるのは円覚寺や建長寺がある落ち着いた雰囲気の北鎌倉エリアです。

浄智寺は、円覚寺や建長寺と比べると境内は小さいかもしれませんが、自然が多くて歩いているだけで癒されます。

 

浄智寺の脇の道を進んだ先にある葛原岡ハイキングコースからは源氏山公園に出ることができます。

前にも何度か訪れたことがありますが、ハイキングコースで浄智寺の前を通るたびに素晴らしい雰囲気の寺院だと思ってます。

浄智寺について

・宗派 臨済宗円覚寺派

・山号寺号 金宝山浄智寺

・建立 弘安四年(1281)

・開山 兀庵普寧(ごったんふねい)、大休正念、南洲宏海

・開基 北条宗政、北条師時

・史跡名 国指定史跡浄智寺境内

 

浄智寺は、鎌倉五山の第四位であり、境内は豊かな緑に覆われています。

総門の手前から見える鎌倉石を敷き詰めた階段と山門の景色は素晴らしいものがあります。

また、総門の手前の石橋近くには、鎌倉十井の一つである甘露の井があります。

2階に鐘楼がある山門とお腹をさすれる布袋尊も見所となっています。

 

浄智寺は鎌倉五山の第四位という格式ある寺院です。

臨済宗円覚寺派、金寶山(きんぽうざん)浄智寺は、弘安四年(1281年)北条時頼の三男である宗政が29歳で没した後、間もなく宗政夫人と幼少の師時を開基にして、宗政の菩提を弔うため創建されました。

開山は、宋の名僧・兀庵普寧(ごったんふねい)と大休正念、日本の僧南洲宏海の三人がなっています。

創建当時の伽藍は、外門、山門、行堂、仏殿、方丈、庫裡等を備え、塔頭は十一院に及んでいたそうです。

境内は周囲を緑に囲まれ、室町時代までは、数百人の僧侶が修行していて、山の麓までたくさんの建物があったといいます。

 

磯田光一、澁澤龍彦といった浄智寺ゆかりの文人の他、映画監督の小津安二郎や画家の小倉遊亀も近くで暮らしていたそうです。

 

本尊の阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来は、それぞれ過去、現世、未来の三世に渡って願いを聞き入れてくれるという仏さまです。

本尊を祀っているのは、雲華殿(どんげでん)という名の本堂です。

 

境内のマップが見当たらないと思ったら、イラストマップが20円で売られてました。

イラストマップは拝観料を支払う場所で一緒に購入できます。かわいらしいキャラクターが描かれてます。

 

浄智寺の横の道路を歩いた先はハイキングコースとなっており、ハイキングコースを登って行くと源氏山、銭洗弁財天に行けます。

看板には山頂まで浄智寺の境内ということが書かれてます。

 

浄智寺の見どころ

県道から少し入ると雰囲気が落ち着いた感じに変わります。

写真の手前に見えているのが石橋で、奥に見えるのが浄智寺の山門です。ここからの眺めは素晴らしいものがあります。

 

鎌倉石が美しい浄智寺の参道です。

 

鎌倉十井の一つ甘露の井の石碑が山門の手前、石橋近くにあります。

かつては甘い水が出ていたそうですが、今は飲めません。

 

浄智寺の山門です。寶所在近とは、宝物は近くにあるという禅の言葉だそうです。

山門の扁額は、宋から招かれた無学祖元が書いたと伝わってます。

 

二階が鐘楼になっている鐘楼門です。1679年の建立で鐘が掛かっています。

 

鐘楼門をくぐってすぐにあるのが本堂の雲華殿です。

この雲華殿に本尊の阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒如来の三如来が安置されてます。

 

本堂の裏には、鎌倉三十三観音三十一番の木造観音菩薩立像が安置されています。

木造観音菩薩立像は、南北朝時代の造だそうです。

 

本堂裏から見える書院の雰囲気がよいです。建物は大正13年の築。写真だけでは良さが伝わらないのが残念です。

 

裏の敷地には苔がたくさん生えてます。

竹林もあります。

 

下の写真に写るやぐらは、古くは住まいとして使われ、その後墓所、倉庫として使われていたそうです。

やぐらとは、山を掘った祠のことをいい、やぐらの中で僧侶が修行したり、墓や供養塔を設置します。

やぐらは鎌倉ではよく見かける遺跡です。逗子や藤沢、横浜でも鎌倉に近いエリアだと見かけます。

 

 

さらに奥に進むと、お腹をなでると元気がもらえる布袋尊があります。

浄智寺の布袋尊は、鎌倉七福神の一人で、弥勒菩薩の化身といわれています。

布袋様のお腹をさすることができます。

 

御朱印受付所がある書院です。

御朱印には、ご本尊、観世音菩薩、十三仏、地蔵尊、七福神の5種類があります。

5種類の御朱印の中から1つを選びます。

 

出口近くには、かながわの名木100選にも選ばれたタチヒガンの木があります。

3月末から4月初旬頃になるとタチヒガンを見に多くの人が訪れます。

 

一周すると拝観受付所の裏手にある門から出れます。

 

金寶山浄智寺へのアクセス

所在地 神奈川県鎌倉市山ノ内1402
交通 JR横須賀線「北鎌倉駅」から徒歩8分

 

 

それほど広くはありませんが、駐車場もあります。一通り見学しても30分もかからなかったので、満車でも少し待てば空くと思います。

ただし、途中の道は狭いです。鎌倉は観光のために開発されたわけではないので、手前の踏切はすごく渋滞します。

 

駐車場の横にトイレもありました。

 

まとめ

・浄智寺は、鎌倉の禅宗寺院を代表する鎌倉五山の第四位を誇る格式ある寺院です。

・本尊は、過去・現在・未来の三世を象徴する、阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来の三世如来です。

・鐘楼門は、二階が鐘楼になっている珍しい山門です。

・奥にある布袋尊は、お腹をさすることができます。

・個人的なおすすめは、裏から見る書院と入口から山門に向かう眺めです。

・入口の近くには、鎌倉十井の一つである甘露の井があります。かつては甘い水が出ていたそうです。

・鎌倉で一番おすすめの寺院です。

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おぐに

歴史と旅が好き。休みの日は、ツーリングや観光していることが多いです。

神奈川県の観光地を紹介していく予定です。

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